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公開番号2025012821
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115948
出願日2023-07-14
発明の名称エレベータシステム
出願人東芝エレベータ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類B66B 3/00 20060101AFI20250117BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】遠隔監視の品質の低下を抑制することが可能なエレベータシステムを提供すること。
【解決手段】一実施形態に係るエレベータシステムは、公衆回線網を介して監視センタと通信可能に接続される。エレベータシステムは、昇降路内に設置される第1無線アンテナと、昇降路内において第1無線アンテナから離れた位置に設置される第2無線アンテナと、第1無線アンテナによって捕捉される電波の状態と、第2無線アンテナによって捕捉される電波の状態とを検出する診断手段と、検出された第1無線アンテナおよび第2無線アンテナの電波の状態に基づき、第1無線アンテナおよび第2無線アンテナのいずれか一方を、監視センタと通信するための無線アンテナとして選択するアンテナ選択手段と、を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
公衆回線網を介して監視センタと通信可能に接続されるエレベータシステムであって、
昇降路内に設置される第1無線アンテナと、
前記昇降路内において前記第1無線アンテナから離れた位置に設置される第2無線アンテナと、
前記第1無線アンテナによって捕捉される電波の状態と、前記第2無線アンテナによって捕捉される電波の状態とを検出する診断手段と、
前記検出された第1無線アンテナおよび第2無線アンテナの電波の状態に基づき、前記第1無線アンテナおよび第2無線アンテナのいずれか一方を、前記監視センタと通信するための無線アンテナとして選択するアンテナ選択手段と、
を備えることを特徴とする、エレベータシステム。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記アンテナ選択手段は、
前記検出された第1無線アンテナおよび第2無線アンテナの電波の状態を比較し、電波の状態がより良好な無線アンテナを、前記監視センタと通信するための無線アンテナとして選択することを特徴とする、
請求項1に記載のエレベータシステム。
【請求項3】
前記診断手段は、
前記第1無線アンテナによって捕捉される電波の強度および電波の受信品質を測定し、前記測定された第1無線アンテナの電波の強度および電波の受信品質に基づき前記第1無線アンテナの電波の状態を検出し、
前記第2無線アンテナによって捕捉される電波の強度および電波の受信品質を測定し、前記測定された第2無線アンテナの電波の強度および電波の受信品質に基づき前記第2無線アンテナの電波の状態を検出することを特徴とする、
請求項1または請求項2に記載のエレベータシステム。
【請求項4】
前記診断手段は、
前記第1無線アンテナおよび第2無線アンテナの電波の状態が、前記電波の強度および前記電波の受信品質に基づき予め定められた複数の状態のうちのどの状態に対応するかを検出し、
前記アンテナ選択手段は、
前記検出された第1無線アンテナおよび第2無線アンテナの電波の状態が同じ状態を示す場合、前記第1無線アンテナおよび第2無線アンテナのうち、前記測定された電波の受信品質がより高い無線アンテナを、前記監視センタと通信するための無線アンテナとして選択することを特徴とする、
請求項3に記載のエレベータシステム。
【請求項5】
公衆回線網を介して監視センタと通信可能に接続されるエレベータシステムであって、
昇降路内に設置される第1無線アンテナと、
前記昇降路内において前記第1無線アンテナから離れた位置に設置される第2無線アンテナと、
前記昇降路内を移動する乗りかごの現在位置を検出するかご位置検出手段と、
前記検出された乗りかごの現在位置に基づき、前記第1無線アンテナおよび第2無線アンテナのいずれか一方を、前記監視センタと通信するための無線アンテナとして選択するアンテナ選択手段と、
を備えることを特徴とする、エレベータシステム。
【請求項6】
前記アンテナ選択手段は、
前記第1無線アンテナおよび第2無線アンテナのうち、前記検出された乗りかごの現在位置からより離れて位置する無線アンテナを、前記監視センタと通信するための無線アンテナとして選択することを特徴とする、
請求項5に記載のエレベータシステム。
【請求項7】
公衆回線網を介して監視センタと通信可能に接続されるエレベータシステムであって、
昇降路内に設置される第1無線アンテナと、
前記昇降路内において前記第1無線アンテナから離れた位置に設置される第2無線アンテナと、
前記第1無線アンテナによって捕捉される電波の状態と、前記第2無線アンテナによって捕捉される電波の状態とを検出する診断手段と、
前記昇降路内を移動する乗りかごの現在位置を検出するかご位置検出手段と、
前記検出された第1無線アンテナおよび第2無線アンテナの電波の状態と、前記検出された乗りかごの現在位置とに基づき、前記第1無線アンテナおよび第2無線アンテナのいずれか一方を、前記監視センタと通信するための無線アンテナとして選択するアンテナ選択手段と、
を備えることを特徴とする、エレベータシステム。
【請求項8】
前記アンテナ選択手段は、
