TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025013945
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-28
出願番号2024187057,2021565898
出願日2024-10-24,2020-05-06
発明の名称プロドラッグ組成物中の薬物濃度を定量化する方法
出願人ジェンザイム・コーポレーション
代理人個人,個人
主分類C12Q 1/34 20060101AFI20250121BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】架橋HAヒドロゲルへのプロドラッグ組成物の薬物負荷を定量化するために分析的定量化方法を提供する。
【解決手段】架橋ヒアルロン酸-リンカー-ペプチド(xHA-L-P)プロドラッグ製剤中に存在する薬物の量を決定する方法であって:該xHA-L-Pプロドラッグ製剤のサンプルを;ヒアルロノグルコシダーゼと接触させて、オリゴマーのヒアルロン酸-リンカー-ペプチド薬物(oHA-L-P)を生成する工程;該oHA-L-Pを第2の酵素と接触させて、該薬物のペプチド消化産物を生成する工程;および該ペプチド消化産物を検出して、該xHA-L-Pプロドラッグ製剤中に存在する薬物の量を決定する工程を含む、前記方法とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
架橋ヒアルロン酸-リンカー-ペプチド(xHA-L-P)プロドラッグ製剤中に存在する薬物の量を決定する方法であって:
該xHA-L-Pプロドラッグ製剤のサンプルを;
ヒアルロノグルコシダーゼと接触させて、オリゴマーのヒアルロン酸-リンカー-ペプチド薬物(oHA-L-P)を生成する工程;
該oHA-L-Pを第2の酵素と接触させて、該薬物のペプチド消化産物を生成する工程;および
該ペプチド消化産物を検出して、該xHA-L-Pプロドラッグ製剤中に存在する薬物の量を決定する工程
を含む、前記方法。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
ペプチド消化産物は、約2アミノ酸長~約100アミノ酸長の間である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ペプチド消化産物は、約3アミノ酸長~約75アミノ酸長の間である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ペプチド消化産物は、約4アミノ酸長~約50アミノ酸長の間である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ペプチド消化産物は、約6アミノ酸長~約30アミノ酸長の間である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ペプチド消化産物は、約15アミノ酸長~約20アミノ酸長の間である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ペプチド消化産物は、約1アミノ酸長、約2アミノ酸長、約3アミノ酸長、約19アミノ酸長またはこれらの任意の組合せである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ペプチド消化産物を検出する工程は、液体クロマトグラフィー-質量分析法(LC-MS)、液体クロマトグラフィータンデム質量分析法(LC-MS-MS)、液体クロマトグラフィー-高分解能質量分析法(LC-HRMS)、紫外(UV)吸光度および蛍光検出法のうち1つまたはこれらの組合せからなる群から選択される方法により実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ヒアルロノグルコシダーゼはヒアルロニダーゼ(HAアーゼ)である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
HAアーゼは、HAアーゼ1、HAアーゼ2、HAアーゼ3、HAアーゼ4、HAアーゼ5およびHAアーゼ6からなる群から選択される、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願
本願は、2019年5月7日に出願された米国仮特許出願第62/844,579号に基づく優先権を主張し、その開示全体を参照によって本明細書に組み入れる。
続きを表示(約 2,100 文字)【0002】
本発明は、プロドラッグ組成物中に存在する薬物の量を定量化する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
この10年間で、平均すると毎年17種の新規なペプチドが臨床試験に入り、承認率(第1相から上市まで)は小分子の2倍になっており(非特許文献1;非特許文献2)、150種を超えるペプチド薬物候補が、現在開発中である(非特許文献3)。
【0004】
しかし、ペプチド薬物の開発には特有の課題がある。例えば、ペプチド薬物は、in vivoでタンパク質切断を受け、急速に排除される。一つには生体膜の透過性が低いため、経口送達は依然として困難である。これらの欠点に対処する試みが、環状ペプチド形成(例えば、ラクタム化およびクリック環化による)、炭化水素ステープル化、脂質付加、およびポリマー薬物コンジュゲートの開発のような構造の制約を組み入れることによってなされてきた。
【0005】
ペプチド薬物の一例は、グルカゴン受容体およびGLP1受容体を標的とする二重受容体アゴニストであるSAR42589で、これは2型糖尿病患者における血糖管理および体重減少、ならびに健常な志願者における体重減少を促進することができる(非特許文献4)。しかしながら、SAR425899はin vivoクリアランスが急速であるため、1日1回の投与が必要である。
