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公開番号2025012233
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114937
出願日2023-07-13
発明の名称ヘッドアップディスプレイ装置
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H04N 13/346 20180101AFI20250117BHJP(電気通信技術)
要約【課題】虚像を適正に表示することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】ヘッドアップディスプレイ装置において、透明カバーは、表示器により出射され当該透明カバーに入射する表示光Lがアイポイントに近づくにつれ、当該表示光の透明カバーに入射する入射角度が大きくなるように開口部に配置される。ウィンドシールド上の表示領域Eは、下側分割領域E1と、下側分割領域E1とは異なる領域であり下側分割領域E1よりも鉛直方向Zの上側に設けられる上側分割領域E2とに分割される。表示制御部は、表示器3を制御して表示光によって表示される意匠画像P2を上側分割領域E2に表示する場合、当該意匠画像P2の少なくとも鉛直方向Zの上側をぼかして表示するぼかし処理を実施し、表示器を制御して意匠画像P1を下側分割領域E1に表示する場合、ぼかし処理を実施しない。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
車両に設けられ、光を透過可能な反射部材に向けて出射した表示光を当該反射部材でアイポイント側に向けて反射させることで前記反射部材上の表示領域に虚像を表示する表示ユニットと、
前記表示ユニットが組み付けられ、前記反射部材と対向して設けられる開口部を有し、前記表示ユニットから前記反射部材に向かう前記表示光を前記開口部で通過させる筐体と、
前記開口部を閉塞し、かつ、前記反射部材に向かう前記表示光を透過させる透明カバーと、
前記表示ユニットを制御する表示制御部と、を備え、
前記表示ユニットは、前記筐体の内部に収容され、前記表示制御部によって制御され前記表示光を出射する表示器を有し、
前記透明カバーは、前記表示器により出射され当該透明カバーに入射する前記表示光が前記アイポイントに近づくにつれ、当該表示光の前記透明カバーに入射する入射角度が大きくなるように前記開口部に配置され、
前記表示領域は、第1分割領域と、前記第1分割領域とは異なる領域であり前記第1分割領域よりも鉛直方向の上側に設けられる第2分割領域とに分割され、
前記表示制御部は、前記表示器を制御して前記表示光によって表示される意匠画像を前記第2分割領域に表示する場合、当該意匠画像の少なくとも鉛直方向の上側をぼかして表示するぼかし処理を実施することを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記表示制御部は、前記ぼかし処理を実施する場合、前記第2分割領域内の鉛直方向の下側に表示する前記意匠画像に占めるぼかし領域の割合よりも、前記第2分割領域内の鉛直方向の上側に表示する前記意匠画像に占めるぼかし領域の割合を多くする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記ぼかし処理を実施する場合、前記意匠画像の鉛直方向の下側の領域よりも鉛直方向の上側の領域に対してぼかし領域を多くする請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記ぼかし処理を実施する場合、前記意匠画像の輪郭にぼかし領域を形成する請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記意匠画像を前記第1分割領域に表示する場合、当該第1分割領域に含まれる前記車両前方の対象物に前記意匠画像を追従させずに前記意匠画像を重畳表示し、前記意匠画像を前記第2分割領域に表示する場合、当該第2分割領域に含まれる前記車両前方の対象物に前記意匠画像を追従させて、前記意匠画像を前記対象物に重畳表示する請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記表示器を制御して前記意匠画像を前記第1分割領域に表示する場合、前記ぼかし処理を実施しない請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1には、コンバイナを用いたヘッドアップディスプレイ装置が記載されている。このヘッドアップディスプレイ装置は、表示すべき情報を表示光として発生する発光表示手段と、車両のフロントガラス面に設けられ、表示光を車両内の運転者に向けて反射するコンバイナとを備える。このコンバイナは、断面楔形状に形成され、発光表示手段から近い側が遠い側よりも肉薄になるように、フロントガラス面の車内側に配設される。