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公開番号2025004558
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023104316
出願日2023-06-26
発明の名称施工器具
出願人ニチレイマグネット株式会社
代理人
主分類E04F 13/08 20060101AFI20250107BHJP(建築物)
要約【課題】軟磁性体に非磁性体を押し圧接着する「スマートJG工法」(登録商標)において、非磁性体の厚さが12.5mm以下に適用する為の、握り易い把持部を有し、軽くてハンドリング性に優れ、且つより安全な施工器具を提供する。
【解決手段】2個の永久磁石4それぞれが必要に応じてヨーク3を介して棒状の結合ヨーク2の両端に装着されていて、該2個の永久磁石の結合ヨーク側の磁極が異なり、且つ永久磁石に比較的近い軟磁性体10を通る磁気回路12が構成されると共に、結合ヨークを握る為の空間13を設ける。更に、装着する2個の永久磁石の形状を特定し、磁気回路を構成するヨークと結合ヨークの形状も制限して、軽量でハンドリング性を改善するとともに、不要な部分に磁束が漏れない磁気回路を構成しているので、磁気作用面14以外の部分の磁気吸着が弱く、取り扱い時の安全性が増している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
軟磁性体に非磁性体を固定する為の施工器具であって、磁力を発生する第一の永久磁石が、必要に応じてヨークを介して、結合ヨークの1端に接すると共に、一定以上の間隔を空けて結合ヨークの他の端に、必要に応じてヨークを介して第二の永久磁石が配置されている施工器具において、該第一磁石、第二磁石の結合ヨーク側の磁極が異なると共に、第一磁石又は第二磁石とそれぞれに対し必要に応じて付随したヨークの厚さとの合計が、非磁性体の厚さより大きいことを特徴とする施工器具。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
施工時には、永久磁石から発出した磁束が、ヨーク、結合ヨーク、他のヨーク、他の永久磁石、軟磁性体、最初の永久磁石へと順次回る、磁気回路が構成されることを特徴とする、請求項1に記載の施工器具。
【請求項3】
結合ヨークに装着された第一永久磁石と第二永久磁石との間の部分の結合ヨーク部分を、把手部として人手で握ることが出来る空間を有することを特徴とする、請求項1に記載の施工器具。
【請求項4】
ヨーク相当部分の形状が、永久磁石に対向する平面は永久磁石の磁極表面と同等の面積であり且つ、結合ヨークに近づくにつれてその断面積が小さくなることを特徴とする、請求項1に記載の施工器具。
【請求項5】
結合ヨークの断面積が900平方mm以下300平方mm以上であることを特徴とする、請求項1に記載の施工器具。
【請求項6】
永久磁石の1つの磁極表面の面積が、1000平方mm以上、より好ましくは1200平方mm以上であり、1900平方mm以下であるとともに、厚さが9mm以上15mm以下であるNd磁石を採用することを特徴とする、請求項1に記載の施工器具。
【請求項7】
総重量が2kg以下であることを特徴とする、請求項1乃至6に記載の施工器具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁力によって軟磁性体に非磁性体を押圧する為の施工器具に係わり、特に厚さが12.5mm程度以下の非磁性体の施工に好適で、ハンドリング性に優れる施工器具に係わる。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
建築物の内装工事において、下地鋼鈑(軟磁性体)或いは木材に例えば石膏ボード(非磁性体)をネジ留めするのが一般的だった。この場合、コードで電力を引いて電気ドリルで施工するので、それらを準備する手間がかかり、且つ騒音と粉塵が発生していた。
【0003】
他方で、固形接着剤を用いて下張り(例えば軟磁性体)に上張り(例えば非磁性体)を重ねる場合等では、人力で体重を掛けて且つ一定時間を掛けて圧締作業を行うことが必要だった。この場合は各個人間の作業むら(バラツキ)があり、一作業内においても作業むらがあり、信頼性に欠ける面があった。
【0004】
以上に鑑み吉野石膏株式会社は、軟磁性体に非磁性体を押し圧接着する「スマートJG工法」(登録商標)を開発した。該工法は、電気やドリルが不要で、人手による作業時間と労力を軽減出来ると共に、作業者の熟練度や作業むらを排除して、正確かつ確実な施工を可能にする。本発明者らは、該工法用に特化した、磁力に依って押圧力を発生させる新規な施工器具を提案した。(出願番号 PCT/JP2022/048374)
【0005】
一方で、下記特許文献1は、ホットメルト接着剤が冷却固化するまでの間、内装材を金属製の下地に押し付ける為の施工補助器具を含み、その施工方法を提案している。この文献に開示の施工補助器具は、下地材に対する磁石の吸引力を利用するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-294970
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら上述した本発明者らが提案した施工器具は、40mmを超える厚さの非磁性体をも対象としているので、重量が4kgを超えて、ハンドリング性に難があった。また、その強力な磁気吸引力故に取扱い時の安全性確保に細心の注意が必要だった。
また、特許文献1に開示の施工補助器具は、本発明者らが提案する施工器具とは目的や作用効果及び構成が異なる。
【0008】
そこで、本発明は、施工数が多い非磁性ボードの厚さが9.5mmの場合、及び、12.5mm厚の天井板を貼り付ける場合等に特化した施工器具において、軽量化を図り、持ち易い形状とし、且つ磁気的により安全性を増す構造・構成を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様は、軟磁性体に非磁性体を固定する為の施工器具であって、磁力を発生する第一の永久磁石が、必要に応じてヨークを介して、棒状の結合ヨークの1端に接すると共に、一定以上の間隔を空けて結合ヨークの他の端に、必要に応じてヨークを介して第二の永久磁石が配置されている施工器具において、該第一磁石、第二磁石の結合ヨーク側の磁極が異なると共に、第一磁石又は第二磁石とそれぞれに対し必要に応じて付随したヨークの厚さとの合計が、非磁性体の厚さより大きいことを特徴とする。
【0010】
施工時には、永久磁石から発出した磁束が、ヨーク、結合ヨーク、他のヨーク、他の永久磁石、軟磁性体、最初の永久磁石へと順次回る、磁気回路が構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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