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公開番号
2025080843
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-27
出願番号
2023194174
出願日
2023-11-15
発明の名称
給電装置
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
H02G
11/00 20060101AFI20250520BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】ロック部間の引っ掛かり代を確保すること。
【解決手段】ベース部材20とカバー部材30の間には、その相互間における長手方向の位置ずれを吸収し、その相互間を組付け完了状態のままに長手方向における一端で保持する変形ロック機構50を設け、変形ロック機構は、第1ロック部51に設けた固定爪部51aと、第2ロック部52に設け、組付け完了状態のときに固定爪部を係止する変位係止部52aと、を有し、第2ロック部は、変位係止部を自由端に設けた片持ち梁形状で、かつ、長手方向に撓み変形可能な可撓部52bを有し、可撓部は、固定端が長手方向で固定爪部から最も離れているときに、最大傾斜角度で固定爪部に向けて傾倒させて、変位係止部に固定爪部を係止させ、かつ、固定端が長手方向で固定爪部に最も近づいているときに、撓み変形に伴い傾斜角度を最大傾斜角度よりも小さくして、変位係止部に固定爪部を係止させること。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車体に対してスライド方向に往復移動し得るシートの電装部品に給電する電線束と、
車体側に固定され、挿入口から電線収容室に収容された前記電線束を前記シートのスライド量に応じて出し入れさせる長尺のベース部材と、
前記ベース部材に組み付けて前記電線収容室の前記挿入口を塞ぐ長尺のカバー部材と、
を備え、
前記ベース部材と前記カバー部材の間には、その相互間における長手方向の位置ずれを吸収し、その相互間を組付け完了状態のままに前記長手方向における一端で保持する変形ロック機構を設け、
前記変形ロック機構は、前記ベース部材の第1ロック部と前記カバー部材の第2ロック部の内の何れか一方に設けた固定爪部と、その内の他方に設け、前記組付け完了状態のときに前記固定爪部を係止する変位係止部と、を有し、
前記第1ロック部と前記第2ロック部の内の前記他方は、前記変位係止部を自由端に設けた片持ち梁形状で、かつ、前記ベース部材と前記カバー部材の間の前記長手方向における位置ずれを吸収するべく前記長手方向に撓み変形可能な可撓部を有し、
前記可撓部は、その固定端が前記長手方向で前記固定爪部から最も離れているときに、車両上下方向に対する最大傾斜角度で前記固定爪部に向けて傾倒させて、前記自由端の前記変位係止部に前記固定爪部を係止させ、かつ、前記固定端が前記長手方向で前記固定爪部に最も近づいているときに、撓み変形に伴い車両上下方向に対する傾斜角度を前記最大傾斜角度よりも小さくして、前記自由端の前記変位係止部に前記固定爪部を係止させることを特徴とした給電装置。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記ベース部材と前記カバー部材の間には、その相互間を前記組付け完了状態のままに保持するメインロック機構を設け、
前記メインロック機構は、前記ベース部材の第1メインロック部と前記カバー部材の第2メインロック部の内の何れか一方に設けたメイン爪部と、その内の他方に設け、前記組付け完了状態のときに嵌め込ませた前記メイン爪部を係止するメイン係止部と、を有することを特徴とした請求項1に記載の給電装置。
【請求項3】
前記ベース部材は、第1材料で成形され、
前記カバー部材は、前記第1材料よりも熱収縮率の低い第2材料で成形されることを特徴とした請求項1又は2に記載の給電装置。
【請求項4】
前記ベース部材は、前記電線収容室の前記挿入口を車両上方に向けて車体の床上に配置されることを特徴とした請求項1又は2に記載の給電装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、給電装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両には、車体に対するスライド動作が可能なシート(所謂スライドシート)を搭載している。そして、この車両には、そのスライドシートにシートヒータ等の電装部品が配備されることがある。この場合、車両には、その電装部品に対して二次電池等の電源から電力を供給するための給電装置が搭載される。この給電装置は、一端側を電装部品に電気接続させると共に他端側を電源に電気接続させ、この電装部品と電源との間を電気接続させる電線束と、車体側に固定され、その電線束を収容するケースと、を備えている。ケースは、電線収容室を有するベース部材と、電線収容室の挿入口を塞ぐカバー部材と、を備え、これらの組付け完了状態を爪部等が設けられたロック機構で保っている。この種の給電装置については、例えば、下記の特許文献1及び2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-13985号公報
