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公開番号2025001710
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023101340
出願日2023-06-21
発明の名称導電モジュール
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01M 50/204 20210101AFI20241226BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】サーミスタの測温精度を向上させること。
【解決手段】配線部品20は、電池セルBCの外壁面に接触させた伝熱部品40に接触させる電池接触面22aが設けられた分岐体22を有し、バスバ10は、分岐体の実装面22bの第1回路導体23に接続される回路接続体12を有し、サーミスタ30は、分岐体の実装面にて第2回路導体24に接続され、伝熱部品は、熱伝導率が空気よりも高く、かつ、分岐体の電池接触面と電池セルの外壁面との間に配置して電池セルの外壁面の熱を分岐体に伝える伝熱部材41を備えること。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の電池セルが配列された電池モジュールの1つ又は一対の前記電池セルに対して接続されるバスバと、
前記電池セルの電池状態を監視する電池監視ユニットに対して電気接続される複数の回路導体を内包し、可撓性を持たせて平たく形成された配線部品と、
前記電池セルの温度を検出するサーミスタと、
前記配線部品と前記電池セルとの間に介在させる伝熱部品と、
を備え、
前記配線部品は、配線主体と、複数の前記バスバ毎に前記配線主体から分岐させ、かつ、前記電池セルの外壁面に接触させた前記伝熱部品に接触させる電池接触面が設けられた分岐体と、を有し、
前記バスバは、前記電池セルの電極端子に対して物理的且つ電気的に接続されるバスバ本体と、前記分岐体における前記電池接触面とは逆側の実装面で複数の前記回路導体の内の第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続される回路接続体と、を有し、
前記サーミスタは、前記分岐体の前記実装面にて複数の前記回路導体の内の第2回路導体に対して物理的且つ電気的に接続され、
前記伝熱部品は、熱伝導率が空気よりも高く、かつ、前記分岐体の前記電池接触面と前記電池セルの前記外壁面との間に配置して前記電池セルの前記外壁面の熱を前記分岐体に伝える伝熱部材を備えることを特徴とした導電モジュール。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記伝熱部材は、前記回路接続体と前記電池セルの間で弾発力を発生させ、前記弾発力を前記回路接続体に対して前記分岐体を介して間接的に受けさせると共に、前記弾発力を前記電池セルの前記外壁面に対して直接的に受けさせることを特徴とした請求項1に記載の導電モジュール。
【請求項3】
前記伝熱部品は、前記伝熱部材を収容して前記分岐体と前記電池セルとの間での位置ずれを抑制し、かつ、熱伝導率が空気よりも高く、かつ、前記電池セルの前記外壁面の熱を受けつつ自身の周囲の熱を集める集熱部材を備え、
前記伝熱部材は、前記回路接続体と前記集熱部材の間で弾発力を発生させ、前記弾発力を前記回路接続体に対して前記分岐体を介して間接的に受けさせると共に、前記弾発力を前記集熱部材に対して直接的又は間接的に受けさせることを特徴とした請求項1に記載の導電モジュール。
【請求項4】
前記集熱部材は、前記伝熱部材と前記電池セルの前記外壁面との間で、前記伝熱部材に対して直接的に接触させ且つ前記電池セルの前記外壁面に対して直接的に接触させ又は前記伝熱部材に接触させた介在部材を介して間接的に接触させ且つ前記電池セルの前記外壁面に対して直接的に接触させる底部と、前記底部から前記分岐体側へと立ち上げ、前記分岐体と前記底部との間で前記伝熱部材を周囲から囲う側壁部と、を有することを特徴とした請求項3に記載の導電モジュール。
【請求項5】
前記集熱部材は、前記回路接続体を係止し、前記底部と前記回路接続体との間で前記伝熱部材に前記弾発力を発生させる係止部を複数有することを特徴とした請求項4に記載の導電モジュール。
【請求項6】
前記伝熱部品は、前記集熱部材に組み付ける係止部材を備え、
前記係止部材は、前記回路接続体を係止し、前記底部と前記回路接続体との間で前記伝熱部材に前記弾発力を発生させる係止部を有することを特徴とした請求項4に記載の導電モジュール。
【請求項7】
前記回路接続体は、貫通孔と、前記貫通孔の孔周縁部に設け、前記分岐体の前記実装面の前記第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続させる回路接続部と、を有し、
前記サーミスタは、前記分岐体の前記実装面を底面とする前記貫通孔の中で前記第2回路導体に対して物理的且つ電気的に接続され、かつ、前記貫通孔の中に充填された熱伝導率が空気よりも高い絶縁性の封止部材で前記孔周縁部との絶縁距離を保ち、
