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公開番号2025001707
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023101337
出願日2023-06-21
発明の名称導電モジュール
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01M 50/503 20210101AFI20241226BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】バスバの小型化を図ること。
【解決手段】配線部品20は、配線主体21と、複数のバスバ10毎に配線主体から分岐させた分岐体22と、を有し、バスバは、分岐体の第1回路導体23に接続される平板状の回路接続体12を有し、回路接続体は、それぞれの平面の間を貫通させた切欠き部12bと、切欠き部の周縁の枠部12cに設け、分岐体の実装面22aの第1回路導体に接続させる回路接続部12aと、を有し、電子部品30は、枠部における切欠き底12eから枠部における切欠き部の開口12d側へと引き離して配置され、かつ、分岐体の実装面で第2回路導体24に接続され、かつ、絶縁性の封止部材40で覆われること。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の電池セルが配列された電池モジュールの1つ又は一対の前記電池セルに対して接続されるバスバと、
前記電池セルの電池状態を監視する電池監視ユニットに対して電気接続される複数の回路導体を内包し、可撓性を持たせて平たく形成された配線部品と、
前記配線部品を介して前記電池監視ユニットに電気接続される電子部品と、
を備え、
前記配線部品は、配線主体と、複数の前記バスバ毎に前記配線主体から分岐させた分岐体と、を有し、
前記バスバは、前記電池セルの電極端子に対して物理的且つ電気的に接続されるバスバ本体と、複数の前記回路導体の内の第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続される平板状の回路接続体と、を有し、
前記回路接続体は、それぞれの平面の間を貫通させた切欠き部と、前記切欠き部の周縁の枠部に設け、前記分岐体の実装面の前記第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続させる回路接続部と、を有し、
前記電子部品は、前記枠部における切欠き底から前記枠部における前記切欠き部の開口側へと引き離して配置され、かつ、前記分岐体の前記実装面で複数の前記回路導体の内の第2回路導体に対して物理的且つ電気的に接続され、かつ、絶縁性の封止部材で覆われることを特徴とした導電モジュール。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記電子部品は、前記分岐体の前記実装面を底面とする前記切欠き部の中に配置されることを特徴とした請求項1に記載の導電モジュール。
【請求項3】
前記枠部は、前記第2回路導体における前記配線主体側から前記分岐体の前記実装面への直線的な侵入経路上に前記開口を設け、かつ、前記第2回路導体における前記配線主体側から前記分岐体の前記実装面への侵入方向で、前記開口の先に切欠き底を有し、
前記電子部品は、長手方向の一端と他端とに電気接続部を有し、かつ、長手方向を前記第2回路導体の前記侵入方向に沿わせて前記切欠き部の中に配置され、かつ、前記分岐体にて分断させた前記第2回路導体における一方の第1接点と他方の第2接点に対して、一端の前記電気接続部と他端の前記電気接続部をそれぞれに物理的且つ電気的に接続させることを特徴とした請求項2に記載の導電モジュール。
【請求項4】
前記封止部材は、前記切欠き部の中で、前記分岐体の前記実装面からの高さが前記開口から前記切欠き底に向けて高くなっていることを特徴とした請求項2又は3に記載の導電モジュール。
【請求項5】
前記電子部品は、前記切欠き部の外に配置されることを特徴とした請求項1に記載の導電モジュール。
【請求項6】
前記封止部材は、前記枠部の前記切欠き底から前記開口を越えて前記切欠き部の外まで形成され、かつ、前記分岐体の前記実装面からの高さが前記切欠き部の外から前記切欠き底に向けて高くなっていることを特徴とした請求項5に記載の導電モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導電モジュールに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
導電モジュールは、複数の電池セルが配列された電池モジュールと電池セルの電池状態を監視する電池監視ユニットとの間を電気的に接続させる配線モジュールである。この導電モジュールは、その電池モジュールの1つ又は一対の電池セルに対して接続されるバスバと、電池監視ユニットに対して電気接続される複数の回路導体を内包する配線部品と、電池セルの温度を検出するサーミスタ等の電子部品と、を備える。バスバは、電池セルの電極端子に対して物理的且つ電気的に接続されるバスバ本体と、配線部品の第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続される回路接続体と、電子部品を貫通孔の中に配置して囲う集熱体と、を有する。その回路接続体と集熱体は、バスバ本体に対して突出状態で設けられている。電子部品は、配線部品の第2回路導体に対して物理的且つ電気的に接続される。この種の導電モジュールについては、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/005999号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の導電モジュールは、集熱体の貫通孔の中に電子部品を配置するので、その集熱体の孔周縁部と電子部品との間で絶縁距離を確保するために、貫通孔、延いては集熱体の大型化が必要になり、その結果、バスバの大型化を招く虞がある。
【0005】
そこで、本発明は、バスバの小型化が可能な導電モジュールを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の電池セルが配列された電池モジュールの1つ又は一対の前記電池セルに対して接続されるバスバと、前記電池セルの電池状態を監視する電池監視ユニットに対して電気接続される複数の回路導体を内包し、可撓性を持たせて平たく形成された配線部品と、前記配線部品を介して前記電池監視ユニットに電気接続される電子部品と、を備え、前記配線部品は、配線主体と、複数の前記バスバ毎に前記配線主体から分岐させた分岐体と、を有し、前記バスバは、前記電池セルの電極端子に対して物理的且つ電気的に接続されるバスバ本体と、複数の前記回路導体の内の第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続される平板状の回路接続体と、を有し、前記回路接続体は、それぞれの平面の間を貫通させた切欠き部と、前記切欠き部の周縁の枠部に設け、前記分岐体の実装面の前記第1回路導体に対して物理的且つ電気的に接続させる回路接続部と、を有し、前記電子部品は、前記枠部における切欠き底から前記枠部における前記切欠き部の開口側へと引き離して配置され、かつ、前記分岐体の前記実装面で複数の前記回路導体の内の第2回路導体に対して物理的且つ電気的に接続され、かつ、絶縁性の封止部材で覆われることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る導電モジュールは、回路接続体に切欠き部と枠部を設け、その枠部における切欠き底から枠部における切欠き部の開口側へと電子部品を引き離して配置することによって、枠部と電子部品との間の絶縁距離を確保し易くしている。よって、本発明に係る導電モジュールは、電子部品の配置場所が狭い従来の導電モジュール(回路接続体の貫通孔の中に電子部品を配置)と比較して、回路接続体の小型化に伴うバスバの小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の導電モジュールの一部を抜き出して示す斜視図である。
図2は、電池モジュールの一部を抜き出して示す斜視図である。
図3は、実施形態のバスバを示す斜視図である。
図4は、実施形態の配線部品の一部を抜き出して示す斜視図である。
図5は、実施形態のサーミスタと電子部品を配線部品と共に示す斜視図である。
図6は、絶縁距離について説明する平面図である。
図7は、実施形態の封止部材の一例について説明する斜視図である。
図8は、実施形態の封止部材の一例について説明する斜視図である。
図9は、実施形態の封止部材の一例について説明する平面図である。
図10は、変形例の導電モジュールの一部を抜き出して示す斜視図である。
図11は、変形例のバスバを示す斜視図である。
図12は、変形例の封止部材の一例について説明する斜視図である。
図13は、変形例の封止部材の一例について説明する斜視図である。
図14は、変形例の封止部材の一例について説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る導電モジュールの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係る導電モジュールの実施形態の1つを図1から図9に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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