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公開番号2024169195
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023086456
出願日2023-05-25
発明の名称
出願人理研軽金属工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E04F 10/08 20060101AFI20241128BHJP(建築物)
要約【課題】2枚の庇本体で直角なコーナーを形成する庇において、コーナーフレーム材の下面の意匠性を向上して覆うことができ、かつ、寸法調整も容易な化粧材を提供する。
【解決手段】側部を斜めに突き合わせて直角に接合される2枚の庇本体11と、前記2枚の庇本体11の間に配置されて前記2枚の庇本体11を支持するコーナーフレーム材32と、前記コーナーフレーム材32の下部に取り付けられるコーナーフレーム化粧材34と、前記コーナーフレーム化粧材34の先端部または基端部に取り付けられるコーナー端部化粧材36と、を備え、前記コーナー端部化粧材36は、前記コーナーフレーム化粧材に取り付けられた側とは反対側の端部が略V字形に形成されている。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
側部を斜めに突き合わせて直角に接合される2枚の庇本体と、
前記2枚の庇本体の間に配置されて前記2枚の庇本体を支持するコーナーフレーム材と、
前記コーナーフレーム材の下部に取り付けられるコーナーフレーム化粧材と、
前記コーナーフレーム化粧材の先端部または基端部に取り付けられるコーナー端部化粧材と、
を備え、
前記コーナー端部化粧材は、前記コーナーフレーム化粧材に取り付けられた側とは反対側の端部が略V字形に形成されている、
庇。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記コーナー端部化粧材は、前記略V字形の端部に立ち上がり部を備え、
前記立ち上がり部は、前記コーナーフレーム化粧材の小口を塞いでいる、
請求項1に記載の庇。
【請求項3】
前記コーナー端部化粧材は、前記略V字形の端部の先端に水抜き穴を備える、
請求項1に記載の庇。
【請求項4】
前記コーナーフレーム化粧材と前記コーナー端部化粧材とを重ね合わせてビスで固定した、
請求項1に記載の庇。
【請求項5】
前記ビスを取り付けた位置よりも前方および後方には、前記コーナーフレーム化粧材と前記コーナー端部化粧材との間に水密材が配置されている、
請求項4に記載の庇。
【請求項6】
前記庇本体は、庇板と、前記庇板の先端に取り付けられる先端カバーと、を備え、
前記コーナー端部化粧材は、前記庇板と前記先端カバーとの境界の下面を覆っている、
請求項1に記載の庇。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、2枚の庇本体で直角なコーナーを形成する庇に関し、特に、下面に取り付けられる化粧材に特徴を有する庇に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、建物の壁面に沿ってコーナー部にまで幅方向に連結した複数の庇板を上記壁面に固定した支持フレーム材に支持させ、上記建物のコーナー部から上記壁面に対して斜めに突設したコーナーフレーム材にコーナー庇板を幅方向に連結して支持させ、壁面に沿う庇板とコーナー庇板とを幅方向に突合せて連結した建物用庇が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-151849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようにコーナーフレーム材で庇を支持する構造において、コーナーフレーム材の下面を化粧材で覆い、意匠性を向上したい場合がある。例えば、施工性を良くするために下面側からボルトやナットを締結できるようにした場合に、そのままではボルトやナットが露出してしまうため、下面側を化粧材で覆いたい場合がある。
【0005】
ここで、コーナー部の先端はV字形(出隅形状または入隅形状)となっているため、意匠性を向上するためには、コーナーフレーム材の先端下面に取り付ける化粧材の先端形状もV字形とする必要がある。しかしながら、化粧材の先端形状をV字形とすると、施工現場で化粧材の寸法が合わない場合に調整が困難となる問題がある。すなわち、化粧材の寸法がコーナーフレーム材に対して長すぎると、化粧材を切断した上で化粧材の先端をV字形に加工しなければならず、加工が難しいうえに、細かい調整に失敗するおそれがある。反対に化粧材の寸法がコーナーフレーム材に対して短すぎると、コーナーフレーム材の先端下面を十分に覆うことができず、意匠性が低下するという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、2枚の庇本体で直角なコーナーを形成する庇において、コーナーフレーム材の下面の意匠性を向上して覆うことができ、かつ、寸法調整も容易な化粧材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するため、本発明は、側部を斜めに突き合わせて直角に接合される2枚の庇本体と、前記2枚の庇本体の間に配置されて前記2枚の庇本体を支持するコーナーフレーム材と、前記コーナーフレーム材の下部に取り付けられるコーナーフレーム化粧材と、前記コーナーフレーム化粧材の先端部または基端部に取り付けられるコーナー端部化粧材と、を備え、前記コーナー端部化粧材は、前記コーナーフレーム化粧材に取り付けられた側とは反対側の端部が略V字形に形成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明は上記の通りであり、コーナーフレーム材の下部に取り付けられるコーナーフレーム化粧材と、コーナーフレーム化粧材の先端部または基端部に取り付けられるコーナー端部化粧材と、を備え、コーナー端部化粧材は、前記コーナーフレーム化粧材に取り付けられた側とは反対側の端部が略V字形に形成されている。このため、2つの化粧材でコーナーフレーム材の下面を見た目良く覆うことができる。また、コーナーフレーム材の下部に取り付けられる化粧材が分割されているため、容易に化粧材の寸法調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
出隅用の建物用庇を上から見た斜視図である。
出隅用の建物用庇の構成部品を示す図である。
(a)コーナーフレーム材の断面図、(b)壁面フレーム材の断面図である。
図1のA部拡大図である。
出隅用の交差カバーを示す図であって、(a)斜視図、(b)平面図、(c)側面図、(d)X-X線端面図である。
変形例に係る出隅用の交差カバーを示す図であって、(a)斜視図、(b)Y-Y線端面図、(c)分解図である。
入隅用の建物用庇を上から見た斜視図である。
入隅用の建物用庇の構成部品を示す図である。
図7のB部拡大図である。
入隅用の交差カバーを示す図であって、(a)斜視図、(b)平面図、(c)側面図、(d)Z-Z線端面図である。
出隅用のコーナー端部化粧材を取り付ける様子を示す斜視図である。
出隅用の建物用庇を下から見た図である。
出隅用のコーナー端部化粧材の(a)背面図、(b)側面図、(c)底面図、(d)正面図である。
出隅用の建物用庇の断面図であって、(a)出幅が小さい庇の図、(b)出幅が大きい庇の図である。
出隅用の建物用庇の先端付近の一部拡大断面図であって、(a)~(c)は、飲み込み部を備えたコーナー端部化粧材の使用例を示す図である。
出隅用の建物用庇の先端付近の一部拡大断面図であって、(a)~(c)は、飲み込み部を備えないたコーナー端部化粧材の使用例を示す図である。
入隅用の建物用庇を下から見た図である。
入隅用のコーナー端部化粧材の(a)背面図、(b)側面図、(c)底面図、(d)正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態に係る建物用庇10は、2つの壁面60が交わるコーナー部61に配置可能なものであり、図1に示すような出隅用の庇と、図7に示すような入隅用の庇とがある。以下、まずは出隅用の庇を例に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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