【0006】
ヒアルロン酸(HA)は、ヒアルロナンとも呼ばれ、β-1-3およびβ-1-4のグリコシド結合により連結されたd-グルクロン酸とN-アセチル-d-グルコサミンとの繰り返し二糖単位から構成される天然の非スルフェート直鎖状多糖である(非特許文献5)。HAは皮膚における重要な構造要素であり、複数の細胞表面受容体の相互作用に関与している。HAは免疫抑制および抗血管新生の活性を有し、脳組織、硝子軟骨および滑膜関節液の中に存在する。HAは、その実体積の1000倍までの大量の水を吸収することができる、強親水性の特徴、および生物組織中で高分子量であることが理由で、身体の中で重要な構造的および機能的役割を果たす。
【0007】
HAは、その生体適合性および生分解性が理由で、生物医学的なおよび薬学的な用途において多くの用途が見出されてきた。しかしながら、HAは溶解性が高く、in vivoで急速な分解挙動をする極めて劣った機械的性質を見せることが多い。このため、HAは、化学修飾され、および/または架橋されて、機械的性質、粘度、溶解性、分解、および生物学的性質を含むその性質が改善されてきた。HA誘導体が作り出され、組織工学用の足場において、声帯体積増大(vocal fold augmentation)のような軟部組織手術において、薬物送達、siRNAの細胞内送達、創傷治癒において、および外科的処置におけるデバイスとして、利用されてきた。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
Dharanipragada(2013)Future Medicinal Chemistry 5(7):831頁
KasparおよびReichert(2013)Drug Discovery Today 18:807~817頁
LauおよびDunn(2018)Bioorganic & Medicinal Chemistry 26:2700~2707頁
Tillnerら(2019)Diabetes Obes.Metab.21:120,doi:10.1111/dom.13494、Epub 2018年9月16日
Khunmaneeら(2017)J.Tissue Engineering 第8巻(doi:doi.org/10.1177/2041731417726464)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
架橋ヒアルロン酸(xHA)は、水性環境中で数百万ダルトンのヒドロゲルを形成し、薬物(例えば、ペプチド薬物)に連結されて、in vivoで薬物を安定化することができる。しかしながら、ヒドロゲル中に負荷された薬物の量を定量化すること、およびヒドロゲルからの薬物の放出速度を定量化することは両方とも困難である。溶解しているペプチドの基本的な定量化に通常適用されるUV簡易測定は、ヒドロゲルに適用することができない。なぜなら、そのような分析には、ヒドロゲル複合体に連結される薬物が十分に溶解している必要があるからである。
【0010】
高温または高pHを使用する、リンカーの加速された加水分解およびペプチド薬物の放出のための代替の方法は、ペプチド薬物の部分分解をもたらし、このため、定量するのが困難な不均質な混合物が産生される。したがって、架橋HAヒドロゲルへのプロドラッグ組成物の薬物負荷を定量化するために分析的定量化方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
酒類
2か月前
株式会社オシキリ
発酵検査装置
1か月前
個人
セルロース性物質の製造方法
21日前
松谷化学工業株式会社
澱粉分解物の製造方法
1か月前
SMC株式会社
気体供給装置
3日前
株式会社GSP研究所
miRNA検出方法
1か月前
東ソー株式会社
ポリマーコートビーズの製造方法
1か月前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
24日前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
24日前
本田技研工業株式会社
培養システム
2か月前
豊田合成株式会社
細胞培養膜及び細胞培養方法
2か月前
アサヒビール株式会社
容器詰麦芽発酵飲料
18日前
株式会社エムスタイル
微生物群の賦活化方法
1か月前
住友化学株式会社
積層体
2か月前
学校法人君が淵学園
核酸の部位特異的アシル修飾剤
20日前
東ソー株式会社
アデノ随伴ウイルスのスクリーニング方法
2か月前
ヤマサ醤油株式会社
アルギニン非分解性乳酸菌株の取得方法
10日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
17日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
17日前
サッポロビール株式会社
茶風味アルコール飲料
5日前
株式会社渡辺オイスター研究所
脂肪細胞の成長抑制剤
1か月前
三井化学株式会社
培養容器
2か月前
住友化学株式会社
細胞チップ
2か月前
学校法人近畿大学
好気性微生物の培養方法および培養器
17日前
サムコ株式会社
ポアデバイス
21日前
株式会社豊田中央研究所
環境核酸モニタリング方法
17日前
旭化成ファーマ株式会社
ジアホラーゼ
2か月前
国立大学法人富山大学
T細胞受容体およびその利用
21日前
公立大学法人宮城大学
D-セリンの製造方法
1か月前
ZACROS株式会社
培養装置、及び培養装置積層体
2か月前
雪印メグミルク株式会社
D-セリン濃度低減用組成物
1か月前
株式会社トクヤマ
乾燥用保護剤、生体試料測定試薬、及び分析方法
1か月前
三浦工業株式会社
試料液に含まれる微生物の生体の抽出方法
21日前
ウシオ電機株式会社
培養容器
2か月前
個人
細胞処理装置、細胞処理システム及び細胞処理方法
26日前
グリーンケミカルズ株式会社
フェノール組成物およびポリマー
1か月前
続きを見る