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公開番号2025008700
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023111095
出願日2023-07-06
発明の名称クランプ
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/32 20060101AFI20250109BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】取付作業の自動化に対応させること。
【解決手段】線状部材Weを相互間で挟み込んで配索経路上の固定部材に留める第1クランプ部材10及び第2クランプ部材20と、第1クランプ部材の第1係合部14と第2クランプ部材の第2係合部23を係合させ、第1クランプ部材と第2クランプ部材による線状部材の挟持状態を保つ保持構造と、を備え、第1クランプ部材は、線状部材を載せ置く基部11と、基部から突出させ、固定部材に保持させる保持部12と、相互間で空間を空けて基部から立設させ、その空間に線状部材を置いて囲う片持ちの一対の立設部13と、を有し、第2クランプ部材は、立設部を挿通させる筒形状に形成された立設部毎の筒部21と、一対の筒部の間でこれらに連結させ、自らを撓ませて基部との間で線状部材を挟持する挟持部22と、を有し、第1係合部は、それぞれの立設部に設け、第2係合部は、それぞれの筒部の筒内に設けること。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
線状部材を相互間で挟み込んで配索経路上の固定部材に留める第1クランプ部材及び第2クランプ部材と、
前記第1クランプ部材の第1係合部と前記第2クランプ部材の第2係合部を係合させ、前記第1クランプ部材と前記第2クランプ部材による前記線状部材の挟持状態を保つ保持構造と、
を備え、
前記第1クランプ部材は、前記線状部材を載せ置く基部と、前記基部から突出させ、前記固定部材に保持させる保持部と、相互間で空間を空けて前記基部から立設させ、その空間に前記線状部材を置いて囲う片持ちの一対の立設部と、を有し、
前記第2クランプ部材は、前記立設部を挿通させる筒形状に形成された前記立設部毎の筒部と、一対の前記筒部の間でこれらに連結させ、自らを撓ませて前記基部との間で前記線状部材を挟持する挟持部と、を有し、
前記第1係合部は、それぞれの前記立設部に設け、
前記第2係合部は、それぞれの前記筒部の筒内に設けることを特徴としたクランプ。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記立設部は、線径の異なる複数種類の前記線状部材毎に設けた前記第1係合部を有し、
前記第2係合部は、挟持対象の前記線状部材に応じた前記第1係合部に係合させることを特徴とした請求項1に記載のクランプ。
【請求項3】
前記第1係合部は、前記立設部における前記線状部材が置かれる前記空間側の壁面の裏側に設けることを特徴とした請求項1に記載のクランプ。
【請求項4】
前記筒部は、前記立設部を自由端から差し入れる挿入口が形成された環状の第1端部と、筒内の前記立設部を自由端から突き抜けさせる引出口が形成された環状の第2端部と、を有し、
前記第2端部は、環状の平面形状に形成されることを特徴とした請求項1,2又は3に記載のクランプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クランプに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、クランプとしては、電線等の線状部材を配索経路上の固定部材に留めるために用いられるものが知られている。例えば、このクランプにおいては、線状部材の軸周りでの位置ずれを抑止するために、保持部を線状部材にテープで巻き付けたり、バンド部を線状部材に巻いて締め付けたりしている。この種のクランプについては、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-234869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、昨今、製造原価の低減等を目的にして、線状部材へのクランプの取付作業の自動化が求められている。従来のクランプは、その取付作業が煩雑であり、取付作業の自動化を図る上で改善の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、取付作業の自動化に適したクランプを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、線状部材を相互間で挟み込んで配索経路上の固定部材に留める第1クランプ部材及び第2クランプ部材と、前記第1クランプ部材の第1係合部と前記第2クランプ部材の第2係合部を係合させ、前記第1クランプ部材と前記第2クランプ部材による前記線状部材の挟持状態を保つ保持構造と、を備え、前記第1クランプ部材は、前記線状部材を載せ置く基部と、前記基部から突出させ、前記固定部材に保持させる保持部と、相互間で空間を空けて前記基部から立設させ、その空間に前記線状部材を置いて囲う片持ちの一対の立設部と、を有し、前記第2クランプ部材は、前記立設部を挿通させる筒形状に形成された前記立設部毎の筒部と、一対の前記筒部の間でこれらに連結させ、自らを撓ませて前記基部との間で前記線状部材を挟持する挟持部と、を有し、前記第1係合部は、それぞれの前記立設部に設け、前記第2係合部は、それぞれの前記筒部の筒内に設けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るクランプは、、一対の立設部を一対の筒部の筒内に差し込みながら第1クランプ部材と第2クランプ部材で線状部材を挟み込んでいく、つまり、第1クランプ部材と第2クランプ部材の内の何れか一方に一方向の力を加えながら第1クランプ部材と第2クランプ部材で線状部材を挟み込んでいく構造を採っている。よって、このクランプは、線状部材に対する従来のテープやバンド部の巻き付け作業と比較して、線状部材に対する取付作業が簡便であり、かつ、自動化での取付作業と作業者の手作業による取付作業との間でその作業工数の差が少ない。従って、本発明に係るクランプは、線状部材に対する取付作業の自動化に対応し易いものになっている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態のクランプを示す分解斜視図である。
図2は、図1のX-X線断面図である(線状部材除く)。
図3は、第1線状部材に組み付けた実施形態のクランプを示す斜視図である。
図4は、図3のX-X線断面図である。
図5は、第2線状部材に組み付けた実施形態のクランプを示す斜視図である。
図6は、図5のX-X線断面図である。
図7は、第3線状部材に組み付けた実施形態のクランプを示す斜視図である。
図8は、図7のX-X線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係るクランプの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係るクランプの実施形態の1つを図1から図8に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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