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公開番号
2025014218
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023116561
出願日
2023-07-18
発明の名称
緩衝装置、懸架装置
出願人
日立Astemo株式会社
代理人
個人
主分類
F16F
9/34 20060101AFI20250123BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】油圧的なクッション作用の効きを自在に設定できる減衰力発生部を有する緩衝装置を提供する。
【解決手段】緩衝装置2は、シリンダ11内における第1ピストン部よりも第2側に配置されて、ロッド20の第2側への移動を抑制する減衰力を発生する減衰力発生部190を備え、減衰力発生部190は、シリンダ11の内周面に対して摺動可能な摺動部材110と、摺動部材110を中心線方向の所定範囲に亘って移動可能に保持する保持部材130と、摺動部材110に対して第2側へ移動する方向の力を付与する弾性部材120と、を有し、弾性部材120は、ロッド20が第2側へ移動する際に、摺動部材110に押されて変形して摺動部材110の内側を通るオイルの流路を絞り、摺動部材110には、弾性部材120が変形してもオイルが流れる切り欠き115が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
流体が封入されたシリンダと、
前記シリンダの中心線方向に移動可能に挿入されるとともに、前記シリンダ内を区画するピストン部と、
前記中心線方向の一方側に前記ピストン部を保持するとともに、前記中心線方向の他方側の端部が前記シリンダの外に突出するロッドと、
前記シリンダ内における前記ピストン部よりも前記他方側に配置されて、前記ロッドの前記他方側への移動を抑制する減衰力を発生する減衰力発生部と、
前記ロッドに固定されて、前記減衰力発生部の前記一方側への移動を規制する規制部材と、
を備え、
前記減衰力発生部は、前記シリンダの内周面に対して摺動可能な摺動部材と、前記摺動部材を前記中心線方向の所定範囲に亘って移動可能に保持する保持部材と、前記摺動部材に対して前記他方側へ移動する方向の力を付与する弾性部材と、を有し、前記弾性部材は、前記ロッドが前記他方側へ移動する際に、前記摺動部材に押されて変形して前記摺動部材の内側を通る前記流体の流路を絞り、前記摺動部材又は前記弾性部材には、前記弾性部材が変形しても前記流体が流れるオリフィスが形成されている、
緩衝装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記シリンダには、前記内周面から外側に突出した前記中心線方向に延びる溝が形成されている、
請求項1に記載の緩衝装置。
【請求項3】
前記溝は、前記中心線方向に直交する面にて切断した場合の断面積が前記中心線方向で変化している、
請求項2に記載の緩衝装置。
【請求項4】
前記シリンダにおける前記他方側の端部に嵌め込まれ、前記ロッドを支持する支持部材と、
一端が前記保持部材に支持され、他端が前記支持部材に支持されたコイル状のスプリングと、
を備える請求項1に記載の緩衝装置。
【請求項5】
前記オリフィスは、前記摺動部材における前記弾性部材に対向する部位に形成された切り欠きである、
請求項1に記載の緩衝装置。
【請求項6】
前記弾性部材は、ディスクスプリング又はウェイブワッシャである、
請求項1に記載の緩衝装置。
【請求項7】
前記弾性部材は、スプリングワッシャであり、
前記オリフィスは、前記スプリングワッシャにおける隙間である、
請求項1に記載の緩衝装置。
【請求項8】
流体が封入されたシリンダと、
前記シリンダの中心線方向に移動可能に挿入されるとともに、前記シリンダ内を区画するピストン部と、
前記中心線方向の一方側に前記ピストン部を保持するとともに、前記中心線方向の他方側の端部が前記シリンダの外に突出するロッドと、
前記シリンダ内における前記ピストン部よりも前記他方側に配置されて、前記ロッドの前記他方側への移動を抑制する減衰力を発生する減衰力発生部と、
前記ロッドに固定されて、前記減衰力発生部の前記一方側への移動を規制する規制部材と、
を備え、
前記減衰力発生部は、前記シリンダの内周面に対して摺動可能な摺動部材と、前記摺動部材を前記中心線方向の所定範囲に亘って移動可能に保持する保持部材と、前記ロッドが前記他方側へ移動する際に前記一方側に移動する前記摺動部材に押されて変形して前記摺動部材の内側を通る前記流体の流路を閉じ、前記ロッドが前記一方側へ移動する際には変形から復帰して前記流路を開く弾性部材と、を有する、
緩衝装置。
【請求項9】
前記シリンダには、前記内周面から外側に突出した前記中心線方向に延びる溝が形成されている、
請求項8に記載の緩衝装置。
【請求項10】
前記溝は、前記中心線方向に直交する面にて切断した場合の断面積が前記中心線方向で変化している、
請求項9に記載の緩衝装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝装置及び懸架装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、油圧緩衝器に、最大伸長時に油圧的なクッション作用を発生させる油圧式のストッパ機構が設けられている。
