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公開番号2025012250
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114967
出願日2023-07-13
発明の名称エレベータ制御装置およびエレベータ制御方法
出願人東芝エレベータ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B66B 5/02 20060101AFI20250117BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】非常事態の発生後、エレベータが仮復旧した場合の自律移動体の管理を不要とし、管理者の負担を軽減すること。
【解決手段】実施形態のエレベータ制御装置は、乗りかごに自律的に移動可能な自律移動体が乗車可能なエレベータを制御するエレベータ制御装置であって、前記自律移動体を乗車した状態での前記乗りかごの運転である自律移動体運転を実行する自律移動体運転制御部と、非常事態の発生が検知された場合に、前記非常事態の発生時における所定の動作の運転である管制運転を実行する管制運転制御部と、前記自律移動体を前記乗りかごに乗車させた状態で、前記非常事態の発生に起因して前記エレベータが正常に運行可能か否か診断する自動診断運転を実行する自動診断運転制御部と、前記自動診断運転制御部により、前記エレベータが正常に運行可能であると判断された場合に、前記エレベータを仮に復旧させた運転である仮復旧運転を実行する仮復旧運転制御部と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
乗りかごに自律的に移動可能な自律移動体が乗車可能なエレベータを制御するエレベータ制御装置であって、
前記自律移動体を乗車した状態での前記乗りかごの運転である自律移動体運転を実行する自律移動体運転制御部と、
非常事態の発生が検知された場合に、前記非常事態の発生時における所定の動作の運転である管制運転を実行する管制運転制御部と、
前記自律移動体を前記乗りかごに乗車させた状態で、前記非常事態の発生に起因して前記エレベータが正常に運行可能か否か診断する自動診断運転を実行する自動診断運転制御部と、
前記自動診断運転制御部により、前記エレベータが正常に運行可能であると判断された場合に、前記エレベータを仮に復旧させた運転である仮復旧運転を実行する仮復旧運転制御部と、
を備えるエレベータ制御装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記仮復旧運転制御部は、前記自動診断運転制御部により、前記エレベータが正常に運行可能であると判断された場合に、前記エレベータを仮に復旧させた運転である仮復旧運転を実行して、前記乗りかごを、前記自律移動体が前記自律移動体運転において定められた前記自律移動体の目的階まで移動する、
請求項1に記載のエレベータ制御装置。
【請求項3】
前記乗りかご内に前記利用者が存在するか否かを判断する利用者判断部、をさらに備え、
前記自律移動体運転制御部は、前記自律移動体運転として、前記自律移動体のみを前記乗りかごに乗車させて前記乗りかごを運転する自律移動体専用運転と、前記自律移動体の他、利用者を前記乗りかごに乗車させて前記乗りかごを運転する自律移動体非専用運転と、のいずれかを実行し、
前記自動診断運転制御部は、前記自律移動体運転制御部により前記自律移動体非専用運転が実行されていた場合において、前記利用者判断部により前記乗りかごに前記利用者が存在しないと判断された場合に、前記自動診断運転の実行を開始する、
請求項1に記載のエレベータ制御装置。
【請求項4】
前記自動診断運転制御部は、前記自律移動体運転制御部により前記自律移動体非専用運転が実行されていた場合において、前記利用者判断部により前記乗りかごに前記利用者が存在すると判断された場合には、前記乗りかごの扉を開状態として、前記利用者の降車を促し、前記利用者判断部により前記乗りかごに前記利用者が存在しなくなったと判断された場合に、前記自動診断運転の実行を開始する、
請求項3に記載のエレベータ制御装置。
【請求項5】
前記利用者判断部は、前記乗りかごの重量を検知する重量検知部で検知された前記乗りかごの重量から、前記自律移動体の重量を差しいた重量が前記乗りかごの重量より大きい場合に、前記利用者が前記乗りかご内に存在すると判断する、
請求項3に記載のエレベータ制御装置。
【請求項6】
前記利用者判断部は、前記乗りかご内を撮像する第1の撮像装置から取得した撮像画像または前記自律移動体に設けられた第2の撮像装置から取得した撮像画像に基づいて、前記利用者が前記乗りかご内に存在するか否かを判断する、
請求項3に記載のエレベータ制御装置。
【請求項7】
前記自動診断運転制御部は、前記自律移動体運転制御部により前記自律移動体専用運転が実行されていた場合には、直ちに、前記自動診断運転の実行を開始する、
請求項3に記載のエレベータ制御装置。
【請求項8】
前記自動診断運転制御部は、前記自律移動体運転制御部により前記自律移動体専用運転が実行されていた場合においても、前記利用者判断部に前記乗りかご内に前記利用者が存在するか否かを判断させ、前記乗りかごに前記利用者が存在しないと判断された場合に、前記自動診断運転の実行を開始する、
請求項3に記載のエレベータ制御装置。
【請求項9】
前記自動診断運転制御部は、前記自動診断運転として、前記自律移動体が前記乗りかごに乗車している状態で実行される第1の診断と、前記自律移動体が前記乗りかごに乗車しているか否かを問わずに実行される第2の診断と、の双方を実行する、
