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公開番号
2025013839
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-28
出願番号
2024177915,2021536115
出願日
2024-10-10,2019-09-03
発明の名称
木樽を調整する方法
出願人
キューアイピー・インターナショナル・ピーティワイ・リミテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12G
3/07 20060101AFI20250121BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】本明細書に開示されるのは、木樽の調整のためのプロセス、特に、木樽の迅速な調整のためのプロセスである。
【解決手段】開示されるプロセスは、木樽を加熱して木の温度を上昇させること、木樽の加熱された内面を流体添加物と接触させること、次に、任意選択で、木樽の内部を加圧環境にさらし、かつ/あるいは木樽をさらに加熱すること、1つまたは複数のステップを繰り返すこと、木樽を冷ますかまたは冷却して、調整された木樽を提供することを含む1つまたは複数のステップを含み得る。また、木樽の内部に袋及び液体添加物を所定の期間入れて、添加物の木への吸収を促進するステップを含む別のプロセスも開示され、ここで、袋は、液体添加物が木樽の内面と接触するように、木樽の内容積を減少させる。調整された木樽及びその使用も本明細書に開示される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
木樽を調整するプロセスであって、
(a)木樽を加熱して、木の温度を上昇させること、
(b)前記木樽の加熱された内面を流体添加物と接触させること、
(c)任意選択で、前記木樽の内部を加圧環境にさらして、前記流体添加物の前記木への吸収を促進すること、
(d)任意選択で、前記木樽をさらに加熱すること、
(e)任意選択で、ステップ(b)、(c)及び(d)の少なくとも1つを繰り返すこと、及び、
(f)前記木樽を冷ますかまたは前記木樽を冷却して、調整された木樽を得ること、
を含む、プロセス。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記プロセスは、前記木樽の前記内部を加圧環境にさらして、前記流体添加物の前記木への吸収を促進するステップ(c)を行うことを含む、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
前記プロセスは、ステップ(b)及び(c)をそれぞれ2回以上行うことを含み、さらなる流体添加物が前記木に吸収される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項4】
前記プロセスは、ステップ(b)、(c)及び(d)をそれぞれ2回以上行うことを含む、請求項3に記載のプロセス。
【請求項5】
前記プロセスは、ステップ(b)及び(c)をそれぞれ2回または3回または4回行うことを含む、請求項3に記載のプロセス。
【請求項6】
前記プロセスは、ステップ(b)、(c)及び(d)をそれぞれ2回または3回または4回行うことを含む、請求項4に記載のプロセス。
【請求項7】
前記プロセスは、ステップ(a)において、火、蒸気及び/または水を用いて木樽を加熱することを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載のプロセス。
【請求項8】
ステップ(a)において、前記木樽の内部温度が約150℃~約200℃、または約160℃~約190℃、または約160℃~約180℃である、請求項1~7のいずれか1項に記載のプロセス。
【請求項9】
ステップ(b)及び(c)において、前記木樽の内部温度が約150℃~約200℃、または約160℃~約190℃、または約160℃~約180℃である、請求項1~8のいずれか1項に記載のプロセス。
【請求項10】
前記プロセスは、ステップ(b)において、前記木樽の前記内面に前記流体添加物を噴霧することを含む、請求項1~9のいずれか1項に記載のプロセス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年9月3日に出願されたオーストラリア仮特許出願第2018903242号の優先権を主張し、その内容のすべてが参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,100 文字)
【0002】
