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公開番号
2025032563
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-12
出願番号
2023137897
出願日
2023-08-28
発明の名称
電気接続構造体
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02G
3/16 20060101AFI20250305BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】電源分配ユニットのケースへの誤挿入を抑制しつつ、挿入作業性をより向上させることが可能な電気接続構造体を提供する。
【解決手段】電気接続構造体1のケース2には、電源分配ユニット34が挿入保持される保持部27が形成されている。ここで、電源分配ユニット34は、第1方向に延在する仮想線L1に対して略2回回転対称形状となる本体部340を備えている。また、本体部340及び/又は保持部27に突起3422が形成されており、保持部27及び/又は本体部340には、突起3422が挿入される溝2712と、逆挿入時に突起3422と干渉する規制壁214が形成されている。そして、突起3422には、電源分配ユニット34を正位置の状態で挿入する際に規制壁214に接触して突起3422を溝2712に誘い込むことが可能な突起側傾斜面34221が形成されている。
【選択図】図24
特許請求の範囲
【請求項1】
保持部を有するケースと、
前記保持部に挿入保持される電源分配ユニットと、
を備え、
前記保持部は、
第1方向の一方側に開口し、前記電源分配ユニットを前記ケースに対して前記第1方向の他方側に相対的に移動させることで、前記電源分配ユニットが収容される収容空間と、
前記収容空間を画成する壁部と、
を備え、
前記電源分配ユニットは、電源接続部と複数の負荷接続部とを有し、電源分配が可能なバスバーと、前記電源接続部と前記負荷接続部との間に介在する複数のヒューズ部と前記バスバーを保持するカバーと、を有する本体部を備え、
前記本体部は、前記第1方向に延在する仮想線に対して略2回回転対称形状となるように形成されており、
前記本体部及び前記保持部のうち少なくともいずれか一方に突起が形成されており、
前記本体部及び前記保持部のうち少なくともいずれか他方には、前記電源分配ユニットを正位置の状態で前記収容空間に挿入する際に前記突起が挿入される溝と、前記電源分配ユニットを逆位置の状態で前記収容空間に挿入する際に前記突起と干渉する規制壁と、が形成されており、
前記突起には、前記電源分配ユニットを正位置の状態で前記収容空間に挿入する際に前記規制壁に接触して前記突起を前記溝に誘い込むことが可能な突起側傾斜面が形成されている、
電気接続構造体。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記規制壁には、前記電源分配ユニットを逆位置の状態で前記収容空間に挿入する際に前記突起側傾斜面が接触して前記突起を前記溝から離れる方向に移動させることが可能な規制壁側傾斜面が形成されている、
請求項1に記載の電気接続構造体。
【請求項3】
前記電源分配ユニットを逆位置の状態で前記収容空間に挿入する際に前記突起側傾斜面と前記規制壁側傾斜面とが面接触するようにした、
請求項2に記載の電気接続構造体。
【請求項4】
前記電源分配ユニットは、前記ヒューズ部としてのヒュージブルリンク部を複数備えるマルチヒュージブルリンクユニットである、
請求項1~3のうちいずれか1項に記載の電気接続構造体。
【請求項5】
前記バスバーに、複数の前記ヒュージブルリンク部が形成されている、
請求項4に記載の電気接続構造体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気接続構造体に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
この種の従来の電気接続構造体としては、特許文献1に開示されたものが提案されている。この特許文献1には、保持部を有する箱本体(ケース)と、箱本体(ケース)に挿入保持される電源分配ユニットと、を備える電気接続箱(電気接続構造体)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-013290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような電源分配ユニットをケースに挿入保持させる際には、誤挿入を抑制しつつ、挿入作業性をより向上させることができるようにするのが好ましい。
