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公開番号2025004312
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023103910
出願日2023-06-26
発明の名称電気接続箱
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/16 20060101AFI20250107BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】端子金具と雌螺子部材の位置決め精度を向上させること。
【解決手段】収容部材20は、一端を収容室20bに連通させ、端子金具12の電線接続部12aと共に筒内に収容された電線11を他端の電線引出口23aから外に引き出させる筒状収容部23を有し、筒状収容部は、雌螺子部材41と雄螺子部材42による端子金具の電気接続部12bの螺子止め固定位置で端子金具を係止する係止部24を筒内に有し、係止部としては、螺子軸の一方の軸方向への端子金具の動きを収容室の底部21が配置されている側から係止する第1係止部24Aと、螺子軸の他方の軸方向への端子金具の動きを収容室の開口20aが配置されている側から係止する第2係止部24Bと、螺子軸の一方の軸周り方向への端子金具の動きを係止する第3係止部24Cと、螺子軸の他方の軸周り方向への端子金具の動きを係止する第4係止部24Dと、が設けられること。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
電線接続部によって電線の端末に対して物理的且つ電気的に接続された端子金具を備え、雄螺子部材の雄螺子部を挿通させる雄螺子挿通孔が前記端子金具における螺子止め固定部位としての電気接続部に形成された端子付き電線と、
前記雄螺子部が螺合される雌螺子部を有する雌螺子部材と、
前記雌螺子部の螺子軸を収容室の底部から開口に向けて垂設させ且つ前記雌螺子部を露出させて前記収容室の前記底部側に前記雌螺子部材を埋設し、前記収容室で螺合された前記雌螺子部材と前記雄螺子部材によって前記電気接続部を螺子止め固定させる収容部材と、
を備え、
前記収容部材は、前記収容室の室外で当該収容室の側壁部から突出させた筒部であり、一端を前記収容室に連通させ、前記電線接続部と共に筒内に収容された前記電線を他端の電線引出口から外に引き出させる筒状収容部を有し、
前記筒状収容部は、前記雌螺子部材と前記雄螺子部材による前記電気接続部の螺子止め固定位置で前記端子金具を係止する係止部を筒内に有し、
前記係止部としては、前記螺子軸の一方の軸方向への前記端子金具の動きを前記底部が配置されている側から係止する第１係止部と、前記螺子軸の他方の軸方向への前記端子金具の動きを前記開口が配置されている側から係止する第２係止部と、前記螺子軸の一方の軸周り方向への前記端子金具の動きを係止する第３係止部と、前記螺子軸の他方の軸周り方向への前記端子金具の動きを係止する第４係止部と、が設けられることを特徴とした電気接続箱。
続きを表示（約 700 文字）【請求項２】
前記第１係止部は、前記螺子軸の前記他方の軸方向に向けて前記筒状収容部の内周面から突出させ、かつ、前記電線引出口から前記収容室に向かうほど前記内周面からの突出量を徐々に大きくして傾斜させ、その傾斜面に沿って前記端子金具を前記螺子止め固定位置まで案内可能な第１ガイド面を有し、
前記第２係止部は、前記螺子軸の前記一方の軸方向に向けて前記筒状収容部の前記内周面から突出させ、かつ、前記電線引出口から前記収容室に向かうほど前記内周面からの突出量を徐々に大きくして傾斜させ、その傾斜面に沿って前記端子金具を前記螺子止め固定位置まで案内可能な第２ガイド面を有し、
前記第３係止部と前記第４係止部は、前記筒状収容部の筒軸方向に延在させ、前記端子金具を挟み込みながら前記螺子止め固定位置まで案内するガイド面を有することを特徴とした請求項１に記載の電気接続箱。
【請求項３】
前記第１係止部は、前記端子金具が前記螺子止め固定位置のときに、前記第１ガイド面で前記螺子軸の前記一方の軸方向への前記端子金具の動きを係止することを特徴とした請求項２に記載の電気接続箱。
【請求項４】
前記第２係止部は、前記第２ガイド面の前記収容室側の終端に連接させ、前記螺子軸の前記他方の軸方向への前記端子金具の動きを係止する係止面を有することを特徴とした請求項２に記載の電気接続箱。
【請求項５】