前記検出された第1無線アンテナおよび第2無線アンテナの電波の状態が共に前記監視センタと正常な通信を行うことができる可能性の高い状態である場合、前記第1無線アンテナおよび第2無線アンテナのうち、前記検出された乗りかごの現在位置からより離れて位置する無線アンテナを、前記監視センタと通信するための無線アンテナとして選択し、
前記検出された第1無線アンテナおよび第2無線アンテナの電波の状態のうちの少なくとも一方が前記監視センタと正常な通信を行うことできる可能性の低い状態である場合、前記第1無線アンテナおよび第2無線アンテナのうち、電波の状態がより良好な無線アンテナを、前記監視センタと通信するための無線アンテナとして選択することを特徴とする、
請求項7に記載のエレベータシステム。
【請求項9】
前記診断手段は、
前記第1無線アンテナによって捕捉される電波の強度および電波の受信品質を測定し、前記測定された第1無線アンテナの電波の強度および電波の受信品質に基づき前記第1無線アンテナの電波の状態を検出し、
前記第2無線アンテナによって捕捉される電波の強度および電波の受信品質を測定し、前記測定された第2無線アンテナの電波の強度および電波の受信品質に基づき前記第2無線アンテナの電波の状態を検出することを特徴とする、
請求項7または請求項8に記載のエレベータシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、エレベータシステムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、設置スペースの観点から昇降路内に無線通信用のアンテナ(無線アンテナ)を設置し、その無線アンテナを介して外部の監視センタと通信するエレベータシステムが考案されている。エレベータシステムと監視センタとの間では、例えば、当該エレベータシステムに含まれる各種機器の稼働状況に関するデータがやり取りされる。これによれば、監視センタにいる監視員は、エレベータシステムの稼働状況を遠隔地から監視することできる。
【0003】
ところで、昇降路はコンクリートや鉄製で囲まれた閉空間である上に、当該昇降路内には乗りかごやカウンタウェイトなど、無線アンテナによって捕捉される電波の遮蔽物になり得る要素が多数存在する。また、無線アンテナによって捕捉される電波の状態は、エレベータが設置された建物の周辺環境にも左右される。無線アンテナによって捕捉される電波が、上述した遮蔽物や周辺環境の影響を受けてしまうと、エレベータシステムと監視センタとの間で上述したデータをやり取りする際に、通信エラーが発生し、正常な通信を行うことができない可能性がある。これによれば、エレベータシステムと監視センタとの間で、遠隔監視に必要なデータのやり取りを正常に行うことができず、遠隔監視の品質が低下してしまう可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-2318号公報
特開2016-37388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、遠隔監視の品質の低下を抑制することが可能なエレベータシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係るエレベータシステムは、公衆回線網を介して監視センタと通信可能に接続される。前記エレベータシステムは、昇降路内に設置される第1無線アンテナと、前記昇降路内において前記第1無線アンテナから離れた位置に設置される第2無線アンテナと、前記第1無線アンテナによって捕捉される電波の状態と、前記第2無線アンテナによって捕捉される電波の状態とを検出する診断手段と、前記検出された第1無線アンテナおよび第2無線アンテナの電波の状態に基づき、前記第1無線アンテナおよび第2無線アンテナのいずれか一方を、前記監視センタと通信するための無線アンテナとして選択するアンテナ選択手段と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、各実施形態に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。
図2は、第1実施形態におけるエレベータ制御装置と遠隔監視装置の概略構成例を示す図である。
図3は、同実施形態における無線アンテナの電波状態を検出する方法を説明するための図である。
図4は、同実施形態におけるアンテナ選択処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図5は、第2実施形態におけるエレベータ制御装置と遠隔監視装置の概略構成例を示す図である。
図6は、同実施形態におけるアンテナ選択処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図7は、第3実施形態におけるアンテナ選択処理を説明するための図である。
図8は、同実施形態におけるアンテナ選択処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
【0009】
(各実施形態に共通する構成)
図1は、各実施形態に係るエレベータシステム1の概略構成例を示す図である。なお、図1では、エレベータシステム1がマシンルームレスタイプのエレベータシステムである場合を例示したが、これに限定されず、エレベータシステム1は、例えば建物の最上部に機械室を有するタイプのエレベータシステムであってもよい。
【0010】
図1に示すように、エレベータシステム1は、例えばインターネットなどの公衆回線網Nを介して、後述する監視センタ40と通信可能に接続される。
(【0011】以降は省略されています)

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