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公開番号
2025001706
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023101336
出願日
2023-06-21
発明の名称
導電モジュール
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
H01M
50/204 20210101AFI20241226BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】簡素なバスバ形状でサーミスタの測温精度を向上させること。
【解決手段】配線部品20は、電池セルBCの外壁面に接触させる電池接触面22aが設けられた分岐体22を有し、バスバ10は、分岐体の第1回路導体23に接続される回路接続体12を有し、回路接続体は、貫通孔12bと、孔周縁部12cに設け、分岐体の実装面22bの第1回路導体に接続させる回路接続部12aと、を有し、サーミスタ30は、分岐体の実装面を底面とする貫通孔の中で分岐体の第2回路導体24に接続され、かつ、貫通孔の中に充填された熱伝導率が空気よりも高い絶縁性の封止部材40で孔周縁部との絶縁距離を保つこと。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の電池セルが配列された電池モジュールの1つ又は一対の前記電池セルに対して接続されるバスバと、
前記電池セルの電池状態を監視する電池監視ユニットに対して電気接続される複数の回路導体を内包し、可撓性を持たせて平たく形成された配線部品と、
前記電池セルの温度を検出するサーミスタと、
を備え、
前記配線部品は、配線主体と、複数の前記バスバ毎に前記配線主体から分岐させ、かつ、前記電池セルの外壁面に接触させ又は前記電池セルの外壁面に接触させた伝熱部品に接触させる電池接触面が設けられた分岐体と、を有し、
前記バスバは、前記電池セルの電極端子に対して物理的且つ電気的に接続されるバスバ本体と、複数の前記回路導体の内の第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続される回路接続体と、を有し、
前記回路接続体は、貫通孔と、前記貫通孔の孔周縁部に設け、前記分岐体における前記電池接触面とは逆側の実装面の前記第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続させる回路接続部と、を有し、
前記サーミスタは、前記分岐体の前記実装面を底面とする前記貫通孔の中で複数の前記回路導体の内の第2回路導体に対して物理的且つ電気的に接続され、かつ、前記貫通孔の中に充填された熱伝導率が空気よりも高い絶縁性の封止部材で前記孔周縁部との絶縁距離を保つことを特徴とした導電モジュール。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記サーミスタは、前記貫通孔の中央よりも前記孔周縁部に寄せて配置されることを特徴とした請求項1に記載の導電モジュール。
【請求項3】
前記サーミスタとは別の電子部品を前記貫通孔の中に備えることを特徴とした請求項1又は2に記載の導電モジュール。
【請求項4】
前記第1回路導体と前記第2回路導体は、前記分岐体にて互いに同じ方向に向けて延在させ、
前記電子部品と前記サーミスタは、各々、長手方向の一端と他端とに電気接続部を有し、
前記電子部品は、前記分岐体にて分断させた前記第1回路導体における前記電池監視ユニット側の第1接点と前記バスバ側の第2接点に対して、一端の前記電気接続部と他端の前記電気接続部をそれぞれに物理的且つ電気的に接続させ、
前記サーミスタは、前記分岐体にて分断させた前記第2回路導体における一方の第1接点と他方の第2接点に対して、一端の前記電気接続部と他端の前記電気接続部をそれぞれに物理的且つ電気的に接続させることを特徴とした請求項3に記載の導電モジュール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、導電モジュールに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
導電モジュールは、複数の電池セルが配列された電池モジュールと電池セルの電池状態を監視する電池監視ユニットとの間を電気的に接続させる配線モジュールである。この導電モジュールは、その電池モジュールの1つ又は一対の電池セルに対して接続されるバスバと、電池監視ユニットに対して電気接続される複数の回路導体を内包する配線部品と、電池セルの温度を検出するサーミスタと、を備える。バスバは、電池セルの電極端子に対して物理的且つ電気的に接続されるバスバ本体と、配線部品の第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続される回路接続体と、サーミスタを貫通孔の中に配置して囲う集熱体と、を有する。その回路接続体と集熱体は、バスバ本体に対して突出状態で設けられている。サーミスタは、配線部品の第2回路導体に対して物理的且つ電気的に接続される。この種の導電モジュールについては、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/005999号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のバスバは、バスバ本体及び集熱体が設けられた本体部材と回路接続体を成す連結部材の2部品構成になっており、更に、本体部材にて集熱体をバスバ本体から突出させている。このため、従来の導電モジュールにおいては、バスバの形状を簡素なものへと変えてサーミスタの測温精度を上げる余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、簡素なバスバ形状でサーミスタの測温精度を向上させ得る導電モジュールを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の電池セルが配列された電池モジュールの1つ又は一対の前記電池セルに対して接続されるバスバと、前記電池セルの電池状態を監視する電池監視ユニットに対して電気接続される複数の回路導体を内包し、可撓性を持たせて平たく形成された配線部品と、前記電池セルの温度を検出するサーミスタと、を備え、前記配線部品は、配線主体と、複数の前記バスバ毎に前記配線主体から分岐させ、かつ、前記電池セルの外壁面に接触させ又は前記電池セルの外壁面との間に介在させた伝熱部品に接触させる電池接触面が設けられた分岐体と、を有し、前記バスバは、前記電池セルの電極端子に対して物理的且つ電気的に接続されるバスバ本体と、複数の前記回路導体の内の第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続される回路接続体と、を有し、前記回路接続体は、貫通孔と、前記貫通孔の孔周縁部に設け、前記分岐体における前記電池接触面とは逆側の実装面の前記第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続させる回路接続部と、を有し、前記サーミスタは、前記分岐体の前記実装面を底面とする前記貫通孔の中で複数の前記回路導体の内の第2回路導体に対して物理的且つ電気的に接続され、かつ、前記貫通孔の中に充填された熱伝導率が空気よりも高い絶縁性の封止部材で前記孔周縁部との絶縁距離を保つことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る導電モジュールは、分岐体を電池セルの外壁面に接触させ、この分岐体の第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続される回路接続体の貫通孔の中にサーミスタを配置し、このサーミスタを分岐体の第2回路導体に対して物理的且つ電気的に接続させる。従って、本発明に係る導電モジュールは、簡素なバスバ形状でサーミスタの測温精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の導電モジュールの一部を抜き出して示す斜視図である。
図2は、実施形態のバスバを示す斜視図である。
図3は、実施形態の配線部品の一部を抜き出して示す斜視図である。
図4は、実施形態のサーミスタと電子部品を配線部品と共に示す斜視図である。
図5は、変形例の導電モジュールの一部を抜き出して示す斜視図である。
図6は、変形例のバスバを示す斜視図である。
図7は、変形例の伝熱部品を示す斜視図である。
図8は、変形例の伝熱部材を示す斜視図である。
図9は、変形例の集熱部材を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る導電モジュールの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係る導電モジュールの実施形態の1つを図1から図4に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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