前記電気接続部は、前記雌螺子部材と前記雄螺子部材を用いた相手方電気接続部材との共締め固定部位であることを特徴とした請求項１，２，３又は４に記載の電気接続箱。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電気接続箱に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、電気接続箱においては、端子付き電線の端子金具を収容部材の収容室の中に配置し、この端子付き電線の電線を収容室の側壁部から突出させた筒部の中を通して電線引出口から外に引き出させるものが知られている。例えば、この種の電気接続箱は、下記の特許文献１の開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１４－２３０３２９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、この従来の電気接続箱においては、端子付き電線の端子金具が電線引出口から筒部の中に挿入され、この筒部の中を通って収容室の中に引き込まれる。そして、この電気接続箱においては、引き込まれた収容室の中で端子金具が螺子止め固定される場合、収容部材に予め設置されている雌螺子部材の上に端子金具を載せ置き、その雌螺子部材に雄螺子部材を螺合させる。その一連の作業の中において、従来の電気接続箱は、端子金具の雄螺子挿通孔の孔軸を雌螺子部材の螺子軸と同軸上に合わせ難く、また、その孔軸を螺子軸と同軸上に合わせたとしても、雄螺子部材を螺合させる前に位置ズレしてしまう可能性がある。
【０００５】
そこで、本発明は、端子金具と雌螺子部材の位置決め精度を向上させることが可能な電気接続箱を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、電線接続部によって電線の端末に対して物理的且つ電気的に接続された端子金具を備え、雄螺子部材の雄螺子部を挿通させる雄螺子挿通孔が前記端子金具における螺子止め固定部位としての電気接続部に形成された端子付き電線と、前記雄螺子部が螺合される雌螺子部を有する雌螺子部材と、前記雌螺子部の螺子軸を収容室の底部から開口に向けて垂設させ且つ前記雌螺子部を露出させて前記収容室の前記底部側に前記雌螺子部材を埋設し、前記収容室で螺合された前記雌螺子部材と前記雄螺子部材によって前記電気接続部を螺子止め固定させる収容部材と、を備え、前記収容部材は、前記収容室の室外で当該収容室の側壁部から突出させた筒部であり、一端を前記収容室に連通させ、前記電線接続部と共に筒内に収容された前記電線を他端の電線引出口から外に引き出させる筒状収容部を有し、前記筒状収容部は、前記雌螺子部材と前記雄螺子部材による前記電気接続部の螺子止め固定位置で前記端子金具を係止する係止部を筒内に有し、前記係止部としては、前記螺子軸の一方の軸方向への前記端子金具の動きを前記底部が配置されている側から係止する第１係止部と、前記螺子軸の他方の軸方向への前記端子金具の動きを前記開口が配置されている側から係止する第２係止部と、前記螺子軸の一方の軸周り方向への前記端子金具の動きを係止する第３係止部と、前記螺子軸の他方の軸周り方向への前記端子金具の動きを係止する第４係止部と、が設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明に係る電気接続箱は、第１係止部と第２係止部と第３係止部と第４係止部によって、端子金具を筒状収容部の筒内で四方から螺子止め固定位置に係止するので、電気接続部の雄螺子挿通孔の孔軸を雌螺子部材の雌螺子部の螺子軸と同軸上に合わせ易く、その孔軸と螺子軸を同軸上に合わせた状態で電気接続部を雌螺子部材に載せ置くことができる。よって、この電気接続箱は、端子金具と雌螺子部材の位置決め精度を向上させることができ、雄螺子部材を雌螺子部材に螺合する際の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、実施形態の電気接続箱（カバー部材組付け前）を示す斜視図である。
図２は、実施形態の電気接続箱（カバー部材無し）を開口側から見た平面図である。
図３は、実施形態の電気接続箱（カバー部材無し）を電線引出口側から部分的に見た平面図である。
図４は、図３のＸ－Ｘ線断面の部分拡大図である。
図５は、図３のＹ－Ｙ線断面を９０度回転させた部分拡大図である。
図６は、図３のＸ－Ｘ線断面に相当する部分拡大図であり、端子付き電線の挿入前の状態を示している。
図７は、図３のＹ－Ｙ線断面９０度回転させた部分拡大図に相当する図であり、端子付き電線の挿入前の状態を示している。
図８は、図３のＸ－Ｘ線断面に相当する部分拡大図であり、端子付き電線の挿入過程の一例を示している。
図９は、図３のＸ－Ｘ線断面に相当する部分拡大図であり、端子金具が螺子止め固定位置に到達した状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下に、本発明に係る電気接続箱の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００１０】
［実施形態］
本発明に係る電気接続箱の実施形態の１つを図１から図９に基づいて説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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