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公開番号
2025013643
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2024196666,2020147022
出願日
2024-11-11,2020-09-01
発明の名称
床構造
出願人
積水ハウス株式会社
代理人
弁理士法人三協国際特許事務所
主分類
E04B
5/43 20060101AFI20250117BHJP(建築物)
要約
【課題】互いに異なる2つの荷重がパネル部材に与えられた2つの状態の各々について防振性能を十分に発揮することのできる床構造を提供する。
【解決手段】本発明に係る床構造はパネル部材と、パネル部材を支持する支持部材と、パネル部材と支持部材との間に配置される弾性部材とを備える。弾性部材は支持部材上に配置される基部と、基部から上方に突出する突出部とを備える。基部はパネル部材上に第1の荷重が与えられた状態で所定の防振性能を得るために予め設定されたバネ定数を有し、弾性部材における突出部と基部のうち突出部と重なっている領域とを含む厚領域は、パネル部材上に第2の荷重が与えられた際にパネル部材と基部とが離間した状態でパネル部材と突出部とが接触し、パネル部材上に前記第1の荷重が与えられた際に弾性部材のうち厚領域を含む基部全体に対して荷重が伝達される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
床構造であって、
パネル部材と、
前記パネル部材を支持する支持部材と、
前記パネル部材と前記支持部材との間に配置されかつ上下方向に弾性変形する弾性部材と、を備え、
前記弾性部材は、前記支持部材上に配置される基部と、前記基部から上方に突出する突出部と、を備え、
前記基部は、前記パネル部材上に第1の荷重が与えられた状態で所定の防振性能を得るために予め設定されたバネ定数を有し、
前記弾性部材における前記突出部と、前記基部のうち前記突出部と重なっている領域と、を含む厚領域は、前記パネル部材上に第1の荷重よりも小さい第2の荷重が与えられた際に前記パネル部材と前記基部とが離間した状態で前記パネル部材と前記突出部とが接触し、前記パネル部材上に前記第1の荷重が与えられた際に前記弾性部材のうち前記厚領域を含む前記基部全体に対して荷重が伝達される、床構造。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の床構造において、
前記基部は、前記パネル部材に前記第1の荷重が与えられた際に、所定の周波数以下の固有周波数を有し、
前記厚領域は、第2の荷重が与えられた際に、前記所定の周波数以下の固有周波数を有する、床構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の床構造において、
前記突出部は、上下方向に一定の断面積を有し、前記突出部の上面は、前記パネル部材に対して平行である、床構造。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の床構造において、
前記基部の上面は、前記パネル部材に対して平行である、床構造。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の床構造において、
前記突出部の上面の静止摩擦係数は、前記基部の上面の静止摩擦係数よりも大きい、床構造。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の床構造であって、
前記突出部のバネ定数は、前記基部のバネ定数よりも大きい、床構造。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の床構造であって、
前記突出部は、高減衰ゴムにより形成されている、床構造。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の床構造であって、
前記弾性部材は、前記基部上における前記突出部が突出する領域以外の領域に、厚領域よりも大きな高減衰性能を有する減衰部材を有し、
前記減衰部材は、前記厚領域及び前記突出部よりも小さなバネ定数を有する、床構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の防振性能を有する建物の床構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
建物の防振性能を高めるために例えば特許文献1に記載の床構造物が知られている。この床構造物は、梁と、梁に支持された床パネルと、梁と床パネルとの間に位置しており、上下方向に弾性変形する弾性部材と、を備えている。この弾性部材には、床パネルの振動を吸収するために床パネルの重量に応じて硬度が設定されている。すなわち、床パネルの重量が比較的大きい場合は弾性部材の硬度が比較的大きくなり、床パネルの重量が比較的小さい場合は弾性部材の硬度が比較的小さくなるように設定される。
【0003】
この床構造物によれば、弾性部材が許容値を超えて圧縮されるおそれが少なく、かつ床パネルの振動を効率良く減衰或いは低周波数化することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6428840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような弾性部材の硬度は、一般に、家具等の生活に使用する部材が設けられていない荷重として想定される固定荷重ではなく、家具等の生活に使用する部材が設けられている荷重として想定される積載荷重により設定されている。
【0006】
しかしながら、弾性部材の硬度が積載荷重に基づいて設定されている場合、積載荷重よりも小さい固定荷重が床パネルに与えられた際には弾性部材の硬度が本来の設置値よりも大きくなる、すなわち弾性部材のバネ定数が設定時に想定されるバネ定数よりも大きくなることがあった。このため、床パネルに固定荷重が与えられた際の弾性部材の固有周波数が想定される周波数よりも高くなり、床パネルの振動に対して十分な防振性能を発揮することができない場合があった。
【0007】
また、弾性部材の硬度が固定荷重に基づいて設定されている場合、積載荷重に達する前に許容荷重を超えてしまい(つまり弾性限界を迎えてしまい)、弾性部材の固有周波数が増加し、積載荷重が与えられた状態において、防振性能が低下することがあった。
【0008】
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、互いに異なる2つの荷重がパネル部材に与えられた2つの状態の各々について防振性能を十分に発揮することのできる床構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明に係る床構造は、パネル部材と、前記パネル部材を支持する支持部材と、前記パネル部材と前記支持部材との間に配置されかつ上下方向に弾性変形する弾性部材と、を備え、前記弾性部材は、前記支持部材上に配置される基部と、前記基部から上方に突出する突出部と、を備え、前記基部は、前記パネル部材上に第1の荷重が与えられた状態で所定の防振性能を得るために予め設定されたバネ定数を有し、前記弾性部材における前記突出部と、前記基部のうち前記突出部と重なっている領域と、を含む厚領域は、前記パネル部材上に第1の荷重よりも小さい第2の荷重が与えられた際に前記パネル部材と前記基部とが離間した状態で前記パネル部材と前記突出部とが接触し、前記パネル部材上に前記第1の荷重が与えられた際に前記弾性部材のうち前記厚領域を含む前記基部全体に対して荷重が伝達される。
【0010】
この床構造によれば、パネル部材に第2の荷重が与えられた際には、パネル部材が基部から離間した状態で突出部と接触する。つまり、第2の荷重が与えられた状態において厚領域のバネ定数を有効に活用して弾性部材のバネ定数が想定される荷重に対して必要以上に大きくなるのを抑制することができる。このため、パネル部材に第2の荷重が与えられた際に所定の防振性能を発揮し得るバネ定数を弾性部材が担保することができ、より効果的に床構造の防振性能を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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