TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025012826
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115953
出願日2023-07-14
発明の名称半導体装置、半導体装置の制御方法及び半導体装置の制御プログラム
出願人ルネサスエレクトロニクス株式会社
代理人個人
主分類H04L 9/32 20060101AFI20250117BHJP(電気通信技術)
要約【課題】処理の高速化を実現する半導体装置及び半導体装置の制御方法を提供する。
【解決手段】一実施の形態によれば、半導体装置100は、平文及び暗号文の少なくともいずれかを格納する記憶部110と、暗号処理及び復号処理を含む演算処理を行う暗号処理部140と、ハッシュ演算処理を行うハッシュ処理部150と、を備え、記憶部110に格納されたデータは、第1演算単位分の演算処理前データ毎に、暗号処理部140へ転送され、暗号処理部140は、演算処理を適用して、演算処理後データを生成し、生成された第1演算単位分の演算処理後データは、ハッシュ処理部150に転送され、ハッシュ処理部150は、第2演算単位分の演算処理後データにハッシュ演算処理を適用させ、第1演算単位分の演算処理後データまたは第2演算単位分の演算処理後データは、記憶部110に転送され、演算処理及びハッシュ演算処理は、並列に行われる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
平文及び暗号文の少なくともいずれかを格納する記憶部と、
前記平文の暗号処理及び前記暗号文の復号処理を含む演算処理を行う暗号処理部と、
バッファを有するハッシュ処理部であって、ハッシュ値を算出するハッシュ演算処理を行う前記ハッシュ処理部と、
を備え、
前記記憶部に格納された前記平文及び前記暗号文の少なくともいずれかを含む演算処理前データは、前記暗号処理部の第1演算単位分毎に、前記暗号処理部へ転送され、
前記暗号処理部は、転送された前記第1演算単位分の前記演算処理前データに対し、前記演算処理を適用して、前記暗号文及び前記平文の少なくともいずれかを含む演算処理後データを前記第1演算単位分、生成し、
生成された前記第1演算単位分の前記演算処理後データは、前記ハッシュ処理部に転送され、
前記ハッシュ処理部は、転送された前記第1演算単位分の前記演算処理後データを前記バッファに格納し、前記ハッシュ処理部の第2演算単位分の前記演算処理後データに対し、前記ハッシュ演算処理を適用させ、
前記第1演算単位分の前記演算処理後データまたは前記第2演算単位分の前記演算処理後データは、前記記憶部に転送され、
前記演算処理及び前記ハッシュ演算処理は、並列に行われ、
前記演算処理、前記ハッシュ演算処理、及び、前記記憶部への前記演算処理後データの転送は、複数回繰り返され、
前記演算処理前データが演算処理された前記演算処理後データに対応した前記ハッシュ値は、前記記憶部に出力される、
半導体装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記記憶部、前記暗号処理部及び前記ハッシュ処理部を相互に通信可能に接続するバスと、
前記暗号処理部と前記ハッシュ処理部とを前記通信可能に接続する接続パスであって、前記バスとは異なる前記接続パスと、
をさらに備え、
前記暗号処理部によって生成された前記演算処理後データは、前記バス及び前記接続パスに出力され、
前記ハッシュ処理部は、前記接続パスを介して受信した前記演算処理後データに対して前記ハッシュ演算処理を行う、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記暗号処理部は、所定の設定により、前記バスのみに前記演算処理後データを出力するモードと、前記バス及び前記接続パスに前記演算処理後データを出力するモードと、に切り替える切替手段を有する、
請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記ハッシュ処理部は、所定の設定により、前記バスを介して受信した前記演算処理後データに対して前記ハッシュ演算処理を行うモードと、前記接続パスを介して受信した前記演算処理後データに対して前記ハッシュ演算処理を行うモードと、に切り替える切替手段を有する、
請求項2に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記ハッシュ処理部は、前記バッファの格納状況を監視するモニタであって、前記バッファに追加の前記演算処理後データを格納できない場合に、前記暗号処理部に対して待ち信号を出力する前記モニタを有し、
前記暗号処理部は、前記待ち信号を受信した場合に、前記バス及び前記接続パスの少なくともいずれかへの前記演算処理後データの出力を停止させるコントローラを有する、
請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記バスは、
前記記憶部から前記暗号処理部へ前記演算処理前データが転送される第1バスと、
前記第1バスと異なる第2バスであって、前記暗号処理部から前記記憶部へ前記演算処理後データが転送される前記第2バスと、
を含む、
請求項2に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記記憶部、前記暗号処理部及び前記ハッシュ処理部を相互に通信可能に接続するバスをさらに備え、
前記暗号処理部は、前記バスとの間で前記演算処理前データの入力及び前記演算処理後データの出力を行う複数のバスポートを含み、
前記複数のバスポートは、第1バスポート及び第2バスポートを含み、
前記第1バスポートから前記バスに出力された前記演算処理後データは、前記記憶部に転送され、
前記第2バスポートから前記バスに出力された前記演算処理後データは、前記ハッシュ処理部に転送され、
前記ハッシュ処理部は、前記第2バスポート及び前記バスを介して受信した前記演算処理後データに対して前記ハッシュ演算処理を行う、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記暗号処理部は、所定の設定により、前記第1バスポート及び前記第2バスポートのいずれかのみに前記演算処理後データを出力するモードと、前記第1バスポート及び前記第2バスポートに前記演算処理後データを出力するモードと、に切り替える切替手段を有する、
