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公開番号2025014635
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023117348
出願日2023-07-19
発明の名称体感音響装置
出願人アルプスアルパイン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H04R 3/00 20060101AFI20250123BHJP(電気通信技術)
要約【課題】音量を変更したときに音量レベルと振動レベルの適切な関係を維持することができる体感音響装置を提供すること。
【解決手段】体感音響装置100は、利用者によって操作される操作部140と、利用者が聴取可能な位置に配置されたスピーカ122と、入力されるオーディオ信号を第1の利得で増幅した信号をスピーカ122から出力するアンプ120と、利用者に振動が伝達可能な位置に配置された振動子132、134と、オーディオ信号を第2の利得で増幅した信号で振動子132、134を振動させる振動子駆動部130と、利用者による操作部140の操作量に対応させて第1および第2の利得を設定するとともに、この設定において第1および第2の利得について異なるゲイン特性を持たせるゲイン設定部144、146とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
利用者によって操作される操作手段と、
利用者が聴取可能な位置に配置されたスピーカと、
入力されるオーディオ信号を第1の利得で増幅した信号を前記スピーカから出力する増幅手段と、
利用者に振動が伝達可能な位置に配置された振動手段と、
前記オーディオ信号を第2の利得で増幅した信号で前記振動手段を振動させる振動駆動手段と、
利用者による前記操作手段の操作量に対応させて前記第1および第2の利得を設定するとともに、この設定において前記第1および第2の利得について異なるゲイン特性を持たせる利得設定手段と、
を備えることを特徴とする体感音響装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記利得設定手段は、前記操作量に対応するように前記第1の利得を設定する第1の利得設定手段と、前記操作量に対応するように前記第2の利得を設定する第2の利得設定手段であって、前記操作量が変化した場合の前記第2の利得の変化量を前記第1の利得の変化量よりも少なくした第2の利得設定手段とを含むことを特徴とする請求項1に記載の体感音響装置。
【請求項3】
前記振動手段は、利用者が着座する座席の表面および/または内部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の体感音響装置。
【請求項4】
前記振動手段は、前記座席の座面および/または背もたれに配置されていることを特徴とする請求項3に記載の体感音響装置。
【請求項5】
前記スピーカは、利用者が着座する座席のヘッドレストの表面および/または内部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の体感音響装置。
【請求項6】
前記第1の利得および前記第2の利得のそれぞれと前記操作量とは比例関係にあり、それぞれの比例定数が異なる値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の体感音響装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオ信号に対応する音と振動を利用者に向けて出力する体感音響装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、スピーカのように空気伝搬により楽音伝達をなす音響装置による音響的効果に加えて、オーディオ信号から取り出した低域成分信号を機械振動に変換してこれを直接体感させることにより臨場感を高めようとする体感音響装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この体感音響装置では、入力された楽音信号に対して音量調整手段による音量調整を行った後で、アンプで増幅した信号をスピーカから出力するとともに、低域成分を増幅した信号で体感音響ユニットを振動させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-301542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1に開示された体感音響装置では、入力された楽音信号に対して音量調整手段による音量設定が行われるが、この音量設定は利用者(車両の搭乗者)の操作に応じて行われるものであり、利用者毎に好みの設定が行われる。
【0005】
ところで、一般には、音量設定値を変化させたときに、スピーカから出力される音量の体感レベルの変化の程度と、体感音響ユニットの振動の体感レベルの変化の程度には差がある。そのため、ある音量設定値のときに、音量の体感レベルと振動の体感レベルとがバランスのとれた適切なものであると利用者が感じたとしても、音量設定値を変えたときにそれまで適切であると感じていたそれぞれの体感レベルのバランスが崩れることになる。具体的には、各体感レベルが適切であると感じた音量設定値を下げた場合に、体感音響ユニットの振動の体感レベルが過小になって振動をほとんど感じられなくなり、反対に、音量設定値を上げた場合に、体感音響ユニットの振動の体感レベルが過大になって煩わしく感じることになる。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、音量を変更したときに音量レベルと振動レベルの適切な関係を維持することができる体感音響装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の体感音響装置は、利用者によって操作される操作手段と、利用者が聴取可能な位置に配置されたスピーカと、入力されるオーディオ信号を第1の利得で増幅した信号をスピーカから出力する増幅手段と、利用者に振動が伝達可能な位置に配置された振動手段と、オーディオ信号を第2の利得で増幅した信号で振動手段を振動させる振動駆動手段と、利用者による操作手段の操作量に対応させて第1および第2の利得を設定するとともに、この設定において第1および第2の利得について異なるゲイン特性を持たせる利得設定手段とを備えている。
【0008】
オーディオ信号に対応する音をスピーカから出力するとともに、対応する振動を振動手段によって発生させることにより、音と振動による体感型の音響空間を実現することが可能となる。特に、スピーカの音量レベルを設定する利得と振動手段の振動レベルを設定する利得とを異ならせることにより、これらの体感レベルのバランスが崩れることを防止することができ、音量を変更したときに音量レベルと振動レベルの適切な関係を維持することが可能となる。
【0009】
また、上述した利得設定手段は、操作量に対応するように第1の利得を設定する第1の利得設定手段と、操作量に対応するように第2の利得を設定する第2の利得設定手段であって、操作量が変化した場合の第2の利得の変化量を第1の利得の変化量よりも少なくした第2の利得設定手段とを含むことが望ましい。これにより、スピーカの出力音の音量レベルを小さくした場合に、振動手段の振動レベルが過度に小さく感じられたり、反対に、スピーカの出力音の音量レベルを大きくした場合に、振動手段の振動レベルが過度に大きく感じられたりすることを防止することができる。
【0010】
また、上述した振動手段は、利用者が着座する座席の表面および/または内部に配置されていることが望ましい。特に、上述した振動手段は、座席の座面および/または背もたれに配置されていることが望ましい。また、上述したスピーカは、利用者が着座する座席のヘッドレストの表面および/または内部に配置されていることが望ましい。このように、利用者が着座する座席を利用してスピーカや振動手段を設けることにより、利用者はこの座席に座るだけで特別な器具を装着することなく、音と振動を用いた体感型の音響システムを利用することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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