例えば、特許文献1に記載の油圧緩衝器は、内筒の拡径部の内側に固定して設けられた第2シリンダと、ピストンロッドの外周側に設けられた第2ピストンとにより油圧式のストッパ機構を構成する。第2ピストンは、ピストンロッドに結合されたストッパと、ストッパの上側に位置し内側嵌合穴内に圧入結合することにより一体化されたキャッスルと、キャッスルとキャッスルとにより形成されるリング溝に取付けられるピストンリングとを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-128752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
減衰力発生部(特許文献1においてはストッパ機構)においては、油圧的なクッション作用の効きを自在に設定できることが望ましい。
本発明は、油圧的なクッション作用の効きを自在に設定できる減衰力発生部を有する緩衝装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと完成させた本発明は、流体が封入されたシリンダと、前記シリンダの中心線方向に移動可能に挿入されるとともに、前記シリンダ内を区画するピストン部と、前記中心線方向の一方側に前記ピストン部を保持するとともに、前記中心線方向の他方側の端部が前記シリンダの外に突出するロッドと、前記シリンダ内における前記ピストン部よりも前記他方側に配置されて、前記ロッドの前記他方側への移動を抑制する減衰力を発生する減衰力発生部と、前記ロッドに固定されて、前記減衰力発生部の前記一方側への移動を規制する規制部材と、を備え、前記減衰力発生部は、前記シリンダの内周面に対して摺動可能な摺動部材と、前記摺動部材を前記中心線方向の所定範囲に亘って移動可能に保持する保持部材と、前記摺動部材に対して前記他方側へ移動する方向の力を付与する弾性部材と、を有し、前記弾性部材は、前記ロッドが前記他方側へ移動する際に、前記摺動部材に押されて変形して前記摺動部材の内側を通る前記流体の流路を絞り、前記摺動部材又は前記弾性部材には、前記弾性部材が変形しても前記流体が流れるオリフィスが形成されている、緩衝装置である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、油圧的なクッション作用の効きを自在に設定できる減衰力発生部を有する緩衝装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態に係る懸架装置の概略構成の一例を示す図である。
第1実施形態に係る懸架装置の部分断面の一例を示す図である。
第1実施形態に係る第2ピストン部の外観の一例を示す図である。
第1実施形態に係る第2ピストン部を組み立てる様子の一例を示す図である。
伸長時の第2ピストン部の状態の一例を示す図である。
圧縮時の第2ピストン部の状態の一例を示す図である。
第2実施形態に係る減衰力発生部の部分断面の一例を示す図である。
第2実施形態に係る第2ピストン部の外観の一例を示す図である。
第2実施形態に係る第2ピストン部を組み立てる様子の一例を示す図である。
伸長時の第2ピストン部の状態の一例を示す図である。
圧縮時の第2ピストン部の状態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る懸架装置1の概略構成の一例を示す図である。
図2は、第1実施形態に係る懸架装置1の部分断面の一例を示す図である。
図3は、第1実施形態に係る第2ピストン部100の外観の一例を示す図である。
図4は、第1実施形態に係る第2ピストン部100を組み立てる様子の一例を示す図である。
【0009】
懸架装置1は、乗用自動車等の四輪車に用いられるサスペンションであり、図1に示すように、油圧式の緩衝装置2と、緩衝装置2の外側に配置されたコイルスプリング3とを備える。また、懸架装置1は、コイルスプリング3における、後述するロッド20の軸方向の第1側(図1では下側)の端部を支持する下スプリングシート4と、コイルスプリング3における、ロッド20の軸方向の第2側(図1では上側)の端部を支持する上スプリングシート5とを備える。
【0010】
また、懸架装置1は、懸架装置1を車両に取り付けるための車体側ブラケット6と、懸架装置1を車輪に取り付けるための車輪側ブラケット7と、シリンダ部10及びロッド20の少なくとも一部を覆うダストカバー8とを備える。
以下では、ロッド20の軸方向を、単に「軸方向」と称する場合がある。ロッド20は、後述するシリンダ11の中心線方向に移動するので、軸方向はシリンダ11の中心線方向でもある。また、軸方向の第1側(図1では下側)、軸方向の第2側(図1では上側)を、それぞれ、単に「第1側」、「第2側」と称する場合がある。また、軸方向に交差する方向(例えば、直交方向)を、「半径方向」と称する。半径方向において、シリンダ11の中心線側を単に「内側」と称し、中心線から離れる側を単に「外側」と称する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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