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公開番号2025014271
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023116706
出願日2023-07-18
発明の名称超高張力鋼板の穴あけ工法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類B23B 35/00 20060101AFI20250123BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】高硬度な超高張力鋼板に対応していない比較的安価な一般的なドリルを用いながらも、超高張力鋼板を穴あけ可能とする穴あけ工法の提供。
【解決手段】超高張力鋼板1の穴あけ予定箇所2を加熱手段3により加熱した後、当該穴あけ予定箇所2を切削部品4により切削する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
超高張力鋼板の穴あけ予定箇所を加熱手段により加熱した後、当該穴あけ予定箇所を切削部品により切削することを特徴とする超高張力鋼板の穴あけ工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、自動車の車体に用いられる超高張力鋼板をプラグ溶接するための穴あけ工法に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば前記特許文献１の段落０００７には、「自動車の車体のスポット溶接剥離用ドリルとして好適に用いられるドリルであって、特にＨＲＣ３０以上の高硬度の鋼板にも対応することが可能であるドリルを提供する」ということが記載されている。
【０００３】
前記特許文献１の段落００２７には、「ドリルの材質としては、ハンドドリルでの使用による欠け難さを考慮して高速度鋼（ハイス）もしくは炭素工具鋼や合金工具鋼等の工具鋼が好適に用いられる。但し、超硬合金等の一般にドリルに用いられている他の材質を採用することも可能である。高速度鋼としては、粉末成形後に焼結された高速度鋼（通称、粉末ハイス）又はコバルトを含んだ高速度鋼（通称、コバルトハイス）が好適に用いられ、特に硬度ＨＲＣ４５の鋼板への穴あけが可能である粉末ハイスがより好適に用いられる。」ということが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００６－８８２６７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記特許文献１の段落００１０には、「ＨＲＣ３０以上の高硬度の鋼板であってもハンドドリルによるスポット溶接の剥離作業を楽に行うことができる」ということが記載されているが、このような特殊なドリルは、高価になることが指摘される。
【０００６】
このような事情に鑑み、本発明は、高硬度な超高張力鋼板に対応していない比較的安価な一般的なドリルを用いながらも、超高張力鋼板を穴あけ可能とする穴あけ工法の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明に係る超高張力鋼板の穴あけ工法は、超高張力鋼板の穴あけ予定箇所を加熱手段により加熱した後、当該穴あけ予定箇所を切削部品により切削することを特徴としている。
【０００８】
この構成によれば、前記穴あけ予定箇所を加熱することにより当該穴あけ予定箇所の引っ張り強度ならびに硬度（例えばロックウェル硬さ：ＨＲＣ）が低下することになる。これにより、前記高硬度な超高張力鋼板に対応していない比較的安価な一般的なドリルを用いながらも、前記超高張力鋼板の穴あけ予定箇所を穴あけすることが可能になる。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、高硬度な超高張力鋼板に対応していない比較的安価な一般的なドリルを用いながらも、超高張力鋼板を穴あけ可能とする穴あけ工法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明に係る超高張力鋼板の穴あけ工法の一実施形態で、初期段階を示す断面図である。
図１の続きを示す側面図である。
超高張力鋼板の使用対象の一例に対する穴あけ工法の説明に用いる図で、（ａ）は自動車のＢピラーを示す側面図、（ｂ）は（ａ）の（３）－（３）線断面を矢印方向から見た図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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