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公開番号2025007620
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023109146
出願日2023-07-03
発明の名称プロテクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02G 3/04 20060101AFI20250109BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ロック部を破損することなく容易に解除することができ、再利用が可能なプロテクタを提供する。
【解決手段】プロテクタ1は、電線を収容する収容部5を有するベース部3と、ベース部3に装着されて収容部5を覆うカバー部4と、カバー部4をベース部3に対して係止するロック部10とを備える。プロテクタ1は、ロック部10の近傍に形成され、ベース部3とカバー部4との係止を解除するためのロック解除部20を備える。ロック解除部20は、ベース部3とカバー部4との間に形成され、ベース部3とカバー部4との係止を解除する際に用いる解除用治具30をベース部3の外部から内部に挿入するための挿入開口部21を有する。ロック解除部20は、ベース部3から収容部5とは反対方向に延伸され、挿入開口部21に挿入されてカバー部4をベース部3に対して離間させる解除用治具30の支点31として機能する延伸部24を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電線を収容する収容部を有するベース部と、
前記ベース部に装着されて前記収容部を覆うカバー部と、
前記カバー部を前記ベース部に対して係止するロック部と、
前記ロック部の近傍に形成され、前記ベース部と前記カバー部との係止を解除するためのロック解除部と、を備え、
前記ロック解除部は、
前記ベース部と前記カバー部との間に形成され、前記ベース部と前記カバー部との係止を解除する際に用いる解除用治具を前記ベース部の外部から内部に挿入するための挿入開口部と、
前記ベース部から前記収容部とは反対方向に延伸され、前記挿入開口部に挿入されて前記カバー部を前記ベース部に対して離間させる前記解除用治具の支点として機能する延伸部と、を有する、
プロテクタ。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記ベース部は、底壁部と、一対の側壁部と、を有し、
前記挿入開口部は、前記ベース部の前記側壁部の上端を切り欠いて形成された切欠部を有して構成され、
前記延伸部は、前記切欠部の底部に連続して形成され、前記ベース部の前記側壁部から前記ベース部の幅方向外側に延伸されている、
請求項1に記載のプロテクタ。
【請求項3】
前記ロック部は、
前記ベース部に形成された係止部と、
前記カバー部に形成され、前記係止部に係止される爪部を有する被係止部と、を有して構成され、
前記爪部は、先端に向かって先細りとなるように平面視において左右両側にテーパ部を備えている、
請求項1又は2に記載のプロテクタ。
【請求項4】
前記ロック部は、
前記ベース部に形成された係止部と、
前記カバー部に形成され、前記係止部に係止される爪部を有する被係止部と、を有して構成され、
前記延伸部の前記ベース部からの突出長さが、前記係止部の前記ベース部からの突出長さよりも小さい、
請求項1又は2に記載のプロテクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プロテクタに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両の内部には、複数本の電線類を束ねたワイヤーハーネスが多数配索され、それらワイヤーハーネスには、電線類を保護するプロテクタを装着することがある。プロテクタは、ワイヤーハーネスを構成する電線を収容する電線収容部を有するベース部と、ベース部に装着されて電線収容部を覆うカバー部と、カバー部をベース部に対して係止するロック部とを備える(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-71600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、誤って違う位置にプロテクタを組み付けた場合等にカバー部をベース部から取り外して再利用することを目的として、ベース部とカバー部とを係止するロック部に、工具等の解除用治具を用いて係止を解除するためのロック解除部を設けることがある。しかしながら、当該ロック解除部をロック部に設けると、解除用治具によってロック部を破損する可能性があり、プロテクタが再利用できなくなり得る。
【0005】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、ロック部を破損することなく容易に解除することができ、再利用が可能なプロテクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係るプロテクタは、電線を収容する収容部を有するベース部と、ベース部に装着されて収容部を覆うカバー部と、カバー部をベース部に対して係止するロック部と、ロック部の近傍に形成され、ベース部とカバー部との係止を解除するためのロック解除部と、を備え、ロック解除部は、ベース部とカバー部との間に形成され、ベース部とカバー部との係止を解除する際に用いる解除用治具をベース部の外部から内部に挿入するための挿入開口部と、ベース部から収容部とは反対方向に延伸され、挿入開口部に挿入されてカバー部をベース部に対して離間させる解除用治具の支点として機能する延伸部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ロック部を破損することなく容易に解除することができ、再利用が可能なプロテクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係るプロテクタの一例を示す斜視図である。
本実施形態に係るプロテクタの一例を示す分解斜視図である。
解除用治具をロック解除部の挿入開口部に挿入した状態を示すプロテクタの斜視図である。
解除用治具を用いてカバー部を押し上げた状態を示すプロテクタの要部拡大の断面図である。
図4におけるA矢視図である。
図4におけるB矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本実施形態に係るプロテクタについて詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
【0010】
図1から図2に示すプロテクタ1は、自動車等の車両に設置され、車両の内部に配索されるワイヤーハーネス(図示せず)を保持する。このワイヤーハーネスは、複数本の電線類を束ねたものである。プロテクタ1の保持対象とされるワイヤーハーネスの形状又は構造については、特に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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