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公開番号2025097041
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023213094
出願日2023-12-18
発明の名称樹脂組成物及び被覆電線
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 23/00 20060101AFI20250623BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】環境法規制の懸念がある臭素系難燃剤を使用しなくても、難燃性及び耐熱性に優れ、吸湿及びブリードを抑制することが可能な樹脂組成物を提供する。
【解決手段】樹脂組成物は、ポリオレフィンと、ゼオライトと、酸化防止剤と、金属水酸化物とを含む樹脂組成物であって、樹脂組成物はポリオレフィン100質量部に対してゼオライトを0.1質量部以上3.5質量部以下含み、樹脂組成物はポリオレフィン100質量部に対して酸化防止剤を1質量部以上6.5質量部以下含み、ゼオライトの酸化防止剤に対する質量比は0.08以上3以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィンと、
ゼオライトと、
酸化防止剤と、
金属水酸化物と、
を含む樹脂組成物であって、
前記樹脂組成物は前記ポリオレフィン100質量部に対して前記ゼオライトを0.1質量部以上3.5質量部以下含み、
前記樹脂組成物は前記ポリオレフィン100質量部に対して前記酸化防止剤を1質量部以上6.5質量部以下含み、
前記ゼオライトの前記酸化防止剤に対する質量比は0.08以上3以下である、樹脂組成物。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記ゼオライトの細孔径は6.5Å以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記ゼオライトの細孔径は6.6Å以上9.0Å以下であり、前記ゼオライトにおけるアルミナに対するシリカのモル比は10以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記ポリオレフィンは架橋されており、
前記ポリオレフィンはポリエチレン及びエチレン共重合体の少なくともいずれか一方を含む、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記金属水酸化物は水酸化マグネシウムを含み、
前記樹脂組成物は前記ポリオレフィン100質量部に対して前記金属水酸化物を40質量部以上130質量部以下含む、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記樹脂組成物のショアD硬度は45未満である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記樹脂組成物は臭素系難燃剤を実質的に含まない、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
導体と、
前記導体を被覆し、請求項1又は2に記載の樹脂組成物によって形成された被覆層と、
を備える、被覆電線。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物及び被覆電線に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車に配索される被覆電線に、熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物で形成された被覆層を設けることが知られている。また、ポリオレフィンのような熱可塑性樹脂は、実用に適した難燃性を付与するため、樹脂組成物に難燃剤が適宜添加される。
【0003】
難燃性の高い難燃剤としては、臭素系難燃剤が知られている。特許文献1には、熱可塑性樹脂と、臭素系難燃剤と、細孔径が8Å以下であるゼオライトとを含有する樹脂組成物が開示されている。
【0004】
一方、難燃剤として、金属水酸化物などのような非臭素系難燃剤も知られている。特許文献2には、樹脂成分と金属水酸化物とを含む材料で導体を被覆した非ハロゲン電線が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-15812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の樹脂組成物は、高い難燃性を維持しつつ、耐熱性も良好である。しかしながら、臭素系難燃剤の中にはポリ臭化ビフェニル(PBB)及びポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)などのように、環境法規制によって規制されている物質も存在する。そのため、将来的に、これら以外の臭素系難燃剤も、環境法規制の対象となるおそれがある。環境法規制が制定された場合、臭素系難燃剤を有する樹脂組成物の使用が制限されるおそれがある。
【0007】
また、特許文献2に記載の非ハロゲン電線において、臭素系難燃剤と同等の難燃性を満たすためには、金属水酸化物を多量に充填する必要がある。しかしながら、このような金属水酸化物は、樹脂成分の酸化劣化を促進するおそれがある。そのため、金属水酸化物を多量に充填した場合、樹脂組成物の耐熱性が低下するおそれがある。
【0008】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、環境法規制の懸念がある臭素系難燃剤を使用しなくても、難燃性及び耐熱性に優れ、吸湿及びブリードを抑制することが可能な樹脂組成物及び被覆電線を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様に係る樹脂組成物は、ポリオレフィンと、ゼオライトと、酸化防止剤と、金属水酸化物を含んでいる。樹脂組成物はポリオレフィン100質量部に対してゼオライトを0.1質量部以上3.5質量部以下含んでいる。樹脂組成物はポリオレフィン100質量部に対して酸化防止剤を1質量部以上6.5質量部以下含んでいる。ゼオライトの酸化防止剤に対する質量比は0.08以上3以下である。
【0010】
本発明の他の態様に係る被覆電線は、導体と、導体を被覆し、上記樹脂組成物によって形成された被覆層とを備えている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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