【0005】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、電源分配ユニットのケースへの誤挿入を抑制しつつ、挿入作業性をより向上させることが可能な電気接続構造体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係る電気接続構造体は、保持部を有するケースと、前記保持部に挿入保持される電源分配ユニットと、を備え、前記保持部は、第1方向の一方側に開口し、前記電源分配ユニットを前記ケースに対して前記第1方向の他方側に相対的に移動させることで、前記電源分配ユニットが収容される収容空間と、前記収容空間を画成する壁部と、を備え、前記電源分配ユニットは、電源接続部と複数の負荷接続部とを有し、電源分配が可能なバスバーと、前記電源接続部と前記負荷接続部との間に介在する複数のヒューズ部と、前記バスバーを保持するカバーと、を有する本体部を備え、前記本体部は、前記第1方向に延在する仮想線に対して略2回回転対称形状となるように形成されており、前記本体部及び前記保持部のうち少なくともいずれか一方に突起が形成されており、前記本体部及び前記保持部のうち少なくともいずれか他方には、前記電源分配ユニットを正位置の状態で前記収容空間に挿入する際に前記突起が挿入される溝と、前記電源分配ユニットを逆位置の状態で前記収容空間に挿入する際に前記突起と干渉する規制壁と、が形成されており、前記突起には、前記電源分配ユニットを正位置の状態で前記収容空間に挿入する際に前記規制壁に接触して前記突起を前記溝に誘い込むことが可能な突起側傾斜面が形成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電源分配ユニットのケースへの誤挿入を抑制しつつ、挿入作業性をより向上させることが可能な電気接続構造体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係る電気接続構造体の一例を示す図であって、救援端子が設けられていない電気接続構造体を一方向から見た斜視図である。
一実施形態に係る電気接続構造体の一例を示す図であって、救援端子が設けられていない電気接続構造体を他方向から見た斜視図である。
一実施形態に係る電気接続構造体の一例を示す図であって、救援端子が設けられた電気接続構造体を一方向から見た斜視図である。
一実施形態に係る電気接続構造体の一例を示す図であって、救援端子が設けられた電気接続構造体を他方向から見た斜視図である。
一実施形態に係るベースユニットの一例を一方向から見た斜視図である。
一実施形態に係るベースユニットの一例を他方向から見た斜視図である。
一実施形態に係るベースユニットの一例を一方向から見た分解斜視図である。
一実施形態に係るベースユニットを他方向から見た分解斜視図である。
一実施形態に係るケースの一例を示す平面図である。
一実施形態に係るケースの一例を示す裏面図である。
一実施形態に係る電源分配回路の一例及び救援端子が設けられていないバッテリ回路の一例を模式的に示す斜視図である。
一実施形態に係る電源分配回路の一例及び救援端子が設けられたバッテリ回路の一例を模式的に示す斜視図である。
一実施形態に係るベースユニットの一例の一部を構成する部品のうちケースの一例に下方から挿入される部品を示す分解斜視図である。
一実施形態に係る端子ブロックの一例を示す分解斜視図である。
一実施形態に係るマルチヒュージブルリンクユニットの一例を示す正面図である。
一実施形態に係るマルチヒュージブルリンクユニットの一例を示す背面図である。
一実施形態に係るマルチヒュージブルリンクユニットの一例を示す平面図である。
一実施形態に係るマルチヒュージブルリンクユニットの一例を示す裏面図である。
一実施形態に係るマルチヒュージブルリンクユニットの一例を示す一方側の側面図である。
一実施形態に係るマルチヒュージブルリンクユニットの一例を示す他方側の側面図である。
一実施形態に係るマルチヒュージブルリンクユニットの一例が備えるバスバーの一例を示す正面図である。
一実施形態に係るマルチヒュージブルリンクユニットの一例が備えるバスバーの一例を示す背面図である。
一実施形態に係る規制壁の一例を拡大して示す斜視図である。
一実施形態に係るマルチヒュージブルリンクユニットの一例を正位置の状態で収容空間に挿入する際に突起が溝に誘い込まれる状態を説明するための図である。
一実施形態に係るマルチヒュージブルリンクユニットの一例を逆位置の状態で収容空間に挿入する際に突起が規制壁によって溝から離れる方向に移動する状態を説明するための図である。
救援端子が設けられていない電気接続構造体の組付け方法の一例を示す図である。
救援端子が設けられた電気接続構造体の組付け方法の一例を示す図であって、救援端子付バスバー及び救援端子カバーをベースユニットに組み付ける前の状態を示す図である。
救援端子が設けられた電気接続構造体の組付け方法の一例を示す図であって、救援端子カバーをベースユニットに組み付けた状態を示す図である。
救援端子が設けられた電気接続構造体の組付け方法の一例を示す図であって、救援端子付バスバー及び救援端子カバーをベースユニットに組み付けつつ救援端子カバーを開いた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本実施形態に係る電気接続構造体について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
【0010】
また、以下の実施形態では、電源分配ユニットとして複数のヒュージブルリンク部を有するマルチヒュージブルリンクユニットを例示する。
(【0011】以降は省略されています)
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