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公開番号
2025012665
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115679
出願日
2023-07-14
発明の名称
エレベーター電源制御装置及びエレベーター電源制御方法
出願人
株式会社日立製作所
代理人
弁理士法人信友国際特許事務所
主分類
B66B
5/02 20060101AFI20250117BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】遮断機に接続された主電源回路での電源異常時に、適切な自動着床運転が行えるようにする。
【解決手段】制御盤110に配置され、主電源が供給される電源回路に接続された第1の遮断機111と、制御盤110とは別の箇所で電源回路に接続された第2の遮断機101とを有する。第2の遮断機101は、主接点の遮断に連動してオフになる補助接点101aと、遮断機で主電源の異常を検知したときオンする警報接点101bとを有する。そして、警報接点101bのオンを検出した状態で、主電源の供給停止を検出したとき、停電用バッテリ116からの電源をエレベーター主回路115に供給して、エレベーターの自動着床運転を行うようにした。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
制御盤に配置され、主電源が供給される電源回路に接続され、前記主電源を遮断する主接点と、前記主接点の遮断に連動してオフになる補助接点とを有する第1遮断機と、
前記制御盤とは別の箇所で前記電源回路に接続され、前記主電源を遮断する主接点と、前記主接点の遮断に連動してオフになる補助接点とを有する第2遮断機と、
前記第1遮断機及び前記第2遮断機が接続された前記電源回路を介して主電源が供給され、エレベーター駆動用の電源を得るエレベーター主回路と、
それぞれの前記補助接点が直列に接続された検出回路と、
前記検出回路でいずれかの前記補助接点のオフを検出した際に、前記エレベーター主回路を停止させると共に、前記検出回路で前記補助接点のオンを検出した状態で、前記主電源の前記エレベーター主回路への供給停止を検出したとき、停電用バッテリからの電源を前記エレベーター主回路に供給して前記エレベーターの自動着床運転を行う制御回路と、を備えたエレベーター電源制御装置であって、
前記第2遮断機の前記補助接点に、前記第2遮断機で主電源の異常を検知したときオンする警報接点を並列に接続し、
前記検出回路が前記警報接点のオンを検出した状態で、前記主電源の供給停止を検出したとき、前記制御回路は、停電用バッテリからの電源を前記エレベーター主回路に供給して、前記エレベーターの自動着床運転を行う
エレベーター電源制御装置。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記第2遮断機は、エレベーターの機械室の出入口の近傍に配置される
請求項1に記載のエレベーター電源制御装置。
【請求項3】
前記検出回路には、一定時間をカウントするタイマを有し、
前記制御回路は、前記主電源の遮断を検出した状態で、前記警報接点のオンによる前記タイマが前記一定時間をカウントする間、前記エレベーターの自動着床運転を行い、前記一定時間の経過後、前記停電用バッテリからの電源供給を停止させる
請求項1に記載のエレベーター電源制御装置。
【請求項4】
さらに、前記電源回路に接続され、前記主電源を遮断する主接点と、前記主接点の遮断に連動してオフになる補助接点及び補助接点と並列に接続された警報接点を有する第3遮断機を備え、
前記検出回路には、それぞれの前記補助接点を直列に接続するようにし、
前記制御回路は、前記第3遮断機の警報接点がオンになったときにも、停電用バッテリからの電源を前記エレベーター主回路に供給して、前記エレベーターの自動着床運転を行う
請求項1に記載のエレベーター電源制御装置。
【請求項5】
制御盤に配置され、主電源が供給される電源回路に接続され、前記主電源を遮断する主接点と、前記主接点の遮断に連動してオフになる補助接点とを有する第1遮断機と、
前記制御盤とは別の箇所で前記電源回路に接続され、前記主電源を遮断する主接点と、前記主接点の遮断に連動してオフになる補助接点及びその補助接点と並列に接続され電源異常時にオンする警報接点とを有する第2遮断機と、
前記第1遮断機及び前記第2遮断機が接続された前記電源回路を介して主電源が供給され、エレベーター駆動用の電源を得るエレベーター主回路と、を備えたエレベーター電源装置を制御するエレベーター電源制御方法であり、
前記警報接点のオンを検出した状態で、前記主電源の前記エレベーター主回路への供給停止を検出したとき、停電用バッテリからの電源を前記エレベーター主回路に供給して、前記エレベーターの自動着床運転を行う自動着床運転処理と、を実行する
エレベーター電源制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーター電源制御装置及びエレベーター電源制御方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
