TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025012230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114933
出願日2023-07-13
発明の名称ダブルデッキエレベータの群管理制御装置およびダブルデッキエレベータの群管理制御方法
出願人東芝エレベータ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B66B 1/18 20060101AFI20250117BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】 ダブルデッキエレベータの群管理制御において、発生した乗場呼びに対して精度良く乗りかごの割当処理を実行することが可能なダブルデッキエレベータの群管理制御装置を提供する。
【解決手段】 実施形態によればダブルデッキエレベータの群管理制御装置は、運行予測部と割当パターン評価部と割当かご決定部とを備える。運行予測部は行先階が指定された乗場呼びに対するかごの割当パターンごとの運行予測情報を生成し、生成した運行予測情報ごとに運行シミュレーションを実行して、いずれかのかごが戸開する都度、戸開した階床の待ち利用者が、登録した乗場呼びに割り当てられたかごと異なるかごに乗車して行先階に到着不可能となる残置状況の発生の有無を予測する。割当パターン評価部はかごごとの割当評価値を算出する。割当かご決定部は割当パターンごとの残置状況の発生の有無と割当評価値とに基づいて、新たな乗場呼びに対する割当かごを決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上かごと下かごとからなるダブルデッキエレベータを複数台群管理し、
利用者が乗場で行先階を指定して登録した乗場呼びの情報を登録する乗場呼び登録部と、
前記乗場呼び登録部に新たな乗場呼びが登録されると、登録された乗場呼びに対する、前記複数台のダブルデッキエレベータの中のかごの割当パターンごとの運行予測情報を生成し、生成した運行予測情報ごとに運行シミュレーションを実行して、実行した運行シミュレーション内でいずれかのかごが戸開する都度、戸開した階床の待ち利用者が、前記待ち利用者が登録した乗場呼びに割り当てられたかごと異なるかごに乗車して行先階に到着不可能となる残置状況の発生の有無を予測する運行予測部と、
前記運行シミュレーションの実行結果に基づいて、前記複数台のダブルデッキエレベータの中のかごごとの前記新たな乗場呼びに対する割り当ての適正度合いを示す割当評価値を算出する割当パターン評価部と、
前記運行予測部が予測した前記割当パターンごとの前記残置状況の発生の有無と、前記割当パターン評価部が算出した割当評価値とに基づいて、前記複数台のダブルデッキエレベータのかごの中から、前記新たな乗場呼びに対する割当かごを決定する割当かご決定部と、
を備えるダブルデッキエレベータの群管理制御装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記割当パターン評価部は、前記運行予測部が、前記残置状況が発生すると予測した割当パターンに対する割当評価値を下げるように調整する、請求項1に記載のダブルデッキエレベータの群管理制御装置。
【請求項3】
前記割当かご決定部は、前記運行予測部が、前記残置状況が発生する回数が最小と予測した割当パターンの中から、前記新たな乗場呼びに対する割当かごを決定する、請求項1に記載のダブルデッキエレベータの群管理制御装置。
【請求項4】
前記運行予測部は、前記運行シミュレーションを実行したときに、実行した運行シミュレーション内でいずれかのかごが戸開する都度、戸開した階床の待ち利用者が、前記待ち利用者が登録した乗場呼びに割り当てられたかごと異なるかごに乗車して行先階まで移動する誤乗状況の発生の有無を予測し、
前記割当かご決定部は、前記運行予測部が予測した前記割当パターンごとの前記残置状況の発生の有無および前記誤乗状況の発生の有無と、前記割当パターン評価部が算出した割当評価値とに基づいて、前記新たな乗場呼びに対する割当かごを決定する、請求項1に記載のダブルデッキエレベータの群管理制御装置。
【請求項5】
前記運行予測部は、前記運行シミュレーションを実行したときに、実行した運行シミュレーション内でいずれかのかごが戸開する都度、戸開した階床の待ち利用者が、前記待ち利用者が登録した乗場呼びに割り当てられたかごと同一のダブルデッキエレベータの別かごに乗車して発生する前記残置状況および前記誤乗状況の有無を予測する、請求項4に記載のダブルデッキエレベータの群管理制御装置。