請求項1に記載のエレベータ制御装置。
【請求項10】
前記非常事態は、地震であり、
前記管制運転制御部は、前記管制運転として、前記地震が発生した場合に、前記乗りかごを現在走行している階の最寄り階まで移動して前記乗りかごの扉を開状態にする、
請求項1に記載のエレベータ制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、エレベータ制御装置およびエレベータ制御方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、エレベータ制御システムにおいて、地震等の非常事態が発生した場合、エレベータは、最寄り階に着床する等の管制運転を実行し、その後、エレベータの診断を行う自動診断運転を行って、診断結果に問題なければ仮復旧運転を開始している。
【0003】
また、近年のエレベータ制御システムにおいては、ロボット等の自律移動体をエレベータの乗りかごに乗車させて各種作業を実行させて目的階に移動する等の自律移動体運転を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5787806号公報
特許第7097533号公報
特許第7099579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような自律移動体運転を行っている場合において、地震等の非常事態が発生し、エレベータが例えば最寄り階に着床する管制運転を開始すると、乗りかごが最寄り階に着床後に乗りかご内の利用者は乗りかごから降車する。しかしながら、乗りかご内の自律移動体は、自律移動体運転で定められた本来の目的階とは異なる階床で降車しなければならず、自律移動体をどのように動作させればよいか不明な状態となる。このため、自動診断運転の後、仮復旧運転が実行された場合、自律移動体の動作の管理が必要となり、管理者の負担が増大してしまう。
【0006】
本実施形態の課題の一つは、非常事態の発生後、エレベータが仮復旧した場合の自律移動体の管理を不要とし、管理者の負担を軽減することができるエレベータ制御装置およびエレベータ制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態のエレベータ制御装置は、乗りかごに自律的に移動可能な自律移動体が乗車可能なエレベータを制御するエレベータ制御装置であって、前記自律移動体を乗車した状態での前記乗りかごの運転である自律移動体運転を実行する自律移動体運転制御部と、非常事態の発生が検知された場合に、前記非常事態の発生時における所定の動作の運転である管制運転を実行する管制運転制御部と、前記自律移動体を前記乗りかごに乗車させた状態で、前記非常事態の発生に起因して前記エレベータが正常に運行可能か否か診断する自動診断運転を実行する自動診断運転制御部と、前記自動診断運転制御部により、前記エレベータが正常に運行可能であると判断された場合に、前記エレベータを仮に復旧させた運転である仮復旧運転を実行する仮復旧運転制御部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態にかかるエレベータ制御システムの全体構成の一例を示す図である。
図2は、実施形態にかかる制御盤の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図3は、実施形態にかかるロボット管理DBのデータ構造の一例を示す図である。
図4は、実施形態にかかる自動診断運転の診断項目の一例を示す図である。
図5は、実施形態にかかるコントローラの機能的構成の一例を示すブロック図である。
図6は、実施形態にかかる昇降機クラウド内のサーバの機能的構成の一例を示すブロック図である。
図7は、実施形態にかかるロボットクラウド内のサーバの機能的構成の一例を示すブロック図である。
図8は、実施形態にかかるロボットの機能的構成の一例を示すブロック図である。
図9は、実施形態にかかるエレベータ制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図10は、実施形態にかかるエレベータ制御処理の手順(続き)の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
(実施形態)
図1は、本実施形態にかかるエレベータ制御システム1の全体構成の一例を示す図である。本実施形態のエレベータ制御システム1は、図1に示すように、エレベータ2A,2Bごとに設けられる制御盤100A,100Bと、エレベータ2A,2Bごとに設けられるコントローラ150A、150Bと、管制室160と、昇降機クラウド200内のサーバ210と、ロボットクラウド300内のサーバ310と、監視センタ400と、を主に備えている。
【0010】
本実施形態では、オフィスビルやマンションビル等のビル3に、二つのエレベータ2A、2Bが設置されている。エレベータ2A,2Bのそれぞれは、各昇降路20A,20B内に乗りかご50A,50Bを備える。この他、各昇降路20A,20B内には、不図示の巻上機およびカウンターウェイトを備える。乗りかご50A,50Bとカウンターウェイトは、それぞれに昇降路20A,20B内に立設された不図示の一対のガイドレールに昇降自在に支持されており、ロープを介して昇降動作する。
(【0011】以降は省略されています)

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