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公開番号
2025018258
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023121815
出願日
2023-07-26
発明の名称
音響装置
出願人
アルプスアルパイン株式会社
代理人
個人
主分類
H04R
1/02 20060101AFI20250130BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】シートに設置されて、着座している聴取者の耳に、低い周波数帯域で強調した音圧を与える音響装置を提供する。
【解決手段】音響装置10は、エンクロージャ11とスピーカユニット20がシートバック2の内部に固定され、エンクロージャ11から延びるダクト12の開口部12bが聴取者6の耳Eに向けられている。エンクロージャ11とダクト12とで構成されるヘルムホルツレゾネータの共鳴周波数が、スピーカユニット20の振動部の質量とダクト12内の空気の負荷質量とを含む振動系質量の共鳴周波数よりも高い帯域に設定され、スピーカユニット20の振動板からの直線距離Lsよりも、ダクト12の開口部12bからの直線距離Ldが近い位置に、聴取位置が設定されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
エンクロージャと、前記エンクロージャの内部空間に連通するダクトと、前記エンクロージャの内部と前記エンクロージャの外部とに向けて互いに逆位相の音圧を与えるスピーカユニットと、を有する音響装置において、
少なくとも前記エンクロージャと前記スピーカユニットとがシートに固定されており、
前記エンクロージャと前記ダクトとで構成されるヘルムホルツレゾネータの共鳴周波数Fdが、前記スピーカユニットの振動部の質量とダクト内の空気の負荷質量とを含む振動系質量の共鳴周波数F0よりも高い帯域に設定され、
前記スピーカユニットの振動板からの直線距離Lsよりも、前記ダクトの開口部からの直線距離Ldが近い位置に、聴取位置が設定されていることを特徴とする音響装置。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
前記スピーカユニットおよび前記エンクロージャがシートバック内またはシートクッション内に収納されており、
前記エンクロージャの内部に与えられる音圧と逆位相の音圧が前記スピーカユニットからシートに着座した聴取者に向けられ、前記ダクトの前記開口部が着座者の耳の近くに開口している請求項1記載の音響装置。
【請求項3】
前記ダクトはフレキシブルホースであり、少なくとも一部が前記シートバックに収納されている請求項2記載の音響装置。
【請求項4】
前記振動系質量の共鳴周波数F0が、100Hz未満である請求項1ないし3のいずれかに記載の音響装置。
【請求項5】
前記ダクトの開口部から得られる音圧は、
100Hzよりも低い周波数帯域に位置するピークと、100Hzよりも高い周波数帯域に位置するピークを有している請求項4記載の音響装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内などに設置されたシートに着座している聴取者に対し、低音域を強調した音圧を与えることができる音響装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1の図3に、座席に設置された音響装置が示されている。この音響装置は、上側音響チャンバと下側音響チャンバとを有する音響エンクロージャを含んでいる。上側音響チャンバと下側音響チャンバとの結合部にスピーカユニットである電気音響変換器が設けられている。電気音響変換器の一方の放射面が上側音響チャンバに音響的に結合され、他方の放射面が下側音響チャンバに音響的に結合されている。上側チャンバ出口が座席に座った人の頭の近くに開口している。下側チャンバ出口は床に向けて下向きに開口しており、下側チャンバ出口は、人の頭から著しく遠くに位置している。
【0003】
特許文献1の段落[0017]には、座席に座った人の頭は、下側チャンバ出口よりも上側チャンバ出口に著しく近いため、座った人によって聞かれる音は、下側チャンバ出口よりも上側チャンバ出口からの放射によってはるかに大きな影響を受ける、ことが記載されている。また段落[0011]には、電気音響変換器から上側音響チャンバに与えられる圧力波と下側音響チャンバに与えられる圧力波は位相が反対である、と記載され、段落[0017]などには、下側チャンバ出口および上側チャンバ出口から相対的に等距離にある位置(50)などでは、2つの出口からの音響エネルギーは位相差に起因する弱め合う干渉のため、座った人の頭の近くよりも小さな振幅を有する、ことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-82220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、上側チャンバ出口が人の頭の近くに位置して、この出口から人の頭に音響エネルギーが与えられることが記載されてはいるが、上側音響チャンバによってどのような共鳴動作が行われるのかは明らかにされていない。エンクロージャとダクトとを有する一般的なヘルムホルツレゾネータは、その共鳴周波数が、ダクトの管路長に反比例しダクトの開口断面積に比例するが、特許文献1に記載された上側チャンバ出口は、管路長がほぼゼロであるため、上側音響チャンバによって低い帯域の共鳴を生じさせることができないであろうことは容易に予測できる。
【0006】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、車両内などのシートに座った人が比較的広い帯域の低音を十分に大きな音圧で聴くことができ、シートから離れた場所では低音域の音圧を減衰させることができる音響装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、エンクロージャと、前記エンクロージャの内部空間に連通するダクトと、前記エンクロージャの内部と前記エンクロージャの外部とに向けて互いに逆位相の音圧を与えるスピーカユニットと、を有する音響装置において、
少なくとも前記エンクロージャと前記スピーカユニットとがシートに固定されており、
前記エンクロージャと前記ダクトとで構成されるヘルムホルツレゾネータの共鳴周波数Fdが、前記スピーカユニットの振動部の質量とダクト内の空気の負荷質量とを含む振動系質量の共鳴周波数F0よりも高い帯域に設定され、
前記スピーカユニットの振動板からの直線距離Lsよりも、前記ダクトの開口部からの直線距離Ldが近い位置に、聴取位置が設定されていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明の音響装置は、前記スピーカユニットおよび前記エンクロージャがシートバック内またはシートクッション内に収納されており、
前記エンクロージャの内部に与えられる音圧と逆位相の音圧が前記スピーカユニットからシートに着座した聴取者に向けられ、前記ダクトの前記開口部が着座者の耳の近くに開口しているものが好ましい。
【0009】
本発明の音響装置は、前記ダクトはフレキシブルホースであり、少なくとも一部が前記シートバックに収納されているものとして構成することができる。
【0010】
本発明の音響装置は、前記振動系質量の共鳴周波数F0が、100Hz未満であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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