この構成により、ヘッドアップディスプレイ装置は、コンバイナで反射される表示光により投影される表示像と、フロントガラスの外側面で反射される表示光で投影される表示像とが重なることによって2重像になることを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-156678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、例えば、発光表示手段を筐体に収容し、当該発光表示手段から筐体の開口部を介してフロントガラスに向けて表示光を出射することが考えられる。この場合、筐体は、埃等が開口部から筐体の内部に入り込むことを防止するために、当該開口部を閉塞する透明カバーが設けられる。ヘッドアップディスプレイ装置は、この透明カバーが厚みを有しているため、発光表示手段から出射した表示光が当該透明カバーの内部で反射し、この反射した光が2重像となって視認されるおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、虚像を適正に表示することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、車両に設けられ、光を透過可能な反射部材に向けて出射した表示光を当該反射部材でアイポイント側に向けて反射させることで前記反射部材上の表示領域に虚像を表示する表示ユニットと、前記表示ユニットが組み付けられ、前記反射部材と対向して設けられる開口部を有し、前記表示ユニットから前記反射部材に向かう前記表示光を前記開口部で通過させる筐体と、前記開口部を閉塞し、かつ、前記反射部材に向かう前記表示光を透過させる透明カバーと、前記表示ユニットを制御する表示制御部と、を備え、前記表示ユニットは、前記筐体の内部に収容され、前記表示制御部によって制御され前記表示光を出射する表示器を有し、前記透明カバーは、前記表示器により出射され当該透明カバーに入射する前記表示光が前記アイポイントに近づくにつれ、当該表示光の前記透明カバーに入射する入射角度が大きくなるように前記開口部に配置され、前記表示領域は、第1分割領域と、前記第1分割領域とは異なる領域であり前記第1分割領域よりも鉛直方向の上側に設けられる第2分割領域とに分割され、前記表示制御部は、前記表示器を制御して前記表示光によって表示される意匠画像を前記第2分割領域に表示する場合、当該意匠画像の少なくとも鉛直方向の上側をぼかして表示するぼかし処理を実施することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、外光をアイポイント側に反射することを抑制するように透明カバーを配置しており、この配置のため、表示領域の鉛直方向の上側に2重像が表れ易い。ヘッドアップディスプレイ装置は、2重像が表れ易い鉛直方向の上側の第2分割領域では意匠画像にぼかし処理を実施する。これにより、ヘッドアップディスプレイ装置は、2重像として視認されることを抑制できる。また、ヘッドアップディスプレイ装置は、例えば、図形などの高い視認性が求められない情報を、ぼかし処理を実施する第2分割領域に表示することができる。これにより、ヘッドアップディスプレイ装置は、2重像を抑制しつつ、情報の視認性に応じた表示を実現できるので、この結果、虚像を適正に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の構成例を示す概略図である。
図2は、実施形態に係る正規光及び非正規光を示す図である。
図3は、実施形態に係る意匠画像の表示例を示す図である。
図4は、比較例に係る2重像の表示例を示す図である。
図5は、実施形態に係るぼかし処理後の意匠画像の表示例を示す図である。
図6は、実施形態に係る意匠画像の表示例を示す図である。
図7は、実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の動作例を示すフローチャートである。
図8は、実施形態の変形例に係るぼかし処理後の意匠画像の表示例を示す図である。
図9は、実施形態の変形例に係る意匠画像の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0010】
図面を参照しながら実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置1について説明する。ヘッドアップディスプレイ装置1は、車両に設けられ、光を透過可能なウィンドシールドWに向けて出射した表示光Lを当該ウィンドシールドWでアイポイントEP側に向けて反射させることでウィンドシールドW上の表示領域Eに虚像Sを表示するものである。ここで、アイポイントEPは、運転者Dの眼の位置として予め想定された位置、または運転者Dの実際の眼の位置である。ウィンドシールドWは、反射部材の一例であり、透明なガラスにより板状に形成された部材である。ウィンドシールドWは、運転者Dが着座する運転席の前方に設けられ、風を遮るものである。ヘッドアップディスプレイ装置1は、車両の前方の対象物OJ(例えば、人物、標識、他車両等)に虚像Sを追従させて、虚像Sを対象物OJに重畳表示するAR-HUD装置である。以下、ヘッドアップディスプレイ装置1について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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