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公開番号2025001944
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023101755
出願日2023-06-21
発明の名称積層チューブ
出願人住友理工株式会社
代理人個人
主分類F16L 11/04 20060101AFI20241226BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ポリプロピレンを含む内層とポリアミドを含む外層の層間接着性に優れる積層チューブを提供する。
【解決手段】ポリプロピレンを含む内層12とポリアミドを含む外層14の間に酸変性ポリプロピレンを含む接着層16を有し、軸方向100μmの範囲における、外層14の外周面14aの長さaと接着層16の外周面16aの長さbとの比(b/a)が1.003以上1.050以下の積層チューブ10とする。また、ポリプロピレンを含む内層22とポリアミドを含む外層24を有する積層チューブ20のポリプロピレンが酸変性ポリプロピレンを含み、軸方向100μmの範囲における、外層24の外周面24aの長さa’と内層22の外周面22aの長さb’との比(b’/a’)が1.003以上1.050以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ポリプロピレンを含む内層とポリアミドを含む外層を有する積層チューブにおいて、
前記内層と前記外層の間に、酸変性ポリプロピレンを含む接着層を有し、
軸方向100μmの範囲における、前記外層の外周面の長さaと、前記接着層の外周面の長さbと、の比(b/a)が、1.003以上1.050以下である、積層チューブ。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
ポリプロピレンを含む内層とポリアミドを含む外層を有する積層チューブにおいて、
前記ポリプロピレンが、酸変性ポリプロピレンを含み、
軸方向100μmの範囲における、前記外層の外周面の長さa’と、前記内層の外周面の長さb’と、の比(b’/a’)が、1.003以上1.050以下である、積層チューブ。
【請求項3】
前記接着層は、酸変性ポリプロピレンのマトリックス中に有機重合体の粒子を含む樹脂組成物で構成されている、請求項1に記載の積層チューブ。
【請求項4】
前記内層は、酸変性ポリプロピレンのマトリックス中に有機重合体の粒子を含む樹脂組成物で構成されている、請求項2に記載の積層チューブ。
【請求項5】
前記有機重合体の粒子が、エチレン-プロピレン共重合体またはエチレン重合体で構成されている、請求項3または請求項4に記載の積層チューブ。
【請求項6】
前記有機重合体の粒子の含有量が、前記酸変性ポリプロピレンのマトリックス100質量部に対し、5質量部以上20質量部以下である、請求項3または請求項4に記載の積層チューブ。
【請求項7】
前記有機重合体の粒子の平均粒径が、0.1μm以上10μm以下である、請求項3または請求項4に記載の積層チューブ。
【請求項8】
前記ポリアミドのアミン価が、15mmol/kg以上100mmol/kg以下である、請求項1または請求項2に記載の積層チューブ。
【請求項9】
前記接着層と前記外層の界面における接着力が、30N/cm以上である、請求項1に従属する請求項8に記載の積層チューブ。
【請求項10】
前記内層と前記外層の界面における接着力が、30N/cm以上である、請求項2に従属する請求項8に記載の積層チューブ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層チューブに関し、さらに詳しくは、自動車等の冷却システムにおける冷却液を輸送するためのチューブとして好適な積層チューブに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ガソリン車や電気自動車などの冷却システムにおける冷却液を輸送するためのチューブとして、冷却液輸送チューブがある。冷却液輸送チューブには、耐熱性の観点から、ポリアミド樹脂がよく採用されている。また、コスト的に有利なポリプロピレン樹脂も検討されている。さらに、ポリアミド樹脂とポリプロピレン樹脂の積層チューブも検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2008-507436号公報
特開2012-082885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポリプロピレン樹脂とポリアミド樹脂の積層チューブは、樹脂間の接着性が悪い。特許文献2では、ポリプロピレン樹脂に酸変性ポリプロピレンを用いることでポリアミド樹脂との接着性を高めることが検討されている。しかしながら、層間接着性には、未だ改善の余地がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ポリプロピレンを含む内層とポリアミドを含む外層の層間接着性に優れる積層チューブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る積層チューブは、ポリプロピレンを含む内層とポリアミドを含む外層を有する積層チューブにおいて、前記内層と前記外層の間に、酸変性ポリプロピレンを含む接着層を有し、軸方向100μmの範囲における、前記外層の外周面の長さaと、前記接着層の外周面の長さbと、の比(b/a)が、1.003以上1.050以下である。
【0007】
また、本発明に係る他の積層チューブは、ポリプロピレンを含む内層とポリアミドを含む外層を有する積層チューブにおいて、前記ポリプロピレンが、酸変性ポリプロピレンを含み、軸方向100μmの範囲における、前記外層の外周面の長さa’と、前記内層の外周面の長さb’と、の比(b’/a’)が、1.003以上1.050以下である。
【0008】
本発明に係る積層チューブにおいて、前記接着層は、酸変性ポリプロピレンのマトリックス中に有機重合体の粒子を含む樹脂組成物で構成されているとよい。また、本発明に係る他の積層チューブにおいて、前記内層は、酸変性ポリプロピレンのマトリックス中に有機重合体の粒子を含む樹脂組成物で構成されているとよい。
【0009】
前記有機重合体の粒子は、エチレン-プロピレン共重合体またはエチレン重合体で構成されているとよい。前記有機重合体の粒子の含有量は、前記酸変性ポリプロピレンのマトリックス100質量部に対し、5質量部以上20質量部以下であるとよい。前記有機重合体の粒子の平均粒径は、0.1μm以上10μm以下であるとよい。
【0010】
そして、前記ポリアミドのアミン価は、15mmol/kg以上100mmol/kg以下であるとよい。ここで、本発明に係る積層チューブにおいて、前記接着層と前記外層の界面における接着力は、30N/cm以上であるとよい。また、本発明に係る他の積層チューブにおいて、前記内層と前記外層の界面における接着力は、30N/cm以上であるとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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