機械室を備えたエレベーターの場合、主電源操作装置は機械室の制御盤内に設置されるのが一般的である。この主電源操作装置による手動操作で、巻上機に供給する主電源を遮断することができる。但し、主電源操作装置により主電源を遮断するのは、基本的にはエレベーターの点検時に限られ、通常の運転時には主電源をいきなり遮断することは禁止されている。例えば、点検作業中に主電源操作装置により一時的に主電源を遮断して、ブレーキが正しく作動するかを確認する場合などが考えられる。
【0003】
また、主電源操作装置とは別に、機械室の出入口の近傍に、主電源の遮断機(第2主電源操作装置)を設置する場合もある。機械室の出入口の近傍に主電源の遮断機が設置されていると、保守員は機械室に入って、直ちに主電源を遮断する操作を行うことができるので、緊急時の迅速な対応が可能になる。
【0004】
ところで、エレベーターの主電源が遮断する事態は、停電の発生や、地絡、短絡、漏電などの電源異常時にも発生する。エレベーターの運転中に停電や電源異常が発生した際には、運転中の乗りかごは、最寄り階に自動着床運転をすることができる。すなわち、エレベーターは非常用のバッテリを備えて、停電などによる電源異常が発生した際には、バッテリから供給される電源で、エレベーターが最寄り階に自動で着床する構成になっている。なお、地絡、短絡、漏電などの電源異常は、過電流保護機能や漏電保護機能によって検出される。
【0005】
一方、上述した主電源操作装置による手動操作で主電源を遮断する場合は、例えば作業員が点検作業の実行中に、何らかの要因で緊急に運転を停止させたい場合であるが、そのような場合には、乗りかごを直ちに停止させて、自動着床を行うことは禁止されている。
特許文献1には、停電時に自動着床運転を行うエレベーターの例についての記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-167920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
停電や地絡、短絡、漏電などの電源異常は、通常のエレベーター運行中に発生する可能性があり、そのような場合には、乗客の閉じ込め事故を防止するために、エレベーターは自動着床運転を行う必要がある。ここで、地絡、短絡、漏電などの電源異常は、制御盤の外部の遮断機(第2主電源操作装置)の異常によっても発生する場合がある。特に、機械室の出入口の近傍に設置した遮断機でも電源異常が発生する可能性がある。
ところが、背景技術の欄で説明したように、主電源操作装置(遮断機)の手動操作時に自動着床を行うことは禁止されているので、主電源操作装置に接続された主電源回路での異常で、地絡、短絡、漏電などが発生した際に、自動着床運転ができない場合も起こり得る。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑み、遮断機に接続された主電源回路での電源異常時に、適切な自動着床運転を行うことができるエレベーター電源制御装置及びエレベーター電源制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、例えば請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、エレベーター電源制御装置として、制御盤に配置され、主電源が供給される電源回路に接続され、主電源を遮断する主接点と、主接点の遮断に連動してオフになる補助接点とを有する第1の遮断機と、制御盤とは別の箇所で電源回路に接続され、主電源を遮断する主接点と、主接点の遮断に連動してオフになる補助接点とを有する第2の遮断機と、第1の遮断機及び第2の遮断機が接続された電源回路を介して主電源が供給され、エレベーター駆動用の電源を得るエレベーター主回路と、それぞれの補助接点が直列に接続された検出回路と、検出回路でいずれかの補助接点のオフを検出した際に、エレベーター主回路を停止させると共に、検出回路で補助接点のオンを検出した状態で、主電源のエレベーター主回路への供給停止を検出したとき、停電用バッテリからの電源をエレベーター主回路に供給して、エレベーターの自動着床運転を行う制御回路と、を備えたエレベーター電源制御装置に適用される。
ここで、第2の遮断機の補助接点に、第2の遮断機で主電源の異常を検知したときオンする警報接点を並列に接続し、検出回路が警報接点のオンを検出した状態で、主電源の供給停止を検出したとき、制御回路は、停電用バッテリからの電源をエレベーター主回路に供給して、エレベーターの自動着床運転を行うようにした。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第2の遮断機の操作による主電源の遮断時には、直ちに主電源が遮断し、自動着床運転が行われない。一方、第2の遮断機の箇所での電源異常時には、警報接点のオンによる自動着床運転が行われ、自動着床運転による乗客の救出を適切に実行できるようになる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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