前記係止部は、前記孔周縁部を係止することを特徴とした請求項5又は6に記載の導電モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導電モジュールに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
導電モジュールは、複数の電池セルが配列された電池モジュールと電池セルの電池状態を監視する電池監視ユニットとの間を電気的に接続させる配線モジュールである。この導電モジュールは、その電池モジュールの1つ又は一対の電池セルに対して接続されるバスバと、電池監視ユニットに対して電気接続される複数の回路導体を内包する配線部品と、電池セルの温度を検出するサーミスタと、を備える。バスバは、電池セルの電極端子に対して物理的且つ電気的に接続されるバスバ本体と、配線部品の第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続される回路接続体と、サーミスタを貫通孔の中に配置して囲う集熱体と、を有する。その回路接続体と集熱体は、バスバ本体に対して突出状態で設けられている。サーミスタは、配線部品の第2回路導体に対して物理的且つ電気的に接続される。この種の導電モジュールについては、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/005999号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の導電モジュールにおいては、配線部品の一部が電池セルとサーミスタの間に配置されるが、その配線部品が必ずしも電池セルの外壁面に触れているとは限らない。従来の導電モジュールは、配線部品が電池セルの外壁面に触れていないと、配線部品と電池セルとの間の熱抵抗が高くなり、電池セルの外壁面の温度よりも低下した温度がサーミスタで検出されてしまう可能性があるので、電池セルの測温精度に関して改善の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、測温精度の向上が可能な導電モジュールを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の電池セルが配列された電池モジュールの1つ又は一対の前記電池セルに対して接続されるバスバと、前記電池セルの電池状態を監視する電池監視ユニットに対して電気接続される複数の回路導体を内包し、可撓性を持たせて平たく形成された配線部品と、前記電池セルの温度を検出するサーミスタと、前記配線部品と前記電池セルとの間に介在させる伝熱部品と、を備え、前記配線部品は、配線主体と、複数の前記バスバ毎に前記配線主体から分岐させ、かつ、前記電池セルの外壁面に接触させた前記伝熱部品に接触させる電池接触面が設けられた分岐体と、を有し、前記バスバは、前記電池セルの電極端子に対して物理的且つ電気的に接続されるバスバ本体と、前記分岐体における前記電池接触面とは逆側の実装面で複数の前記回路導体の内の第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続される回路接続体と、を有し、前記サーミスタは、前記分岐体の前記実装面にて複数の前記回路導体の内の第2回路導体に対して物理的且つ電気的に接続され、前記伝熱部品は、熱伝導率が空気よりも高く、かつ、前記分岐体の前記電池接触面と前記電池セルの前記外壁面との間に配置して前記電池セルの前記外壁面の熱を前記分岐体に伝える伝熱部材を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る導電モジュールは、回路接続体及び分岐体と電池セルとの間に、電池セルの外壁面の熱を分岐体に伝える熱伝導率が空気よりも高い伝熱部材を介在させている。従って、この導電モジュールは、分岐体に接続したサーミスタの測温精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の導電モジュールの一部を抜き出して示す斜視図である。
図2は、実施形態のバスバを示す斜視図である。
図3は、実施形態の配線部品の一部を抜き出して示す斜視図である。
図4は、実施形態のサーミスタを配線部品と共に示す斜視図である。
図5は、実施形態の伝熱部品を示す斜視図である。
図6は、実施形態の伝熱部材を示す斜視図である。
図7は、実施形態の集熱部材を示す斜視図である。
図8は、変形例1の伝熱部品を示す斜視図である。
図9は、変形例1の伝熱部材を示す斜視図である。
図10は、変形例1の分岐体のランドについて説明する斜視図である。
図11は、変形例2の伝熱部品を示す斜視図である。
図12は、変形例2の伝熱部品を示す分解斜視図である。
図13は、変形例2の集熱部材の変形形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る導電モジュールの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係る導電モジュールの実施形態の1つを図1から図7に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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