本開示は一般に、木樽の調整のためのプロセスに関し、詳細には木樽の迅速な調整のためのプロセスに関する。本開示はまた、調整された木樽及びその使用に関する。
【背景技術】
【0003】
ウォッカ、テキーラ、ラム酒、バーボン、ウイスキー、ブランデーなどのアルコール飲料は、通常、蒸留プロセスによって製造される。蒸留により、主にエタノールが生成されるが、アルデヒド、エステル、脂肪酸も生成され、これらはすべて、非常に特有の風味と香りを持っている。スピリッツを互いに異なるものにするのは、これらの化学物質の固有の組み合わせである。複数回の蒸留とろ過により、これらの化合物の多くを除去して、「クリーンな」または香りの無い、風味の無いスピリッツ(すなわち、ウォッカ)を作り出すことができる。原材料の選択、発酵プロセス、及び蒸留技術と設備はすべて、全体的な化学組成に影響を与え、したがって最終的な蒸留生成物の匂いと味に影響を与える。
【0004】
蒸留後、アルコール飲料の味と滑らかさを改善するために、生成物は一般的に熟成される。例えば、バーボンとウイスキーは通常、消費用に販売される前に少なくとも3年熟成される。ラム酒、テキーラ、ブランデーは、2年から10年、またはそれ以上の様々な期間、熟成される。
【0005】
過去には、例えばバーボンやウイスキーなどのアルコール蒸留酒は、木(通常はオーク)の樽や大樽で長期間、熟成されてきた。飲料は、不要な成分を取り除き、特定の色、風味、香り、芳香、口当たりを与えて飲料の滑らかさと味を高めるために、木製の容器で熟成される。熟成プロセス中に、蒸留液は、リグニン、タンニン、炭水化物などの木の成分と反応する可能性がある。
【0006】
様々な理由のために、アルコール蒸留酒は伝統的に、ワインや酒精強化ワイン(例えば、ポートワインやシェリー酒を含む)などの他のアルコール飲料を保存するために以前に使用されていた木樽、いわゆる「熟成された」または「調整された」木樽で熟成されていた。異なる調整が行われた木樽でのアルコール蒸留酒の熟成は、最終的な熟成生成物に違いをもたらすこと、すなわち、木と木樽の以前の内容物は、熟成プロセスと最終的な熟成生成物の最終特性に重要な役割を果たすことが以前から認識されていた。
【0007】
アルコール飲料製造業界の変化により、アルコール蒸留酒の生産者は、適切な及び/または望ましい調整された木樽の供給が不足している。スコッチウイスキー業界を例にとると、スコットランドの初期のウイスキーメーカーは通常、スペインの古いシェリー樽を使用してウイスキーを熟成させていた。しかし、19世紀半ばには、商取引、消費者の嗜好、生産規制の変化により、スコットランドに到着し、ウイスキーの製造に使用できるシェリー樽が大幅に減少した。
【0008】
スコッチウイスキー業界は、シェリー樽の不足に多くの方法で対処しようと試みてきた。1つの方法は、シェリー酒以外のアルコール飲料に使用されていた古い樽を調達することである。例えば、古いワイン樽またはポート樽などの他の酒精強化ワイン樽を使用する場合がある。さらに、バーボンは新しいオーク樽で熟成する必要があるため、バーボン業界はウイスキーの製造に使用済み樽のかなりの割合を提供している。ただし、特にバーボン樽を使用すると、製造されるウイスキーの特性が変化する。同様に、以前にワインやポートワインなどのシェリー酒以外の酒精強化ワインに使用されていた樽は、製造されるウイスキーの特性を変化させる。シェリー酒以外の樽で熟成されたウイスキーの変化した特性は、すべてではないが、一部のウイスキー消費者には魅力となっている。
【0009】
ウイスキー業界がシェリー樽の不足に対処しようと試みたもう1つの方法は、樽の木をウイスキーの熟成に使用するのに適したものにする樽の調整方法を使用することであった。以前の樽調整方法は、「パハレテ(paxarette)」(「pajarete」と綴られることもある)を伴った。パハレテは、スペインの甘い濃縮白ワインで、一般的にペドロヒメネス種のブドウで作られ、そのワインを、それぞれ、マストを5分の1、3分の1に煮詰めることによって製造されたアロペまたはサンコチョと呼ばれるエッセンスと混ぜ合わせて仕上げられる。
【0010】
ウイスキー及び他のアルコール蒸留酒業界は、適切な及び/または望ましい調整された木樽の供給不足によって大きな影響を受ける。したがって、これらの産業に適した及び/または望ましい調整された木樽の供給要件を満たす新しいプロセスが必要である。従来の木樽の調整にかかる時間は商業的ニーズを満たすには長すぎるため、木樽の迅速な調整を伴うプロセスが必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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