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公開番号2025012331
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115091
出願日2023-07-13
発明の名称培養装置
出願人PHCホールディングス株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類C12M 1/00 20060101AFI20250117BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】外部空間から培養室への微粒子等の異物の侵入を抑制しつつ、培養装置内で生じた微粒子が外部空間に漏洩することを抑制できる培養装置を提供する。
【解決手段】培養装置は、培養室を有する内箱と、培養室の開口部を覆う開閉可能な内扉と、内扉を外側から覆う開閉可能な外扉と、内箱の周囲に収容空間を形成するカバー部と、収容空間に設けられ、収容空間の空気をろ過した清浄空気を外部に吹き出す清浄装置と、を備え、清浄装置は、外部から収容空間に外気を吸い込み、内扉よりも前方且つ上方において、下方に向けて清浄空気を吹き出す。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
培養室を有する内箱と、
前記培養室の開口部を覆う開閉可能な内扉と、
前記内扉を外側から覆う開閉可能な外扉と、
前記内箱の周囲に収容空間を形成するカバー部と、
前記収容空間に設けられ、前記収容空間の空気をろ過した清浄空気を外部に吹き出す清浄装置と、を備え、
前記清浄装置は、
外部から前記収容空間に外気を吸い込み、
前記内扉よりも前方且つ上方において、下方に向けて前記清浄空気を吹き出す、
培養装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記収容空間は、一部に、前記外部に対して陰圧である陰圧空間を有する、
請求項1に記載の培養装置。
【請求項3】
前記清浄装置は、前記内扉よりも前方且つ下方において、前記外部から前記収容空間に前記外気を吸い込む、
請求項1又は2に記載の培養装置。
【請求項4】
前記陰圧空間は、前記内箱を少なくとも下側、後側、及び上側から囲む空間に設けられている、
請求項2に記載の培養装置。
【請求項5】
前記陰圧空間に設けられた、デバイス、前記デバイス用の配線部材、及び断熱材のうちの何れか一つの部材を、更に備える、
請求項2に記載の培養装置。
【請求項6】
前記カバー部は、前記清浄装置により前記清浄空気が前記収容空間から吹き出される吹出口を有し、
前記清浄装置は、
前記吹出口よりも上流側に設けられた送風機と、
前記送風機よりも下流側に設けられ、前記送風機から送り出された空気をろ過して前記清浄空気を生成するフィルタと、を有する、
請求項2に記載の培養装置。
【請求項7】
前記収容空間は、
前記内箱の下方に設けられた下側収容空間と、
前記内箱の後方に設けられた後側収容空間と、
前記内箱の上方に設けられた上側収容空間と、を含み
前記送風機及び前記フィルタは、前記上側収容空間に設けられている、
請求項6に記載の培養装置。
【請求項8】
前記清浄装置は、前記下側収容空間に、通過する空気に抵抗を作用する第二フィルタを、更に有し、
前記陰圧空間は、前記送風機と前記第二フィルタとの間に設けられている、
請求項7に記載の培養装置。
【請求項9】
前記清浄装置は、前記陰圧空間を陰圧に保ちつつ、前記外扉の閉状態における前記清浄空気の吹出量を、前記外扉の開状態における前記清浄空気の吹出量よりも、少なくする、
請求項2に記載の培養装置。
【請求項10】
前記外扉の閉状態において前記収容空間に吸い込まれる前記外気に作用する通風抵抗が、前記外扉の開状態において前記収容空間に吸い込まれる前記外気に作用する通風抵抗よりも大きい、請求項9に記載の培養装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、培養装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されたような、培養装置が知られている。このような培養装置は、培養室を有する箱部を有する。又、培養装置は、箱部の開口部を開閉する扉部を有する。
【0003】
又、培養装置は、培養装置を構成するデバイス、及び、このデバイスに接続された配線を有している。このようなデバイス及び配線は、箱部の外側に形成された収容空間に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-227942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のような培養装置の稼働時において、扉部が開くと、外部空間から培養室に微粒子等の異物が侵入する可能性がある。
【0006】
又、上述のような培養装置の稼働時において、収容空間に収容されたデバイスや断熱材から生じた微粒子が、収容空間から外部空間に漏洩する可能性がある。このような微粒子の漏洩は、培養装置が所謂クリーンルームで使用される場合、クリーンルームを汚染してしまう可能性がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、外部空間から培養室への微粒子等の異物の侵入を抑制しつつ、培養装置内で生じた微粒子が外部空間に漏洩することを抑制できる培養装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る培養装置の一態様は、
培養室を有する内箱と、
培養室の開口部を覆う開閉可能な内扉と、
内扉を外側から覆う開閉可能な外扉と、
内箱の周囲に収容空間を形成するカバー部と、
収容空間に設けられ、収容空間の空気をろ過した清浄空気を外部に吹き出す清浄装置と、を備え、
清浄装置は、
外部から収容空間に外気を吸い込み、
内扉よりも前方且つ上方において、下方に向けて清浄空気を吹き出す。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、外部空間から培養室への微粒子等の異物の侵入を抑制しつつ、培養装置内で生じた微粒子が外部空間に漏洩することを抑制できる培養装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る培養装置の斜視図である。
図2は、外扉が閉じた状態の培養装置の断面図である。
図3は、外扉が開いた状態の培養装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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