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公開番号2025012238
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114947
出願日2023-07-13
発明の名称端子モジュール
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 13/6592 20110101AFI20250117BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】アウタ端子に対する配索材の編組体の固着力を向上させることができるコネクタを提供することを目的とする。
【解決手段】コネクタCN、CNAは、導体部111と、導体部111を覆う編組体130、被覆部140とを含んで構成される配索材100と、被覆部140から出ている導体部111の先端部分に組み付けられるインナ端子200と、被覆部140から出ている導体部111の根元部分に組み付けられるインナスリーブ300と、インナハウジング400と、アウタ端子500とを備える。また、インナスリーブ300は、円筒状に形成される本体部310と、本体部310の外側に形成される突出部320とを有し、アウタ端子500は、加締められることで配索材100と電気的に接続される加締め部512を有し、編組体130は、インナスリーブ300の突出部320とアウタ端子500の加締め部512との間に挟まれる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
導電性を有する導体部、当該導体部を覆う編組体、及び、絶縁性を有し、前記編組体の外側に位置することで前記導体部を覆う被覆部を含んで構成される配索材と、
前記被覆部の端末から出ている前記導体部の先端部分に組み付けられ、当該導体部と電気的に接続されるインナ端子と、
前記被覆部の端末から出ている前記導体部の根元部分に組み付けられ、外側に折り返された前記編組体によって覆われるインナスリーブと、
前記インナ端子を収容するインナハウジングと、
前記インナハウジング、及び、前記インナスリーブの外側に組み付けられ、前記インナスリーブの外側に折り返された前記編組体と電気的に接続されるアウタ端子とを備え、
前記インナスリーブは、円筒状に形成される本体部と、当該本体部の外側に形成される突出部とを有し、
前記アウタ端子は、加締められることで前記配索材と電気的に接続される加締め部を有し、
前記配索材の前記編組体は、前記インナスリーブの前記突出部と前記アウタ端子の前記加締め部との間に挟まれることを特徴とする、
端子モジュール。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記突出部は、前記本体部に形成される第1突出片が前記本体部の外面に沿って折り返されることで形成される、
請求項1に記載の端子モジュール。
【請求項3】
前記アウタ端子は、前記加締め部に設けられ、当該アウタ端子の外形が縮径する方向に傾斜する傾斜部分をさらに有し、
前記インナスリーブの前記突出部は、前記配索材の前記被覆部側に位置する前記本体部の後端部に設けられ、
前記配索材の前記編組体は、前記インナスリーブの前記突出部と前記アウタ端子の前記傾斜部分との間に挟まれる、
請求項1または2に記載の端子モジュール。
【請求項4】
前記突出部は、前記インナスリーブの周方向に沿って間隔をあけて複数設けられる、
請求項1または2に記載の端子モジュール。
【請求項5】
前記インナスリーブは、前記インナ端子側に位置する前記本体部の前端部に設けられる引込部をさらに有し、
前記引込部は、前記本体部に形成される第2突出片が当該本体部の内側に向かって折り曲げられることで形成され、
前記引込部は、前記インナスリーブの周方向に沿って間隔をあけて複数設けられ、
前記配索材の前記編組体は、前記インナスリーブの外側に折り返された部分が前記引込部によって前記導体部側に近づけられることを特徴とする、
請求項1または2に記載の端子モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子モジュールに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、ケーブルと、ケーブルの導体部に接続される内部導体コンタクトと、ケーブルに加締められるスリーブと、内部導体コンタクトの外側に配置され、ケーブルを締め付けることで当該ケーブルと接続される外部導体コンタクトとを含んで構成される端子モジュールと、外部導体コンタクトが収容され保持されるカバーとを備えるコネクタ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-21632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の特許文献1に記載の端子モジュールは、ケーブルの端部にスリーブを組み付け、当該スリーブの外側から外部導体コンタクトを組み付けた状態で、外部導体コンタクトを外側から加締めることによって、各部材を組み付けることができる。しかし、このような構成の端子モジュールは、例えば、配索材が引き抜かれる方向に引っ張られると、外部導体コンタクト(アウタ端子)に対するケーブル(配索材)の編組シールド(編組体)の組み付け位置がずれる虞があり、その点で更なる改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、アウタ端子に対する配索材の編組体の固着力を向上させることができる端子モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る端子モジュールは、導電性を有する導体部、当該導体部を覆う編組体、及び、絶縁性を有し、前記編組体の外側に位置することで前記導体部を覆う被覆部を含んで構成される配索材と、前記被覆部の端末から出ている前記導体部の先端部分に組み付けられ、当該導体部と電気的に接続されるインナ端子と、前記被覆部の端末から出ている前記導体部の根元部分に組み付けられ、外側に折り返された前記編組体によって覆われるインナスリーブと、前記インナ端子を収容するインナハウジングと、前記インナハウジング、及び、前記インナスリーブの外側に組み付けられ、前記インナスリーブの外側に折り返された前記編組体と電気的に接続されるアウタ端子とを備える。また、前記インナスリーブは、円筒状に形成される本体部と、当該本体部の外側に形成される突出部とを有し、前記アウタ端子は、加締められることで前記配索材と電気的に接続される加締め部を有し、前記配索材の前記編組体は、前記インナスリーブの前記突出部と前記アウタ端子の前記加締め部との間に挟まれることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る端子モジュールは、アウタ端子に対する配索材の編組体の固着力を向上させることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る端子モジュールの概略構成を表す斜視図である。
図2は、第1実施形態に係る端子モジュールの概略構成を表す分解斜視図である。
図3は、第1実施形態に係る端子モジュールのインナスリーブの概略構成を表す斜視図である。
図4は、第1実施形態に係る端子モジュールの各部材の組み付け位置を表す断面図である。
図5は、第2実施形態に係る端子モジュールのインナスリーブの概略構成を表す斜視図である。
図6は、第2実施形態に係る端子モジュールの各部材の組み付け位置を表す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
[第1実施形態]
端子モジュール1が適用されるコネクタCNは、自動車等の車両に使用されるワイヤハーネスと、当該ワイヤハーネスの接続対象とを電気的に接続する接続機構に用いられるものである。また、ワイヤハーネスは、車両に搭載される各機器間の接続のために、複数の電線を束にして集合部品としたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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