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公開番号2025010664
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023112757
出願日2023-07-10
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 13/42 20060101AFI20250116BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】体格の大型化を抑えつつ端子保持力を確保すること。
【解決手段】スペーサ30は、撓み変形可能な主壁体31と、端子付き電線10の挿抜方向に沿わせた主壁体との境界部33を形成する撓み変形可能な副壁体32と、境界部の挿抜方向における一端で主壁体と副壁体の内壁面から突出させ、本係止位置で端子金具12を係止して、端子付き電線を収容完了位置に保持する端子係止部34と、副壁体の内壁面における挿抜方向で端子係止部よりも他端側から突出させ、仮係止位置でハウジング20の仮係止部22に係止され且つ本係止位置でハウジングの本係止部23に係止されるハウジング係止部35と、を有し、ハウジングは、本係止位置のスペーサで副壁体をハウジング本体21から引き離す力が作用しているときに、副壁体の一端の抜け止め係止部32aを係止して、ハウジング係止部の本係止部への係止状態を保たせるスペーサ保持部24を有すること。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電線の端末に端子金具が物理的且つ電気的に接続された端子付き電線と、
前記電線の端末及び前記端子金具をハウジング本体の収容室で収容完了位置に収容し、前記電線を前記ハウジング本体の電線引出口から外方に引き出させるハウジングと、
前記ハウジングに対する仮係止位置で前記収容室に対する前記端子付き電線の挿抜を可能にし、前記ハウジングに対する本係止位置で前記収容完了位置の前記端子付き電線を保持するスペーサと、
を備え、
前記スペーサは、板厚方向の撓み変形が可能で、かつ、内壁面を前記ハウジング本体に対向配置させた板状の主壁体と、板厚方向の撓み変形が可能で、かつ、前記主壁体から垂設させ、かつ、内壁面を前記ハウジング本体に対向配置させ、かつ、前記端子付き電線の挿抜方向に沿わせた前記主壁体との境界部を形成する板状の副壁体と、前記境界部の前記挿抜方向における一端で前記主壁体と前記副壁体のそれぞれの前記内壁面から突出させ、前記本係止位置で前記端子金具の前記電線引出口側への動きを係止して、前記端子付き電線を前記収容完了位置に保持する端子係止部と、前記副壁体の前記内壁面における前記挿抜方向で前記端子係止部よりも他端側から突出させ、前記仮係止位置で前記ハウジングの仮係止部に係止され且つ前記本係止位置で前記ハウジングの本係止部に係止されるハウジング係止部と、を有し、
前記ハウジングは、前記本係止位置の前記スペーサで前記端子係止部が前記端子金具から受けた力によって前記副壁体を前記ハウジング本体から引き離す力が作用しているときに、前記副壁体の前記挿抜方向における前記一端の抜け止め係止部を係止して、前記ハウジング係止部の前記本係止部への係止状態を保たせるスペーサ保持部を有することを特徴としたコネクタ。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記スペーサ保持部は、前記ハウジング本体から突出させ、
前記ハウジングは、前記ハウジング本体と前記スペーサ保持部との間に、前記副壁体の前記挿抜方向における前記一端を垂設方向側の自由端から前記境界部側の固定端まで侵入させる隙間を有することを特徴とした請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記スペーサは、互いに間隔を空けて対向配置させた2つの前記副壁体と、前記主壁体と一方の前記副壁体の前記境界部から突出させた一方の前記端子係止部と、前記主壁体と他方の前記副壁体の前記境界部から突出させた他方の前記端子係止部と、一方の前記副壁体に設けた一方の前記ハウジング係止部と、他方の前記副壁体に設けた他方の前記ハウジング係止部と、を有し、
前記ハウジングは、一方の前記ハウジング係止部を係止する前記仮係止部及び前記本係止部と、他方の前記ハウジング係止部を係止する前記仮係止部及び前記本係止部と、一方の前記副壁体に設けた前記抜け止め係止部を係止する一方の前記スペーサ保持部と、他方の前記副壁体に設けた前記抜け止め係止部を係止する他方の前記スペーサ保持部と、を有することを特徴とした請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記端子係止部は、前記副壁体の撓み変形量を前記ハウジング係止部が位置する前記挿抜方向における前記他端よりも前記挿抜方向における前記一端で抑えるべく設けることを特徴とした請求項1,2又は3に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コネクタにおいては、ハウジング本体に対する仮係止位置で収容室に対する端子付き電線の挿抜を可能にし、ハウジング本体に対する本係止位置で収容完了位置の端子付き電線を保持するスペーサを備えるものが知られている。このスペーサは、互いに間隔を空けて対向配置された片持ちの可撓片部を有しており、その可撓片部の自由端の内壁に仮係止位置と本係止位置でハウジング本体に係止させる係止爪を設けている。