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公開番号2025011855
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114227
出願日2023-07-12
発明の名称テープ端末貼付け装置
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65H 81/06 20060101AFI20250117BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】外径が互いに異なる複数種類のテープ貼付け対象について十分な貼付け面積でテープの端末部を貼り付けることができるテープ端末貼付け装置を提供する。
【解決手段】テープ端末貼付け装置1が、変形可能な柔軟材料で帯状に形成されたバンド部11と、周面W11がテープT1の貼付け対象となった線状の電線束W1(テープ貼付け対象)に対する交差方向D11に延在するようにバンド部11を保持するバンド保持部12と、先端T11から離れた中途部分T12が電線束W1(テープ貼付け対象)と交差するように配置されたテープT1を、バンド部11で電線束W1(テープ貼付け対象)の周面W11に押し付けるようにバンド保持部12を駆動することで、テープT1における中途部分T12よりも先端T11寄りの端末部T13を周面W11に貼り付けるバンド駆動部13と、を備えたことを特徴する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
変形可能な柔軟材料で帯状に形成されたバンド部と、
周面がテープの貼付け対象となった線状のテープ貼付け対象に対する交差方向に延在するように前記バンド部を保持するバンド保持部と、
先端から離れた中途部分が前記テープ貼付け対象と交差するように配置された前記テープを、前記バンド部で前記テープ貼付け対象の前記周面に押し付けるように前記バンド保持部を駆動することで、前記テープにおける前記中途部分よりも前記先端寄りの端末部を前記周面に貼り付けるバンド駆動部と、
を備えたことを特徴するテープ端末貼付け装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記バンド保持部が、
前記バンド部の両端を保持するとともに、前記バンド部が前記テープを前記周面に押し付けた状態で前記テープ貼付け対象を避ける形状を有するフレーム部と、
前記フレーム部における前記テープ貼付け対象から遠い側の端部を、前記テープ貼付け対象に沿った回転軸を中心にして回転可能に保持するアーム部と、を備え、
前記バンド駆動部が、
前記アーム部を、前記テープ貼付け対象に対する接離方向に直線駆動する部位であって、前記テープの貼付け時には、前記アーム部を介して前記フレーム部を前記テープ貼付け対象に近づける直線駆動部と、
前記フレーム部を、前記回転軸回りに回転駆動する部位であって、前記テープの貼付け時には、前記フレーム部を介して前記バンド部を前記テープ貼付け対象の前記周面に押し付ける回転駆動部と、を備えたことを特徴する請求項1に記載のテープ端末貼付け装置。
【請求項3】
前記回転駆動部が、前記フレーム部の所定箇所をピストンの先端で直線的に押すことで前記フレーム部を前記回転軸回りに回転駆動するシリンダ機構であることを特徴する請求項2に記載のテープ端末貼付け装置。
【請求項4】
前記バンド駆動部は、前記回転駆動部が前記フレーム部を前記周面から離す方向に回転させて引き上げた状態で、前記バンド部の一部が前記テープに接するまで前記直線駆動部が前記アーム部を介して前記フレーム部を前記テープ貼付け対象に近づけ、その後に、前記周面との間に前記テープを挟みつつ前記周面に沿って前記バンド部が撓んだ状態になるまで前記回転駆動部が前記フレーム部を前記周面に近づける方向に回転させることを特徴する請求項2に記載のテープ端末貼付け装置。
【請求項5】
前記フレーム部が、
前記テープ貼付け対象を内側に収めた状態で前記交差方向に延在することで前記テープ貼付け対象を避けるアーチ形状のフレーム本体と、
前記フレーム本体における前記アーチ形状の両端部から前記テープ貼付け対象に沿って突出した一対の保持バーと、を備え、
前記バンド部は、前記一対の保持バーの間に掛け渡されるように前記フレーム部に取り付けられていることを特徴する請求項2に記載のテープ端末貼付け装置。
【請求項6】
前記バンド保持部が、前記バンド部を、前記テープの幅方向に並ぶように複数本保持することを特徴する請求項1に記載のテープ端末貼付け装置。
【請求項7】
前記バンド部が、弾性材料で形成された伸縮可能な部材であることを特徴する請求項1に記載のテープ端末貼付け装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
例えば電線束等といった線状のテープ貼付け対象の周面にテープの端末部を貼り付けるテープ端末貼付け装置に関するものとなっている。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車用のワイヤーハーネス等の製造において電線束等のといった線状のテープ貼付け対象の周面にテープを巻き付ける装置が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の装置では、テープ貼付け対象の周面へのテープの巻き付けに先だって、引き出されたテープの端末部を周面に貼り付ける処理が行われている。そして、このような処理のために、テープの端末部を回転ローラでテープ貼付け対象の周面に押さえ付けることで貼り付けるテープ端末貼付け装置が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-224123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述のテープ端末貼付け装置では、回転ローラがテープ貼付け対象を周方向に乗り越えるようにしてテープの端末部の貼付けが行われる。このような構成上、テープ貼付け対象の中心より上側に回転ローラを設定しなければ、テープ貼付け対象を乗り越えることができず、テープの貼付け面積が限定されがちとなる。また、上述のテープ端末貼付け装置では、外径が異なるテープ貼付け対象にテープを貼り付ける場合、想定される最大外径のテープ貼付け対象を乗越え可能となるように回転ローラの位置を設定する必要がある。その結果、外径の小さいテープ貼付け対象については回転ローラから周面までの距離が遠くなり、テープの貼付け自体がそもそも困難となる可能性がある。
【0005】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、外径が互いに異なる複数種類のテープ貼付け対象について十分な貼付け面積でテープの端末部を貼り付けることができるテープ端末貼付け装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、テープ端末貼付け装置は、変形可能な柔軟材料で帯状に形成されたバンド部と、周面がテープの貼付け対象となった線状のテープ貼付け対象に対する交差方向に延在するように前記バンド部を保持するバンド保持部と、先端から離れた中途部分が前記テープ貼付け対象と交差するように配置された前記テープを、前記バンド部で前記テープ貼付け対象の前記周面に押し付けるように前記バンド保持部を駆動することで、前記テープにおける前記中途部分よりも前記先端寄りの端末部を前記周面に貼り付けるバンド駆動部と、を備えたことを特徴する。
【発明の効果】
【0007】
上記の電線搬送装置によれば、外径が互いに異なる複数種類のテープ貼付け対象について十分な貼付け面積でテープの端末部を貼り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係るテープ端末貼付け装置を示す模式図である。
図1に示されているテープ端末貼付け装置を備えたテープ巻付け装置においてテープが引き出され、その中途部分が電線束の周面に接するように配置される様子を示す図である。
図2に示されている一連動作について、特徴部分を簡略化して示した模式図である。
図2及び図3の第2ステップで電線束の周面に中途部分が押し当てられたテープに対し、テープ端末貼付け装置においてバンド部が近付けられて接触する様子を示す図である。
図4に示されている一連動作について、特徴部分を簡略化して示した模式図である。
図4及び図5の第4ステップで電線束の周面へと曲げられたテープの端末部を、テープ端末貼付け装置においてバンド部が電線束の周面へと押し付けて貼り付ける様子を示す図である。
図6に示されている動作について、特徴部分を簡略化して示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、テープ端末貼付け装置の一実施形態について説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係るテープ端末貼付け装置を示す模式図である。
(【0011】以降は省略されています)

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