請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記バスは、
前記記憶部から前記暗号処理部へ前記演算処理前データが転送されるとともに、前記暗号処理部から前記ハッシュ処理部へ前記演算処理後データが転送される第1バスと、
前記第1バスと異なる第2バスであって、前記暗号処理部から前記記憶部へ前記演算処理後データが転送される前記第2バスと、
を含む、
請求項7に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記演算処理前データ及び前記演算処理後データの転送を行う転送部と、
前記記憶部、前記暗号処理部及び前記ハッシュ処理部を制御する制御部と、
をさらに備えた、
請求項1に記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置、半導体装置の制御方法及び半導体装置の制御プログラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
非特許文献1の図1には、セキュアブート(Secure Boot)の仕組みの概要が記載されている。図1に示すように、セキュアブートシーケンスは、以下のステップを有している。
【0003】
ステップ1.デバイスがリセットされる。
【0004】
ステップ2.デバイスはMask ROMを実行する。デバイスのセキュリティが有効な状態の場合は、セキュアブートが実行される。
【0005】
ステップ3.Mask ROMは、外部フラッシュから証明書とコンテンツをロードする。
【0006】
ステップ4.Mask ROMはルート鍵証明書を解析し、ルート鍵を抽出する。ルート鍵ハッシュが計算され、既知のルート鍵ハッシュ(H
BK
)と比較される。鍵が正しい場合は、次のステップに進む。
【0007】
ステップ5.Mask ROMは、セキュアブートコンテンツ証明書内のブート鍵のハッシュを、ルート鍵証明書(前の手順で確認)にあるセキュアブート鍵ハッシュと比較する。チェックが成功した場合、公開鍵を使用してセキュアブートコンテンツ証明書の署名を検証する。セキュアブートコンテンツ証明書が有効な場合、コンテンツ証明書のデータを使用して次のブートステージの有効性と完全性を計算する。すべての検証が正しかった場合、次のブートステージにジャンプする。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
:「Root of Trustを実現する車載MCU RH850および車載SOC R-CarにおけるSecure Bootの紹介#3」、[online]、2021年12月21日、[2023年5月1日検索]、インターネット<https://www.renesas.com/jp/ja/blogs/achieving-root-trust-secure-boot-automotive-rh850-and-r-car-devices-part-3>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
図1における「Optionally decrypt data with K
CE
」は、暗号処理部の復号化処理を示している。また、図1におけるステップ4の「Check root key with H
BK
」及びステップ5の「Content Verification」のようなベリファイ(Verify)処理において、ベリファイの最初の処理は、ハッシュ処理部によるハッシュ演算を示している。このように、復号化処理の後にハッシュ演算が行われる場合には、処理時間が長くなる恐れがある。セキュアブート等の処理の高速化が所望されている。
【0010】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
環境音制御方法
2か月前
日本無線株式会社
秘匿通信
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
個人
押しボタン式側圧調整器
2か月前
個人
ヘッドホンカバー
1か月前
BoCo株式会社
聴音装置
1か月前
BoCo株式会社
聴音装置
1か月前
キヤノン株式会社
電子機器
6日前
キヤノン株式会社
電子機器
4日前
キヤノン株式会社
撮像装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
3か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
5日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用の撮像装置
26日前
キヤノン株式会社
映像表示装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
シート搬送装置
3か月前
個人
テレビ画面の立体画像の表示方法
2か月前
株式会社ベアリッジ
携帯無線機
2か月前
リオン株式会社
聴取装置
25日前
日本放送協会
無線伝送システム
12日前
株式会社クボタ
作業車両
3か月前
シャープ株式会社
表示装置
1か月前
日本セラミック株式会社
超音波送受信器
2か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
25日前
株式会社Move
イヤホン
18日前
株式会社小糸製作所
画像照射装置
12日前
株式会社アーク
情報処理システム
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成システム
1か月前
株式会社オカムラ
電子機器支持什器
5日前
リオン株式会社
マイクロホン
2か月前
株式会社日立国際電気
試験システム
1か月前
株式会社ミチヒロ
SoTモジュール
2か月前
個人
テレビ画面の注視する画像の表示方法
28日前
スズキ株式会社
車両用撮影システム
3か月前
株式会社JVCケンウッド
撮像装置
1か月前
株式会社国際電気
無線通信システム
25日前
続きを見る