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公開番号2024175811
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023093842
出願日2023-06-07
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 13/6592 20110101AFI20241212BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】簡易的に伝送特性を向上させるコネクタを提供する。
【解決手段】金属製の編組105で囲われたペア線101を含む電線100に取り付けられるコネクタ1であって、外部に露出した編組105の外周に配置される筒状のスリーブ20と、電線100でのスリーブ20が配置されている一部位を圧着させる編組圧着部42を有するシールド端子としてのアウター端子40と、を備え、スリーブ20は、軸方向でペア線101の端末に近い方の端部である前端部21eに複数の加締め片22を有し、スリーブ20が編組105の外周に配置されるとき、編組105の先端部105aは、加締め片22で折り返されてスリーブ20の外周21fを覆い、編組105の先端部105aがスリーブ20の外周21fを覆った後、複数の加締め片22は、ペア線101に近づく方向に折り曲げられる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
金属製の編組で囲われたペア線を含む電線に取り付けられるコネクタであって、
外部に露出した前記編組の外周に配置される筒状のスリーブと、
前記電線での前記スリーブが配置されている一部位を圧着させる編組圧着部を有するシールド端子と、を備え、
前記スリーブは、軸方向で前記ペア線の端末に近い方の端部である前端部に複数の加締め片を有し、
前記スリーブが前記編組の前記外周に配置されるとき、前記編組の先端部は、前記加締め片で折り返されて前記スリーブの外周を覆い、
前記編組の前記先端部が前記スリーブの前記外周を覆った後、複数の前記加締め片は、前記ペア線に近づく方向に折り曲げられる、コネクタ。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
複数の前記加締め片は、前記スリーブの軸中心を含む仮想面を基準として対称形状となる一対の当該加締め片の複数の組み合わせである、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
互いに直交する第1仮想面と第2仮想面との2つの前記仮想面を想定し、
複数の前記加締め片は、第1加締め片、第2加締め片、第3加締め片及び第4加締め片を含み、
前記第1加締め片と前記第2加締め片との一対の組と、前記第3加締め片と前記第4加締め片との一対の組とは、前記第1仮想面を基準として対称形状であり、
前記第1加締め片と前記第3加締め片との一対の組と、前記第2加締め片と前記第4加締め片との一対の組とは、前記第2仮想面を基準として対称形状である、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第1加締め片と前記第2加締め片との間隔は、前記第1加締め片と前記第3加締め片との間隔よりも狭い、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記スリーブは、各々の前記加締め片の根元で、かつ、前記スリーブの内壁に、周方向に沿った直線状の溝部を有する、請求項1又は2に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、金属製の編組で囲われたペア線を含むツイストペア電線のような電線に取り付けられる高速通信用のコネクタがある。例えばツイストペア電線では、ペア線全体の外周の断面形状が楕円状であるものの、ペア線を囲う編組の断面形状が、ツイストペア電線の外周形状に倣い、円環状である場合が多い。この場合、ペア線を構成する2つの配線のうちの1つに着目すると、2つの配線が並ぶ方向と、当該方向とは直交する方向とでは、芯線と編組との間の距離が異なるため、インピーダンスの不整合の結果として、高速通信上の伝送特性を低下させることもあり得る。
【0003】
これに対して、特許文献1は、ツイストペア電線のような電線に取り付けられる圧着フェルールに関する技術を開示している。当該圧着フェルールは、コネクタの一構成要素であるインナースリーブとして機能し得る部材であり、前端部に、非円形断面の部位を圧着させることができる一対の平行な舌片を有する。一対の舌片は、楕円状のペア線全体の外周形状に合わせて編組をペア線全体の外周に配置させることができるので、インピーダンスの整合化に有利となり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-8874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の圧着フェルールでは、一対の舌片がペア線全体の外周形状に合わせて編組を押え付ける必要があるため、圧着前に、ペア線全体の外周形状である楕円の向きが予め把握されていなければならない。そのため、圧着を実施する設備では、ペア線全体の楕円の向きを特定するために、ペア線全体の向き又は位置を認識させるためのカメラ等を要し、設備コストの上昇を招くおそれがある。
【0006】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、簡易的に伝送特性を向上させるコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様は、金属製の編組で囲われたペア線を含む電線に取り付けられるコネクタであって、外部に露出した編組の外周に配置される筒状のスリーブと、電線でのスリーブが配置されている一部位を圧着させる編組圧着部を有するシールド端子と、を備え、スリーブは、軸方向でペア線の端末に近い方の端部である前端部に複数の加締め片を有し、スリーブが編組の外周に配置されるとき、編組の先端部は、加締め片で折り返されてスリーブの外周を覆い、編組の先端部がスリーブの外周を覆った後、複数の加締め片は、ペア線に近づく方向に折り曲げられる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡易的に伝送特性を向上させるコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係るコネクタの斜視図である。
一実施形態に係るコネクタでのコネクタアッセンブリの分解斜視図である。
図1中のIII-III部に相当するコネクタアッセンブリの断面図である。
加締め片が折り曲げられる前のスリーブの斜視図である。
加締め片が折り曲げられた後のスリーブの斜視図である。
加締め片が折り曲げられる前のスリーブを含む電線端末の斜視図である。
図5中のVB-VB部に相当する位置から見た電線端末の正面図である。
加締め片が折り曲げられた後のスリーブを含む電線端末の斜視図である。
図6中のVIB-VIB部に相当する位置から見た電線端末の正面図である。
加締め片による他の加締め状態の第1例を示す図である。
加締め片による他の加締め状態の第2例を示す図である。
加締め片が折り曲げられる前の他のスリーブの側面図及び断面図である。
加締め片が折り曲げられた後の他のスリーブの側面図である。
他のスリーブを採用した場合の電線端末の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて各実施形態に係るコネクタについて詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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