特開2016-136810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この給電装置においては、スライドシートのスライド動作に連動して、このスライドシートのスライド量に応じた移動量で電線束をケースから出し入れさせる。そして、この給電装置においては、そのケースを長尺化し、電線束の移動量に応じてケースを長手方向へと延在させる。例えば、このケースについては、スライドシートのスライド量(つまり、電線束の移動量)が長くなるほど、その長手方向を延ばしている。斯様なケースにおいては、例えば、ベース部材とカバー部材における設計公差を短手方向よりも長手方向で大きくする可能性が高く、これ故、ベース部材とカバー部材の間での組付けばらつきが短手方向よりも長手方向で大きくなってしまう可能性がある。また、このケースにおいては、ベース部材とカバー部材で熱収縮率の異なる原材料を用いた場合、熱収縮率の高い物の方が熱収縮率の低い物よりも熱収縮し易く、その差が短手方向よりも長手方向で顕著に現れる可能性がある。よって、長手方向の端部に設けたロック機構においては、ベース部材とカバー部材の間での長手方向の位置ずれに起因して、ベース部材のロック部とカバー部材のロック部との間で位置ずれが発生し、そのロック部間での引っ掛かり代が確保できなくなってしまう可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、ロック部間の引っ掛かり代を確保し得る給電装置を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、車体に対してスライド方向に往復移動し得るシートの電装部品に給電する電線束と、車体側に固定され、挿入口から電線収容室に収容された前記電線束を前記シートのスライド量に応じて出し入れさせる長尺のベース部材と、前記ベース部材に組み付けて前記電線収容室の前記挿入口を塞ぐ長尺のカバー部材と、を備え、前記ベース部材と前記カバー部材の間には、その相互間における長手方向の位置ずれを吸収し、その相互間を組付け完了状態のままに前記長手方向における一端で保持する変形ロック機構を設け、前記変形ロック機構は、前記ベース部材の第1ロック部と前記カバー部材の第2ロック部の内の何れか一方に設けた固定爪部と、その内の他方に設け、前記組付け完了状態のときに前記固定爪部を係止する変位係止部と、を有し、前記第1ロック部と前記第2ロック部の内の前記他方は、前記変位係止部を自由端に設けた片持ち梁形状で、かつ、前記ベース部材と前記カバー部材の間の前記長手方向における位置ずれを吸収するべく前記長手方向に撓み変形可能な可撓部を有し、前記可撓部は、その固定端が前記長手方向で前記固定爪部から最も離れているときに、車両上下方向に対する最大傾斜角度で前記固定爪部に向けて傾倒させて、前記自由端の前記変位係止部に前記固定爪部を係止させ、かつ、前記固定端が前記長手方向で前記固定爪部に最も近づいているときに、撓み変形に伴い車両上下方向に対する傾斜角度を前記最大傾斜角度よりも小さくして、前記自由端の前記変位係止部に前記固定爪部を係止させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る給電装置は、ベース部材とカバー部材の間の長手方向における一端に、その相互間における長手方向の位置ずれを吸収し、その相互間を組付け完了状態のままに保持する変形ロック機構を設けている。従って、この給電装置は、例えば、ベース部材とカバー部材の公差ばらつきに伴いその相互間で組付けばらつきが発生したり、熱収縮率の異なるベース部材とカバー部材の間での長手方向の熱収縮量の差が発生したりして、ベース部材とカバー部材の間で長手方向に大きな位置ずれが発生したとしても、第1ロック部と第2ロック部の間で固定爪部と変位係止部の引っ掛かり代を確保して、ベース部材とカバー部材を組付け完了状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の給電装置を示す斜視図である。
図2は、変形ロック機構について説明する断面図であり、図1のX-X線断面を示している。
図3は、変形ロック機構について説明する断面図であり、位置ずれが最も大きいときを示している。
図4は、変形ロック機構について説明する断面図であり、位置ずれが最も小さいときを示している。
図5は、実施形態の給電装置を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る給電装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係る給電装置の実施形態の1つを図1から図5に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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