そして、このスペーサは、係止爪がハウジング本体の仮係止爪と本係止爪を乗り越える際に、一対の可撓片部が互いの間隔を拡げる開き方向に撓んだり元に戻ったりしながら本係止位置へと到達する。本係止位置のスペーサは、その一対の可撓片部に連なる端子係止部で端子金具を係止して、端子付き電線を収容完了位置に止める。この種のコネクタについては、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-207101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のスペーサは、本係止位置で端子係止部が端子金具から力を受け、その力によって一対の可撓片部が開き方向へと撓んだ場合、係止爪が本係止爪から引き離されて、本係止位置に止まることができなくなり、端子付き電線が収容室から抜け出てしまう虞がある。このため、従来のスペーサは、本係止位置で端子係止部が端子金具から力を受けたとしても、その力によって一対の可撓片部を開き方向へと撓ませないように、剛性の高い変形し難い形状に形成されている。従って、従来のコネクタにおいては、スペーサが高剛性化に伴い大型化し、その結果として、全体の体格の大型化を招く虞がある。
【0005】
そこで、本発明は、体格の大型化を抑えつつ端子保持力を確保し得るコネクタを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電線の端末に端子金具が物理的且つ電気的に接続された端子付き電線と、前記電線の端末及び前記端子金具をハウジング本体の収容室で収容完了位置に収容し、前記電線を前記ハウジング本体の電線引出口から外方に引き出させるハウジングと、前記ハウジングに対する仮係止位置で前記収容室に対する前記端子付き電線の挿抜を可能にし、前記ハウジングに対する本係止位置で前記収容完了位置の前記端子付き電線を保持するスペーサと、を備え、前記スペーサは、板厚方向の撓み変形が可能で、かつ、内壁面を前記ハウジング本体に対向配置させた板状の主壁体と、板厚方向の撓み変形が可能で、かつ、前記主壁体から垂設させ、かつ、内壁面を前記ハウジング本体に対向配置させ、かつ、前記端子付き電線の挿抜方向に沿わせた前記主壁体との境界部を形成する板状の副壁体と、前記境界部の前記挿抜方向における一端で前記主壁体と前記副壁体のそれぞれの前記内壁面から突出させ、前記本係止位置で前記端子金具の前記電線引出口側への動きを係止して、前記端子付き電線を前記収容完了位置に保持する端子係止部と、前記副壁体の前記内壁面における前記挿抜方向で前記端子係止部よりも他端側から突出させ、前記仮係止位置で前記ハウジングの仮係止部に係止され且つ前記本係止位置で前記ハウジングの本係止部に係止されるハウジング係止部と、を有し、前記ハウジングは、前記本係止位置の前記スペーサで前記端子係止部が前記端子金具から受けた力によって前記副壁体を前記ハウジング本体から引き離す力が作用しているときに、前記副壁体の前記挿抜方向における前記一端の抜け止め係止部を係止して、前記ハウジング係止部の前記本係止部への係止状態を保たせるスペーサ保持部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るコネクタにおいては、スペーサの副壁体がハウジング係止部の位置する挿抜方向の他端よりも端子係止部の位置する挿抜方向の一端で撓み難くなっている。そして、本発明に係るコネクタにおいては、本係止位置のスペーサで端子係止部が端子金具から受けた力によって副壁体をハウジング本体から引き離す力が作用しているときに、その副壁体の挿抜方向における一端の抜け止め係止部をハウジングのスペーサ保持部で係止して、ハウジング係止部の本係止部への係止状態を保たせる。よって、このコネクタにおいては、本係止位置で副壁体をハウジング本体から引き離す力が作用したとしても、スペーサが本係止位置に保たれるので、端子付き電線の電線の端末と端子金具を収容完了位置のまま収容室に収めておくことができる。このように、本発明に係るコネクタにおいては、スペーサを高剛性化せずとも本係止位置に保つことができるので、体格の大型化を抑えつつ端子保持力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態のコネクタを示す分解斜視図である。
図2は、スペーサが本係止位置の実施形態のコネクタを示す斜視図である。
図3は、スペーサが本係止位置の実施形態のコネクタを示す平面図である。
図4は、図3のX-X線断面図である。
図5は、図3のY1-Y1線断面を90度回転させた図である。
図6は、図3のY2-Y2線断面を90度回転させた図である。
図7は、スペーサが仮係止位置の実施形態のコネクタを示す斜視図である。
図8は、スペーサが仮係止位置の実施形態のコネクタを示す平面図である。
図9は、図8のY1-Y1線断面を90度回転させた図である。
図10は、図8のY2-Y2線断面を90度回転させた図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係るコネクタの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係るコネクタの実施形態の1つを図1から図10に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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