【請求項6】
前記複数台のダブルデッキエレベータの中のかごごとに予め設定された不停止階の情報を記憶する不停止階情報記憶部をさらに備え、
前記運行予測部は、前記不停止階情報記憶部が記憶した不停止階の情報に基づいて、前記残置状況および前記誤乗状況の発生の有無を予測する、請求項4に記載のダブルデッキエレベータの群管理制御装置。
【請求項7】
上かごと下かごとからなるダブルデッキエレベータを複数台群管理し、利用者が乗場で行先階を指定して登録した乗場呼びの情報を登録する乗場呼び登録部を備えた群管理制御装置が、
前記乗場呼び登録部に新たな乗場呼びが登録されると、登録された乗場呼びに対する、前記複数台のダブルデッキエレベータの中のかごの割当パターンごとの運行予測情報を生成し、生成した運行予測情報ごとに運行シミュレーションを実行して、実行した運行シミュレーション内でいずれかのかごが戸開する都度、戸開した階床の待ち利用者が、前記待ち利用者が登録した乗場呼びに割り当てられたかごと異なるかごに乗車して行先階に到着不可能となる残置状況の発生の有無を予測し、
前記運行シミュレーションの実行結果に基づいて、前記複数台のダブルデッキエレベータの中のかごごとの前記新たな乗場呼びに対する割り当ての適正度合いを示す割当評価値を算出し、
予測した前記割当パターンごとの前記残置状況の発生の有無と、算出した割当評価値とに基づいて、前記複数台のダブルデッキエレベータのかごの中から、前記新たな乗場呼びに対する割当かごを決定する、ダブルデッキエレベータの群管理制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ダブルデッキエレベータの群管理制御装置およびダブルデッキエレベータの群管理制御方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
複数のエレベータを統括して制御するシステムを、エレベータの群管理制御システムという。特に、各エレベータが、上かごと下かごを連結したダブルデッキエレベータから構成される群管理制御システムを、ダブルデッキ群管理制御システムと呼ぶ。
【0003】
エレベータの群管理制御システムでは、利用者が乗場呼びの登録操作を行うと、最も効率よく利用者を輸送できるように、当該乗場呼びに対して応答する乗りかご(割当かご)を決定する割当処理を行う。
【0004】
複数台のエレベータに関する乗場呼びへの割当処理を行う際には、まず発生した乗場呼びに対して様々な乗りかごを仮割当した、複数のエレベータの割当パターンを想定する。そして、想定した割当パターンごとに乗場呼びの応答までに要する時間を見積もり、乗場呼びと登録済みの呼びとに対し、全体的になるべく早く応答できる、最もよい割当パターンを選ぶ。そして、選んだ割当パターンでの情報に基づいて、実際に割当を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2013/164882号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ダブルデッキエレベータに関する乗場呼びへの割当処理を行う場合には上かごと下かごとを区別して処理を行う。一方で、乗場での呼び登録を、乗場行先階登録装置により行先階を入力することで行う場合は、乗場行先階登録装置は、行先階を入力した利用者に対し、割当号機を表示するが、それが上かごであるか下かごであるかは報知しない。
【0007】
乗場行先階登録装置を用いて呼び登録を行った場合は、割当かごが出発階で応答すると、行先階への呼びが自動的に登録される。従って、利用者は、かご内では行先階の呼びボタンを操作しない。あるいは、そのようなエレベータでは、かご内に行先階の呼びボタンが設置されていないこともある。
【0008】
利用者が乗場呼び操作を行った階の乗場に、この利用者に対して割り当てた乗りかごと、同一号機で別のかごが先に着床して戸開すると、戸開した乗りかごに利用者が誤乗車することが考えられる。乗場行先階登録装置に行先階を入力した利用者が戸開したかごに誤乗車すると、誤乗車したかごでは、行先階への呼びが自動登録されないので、その利用者は行先階で降車することができない。
【0009】
このような事態を避けるためには、同一号機の別かごが、登録された呼びと同じ方向で先着および戸開した時点で、割当かごを先着したかごに変更する、割当変更を行えばよい。
【0010】
一方で、ダブルデッキエレベータでは、最上階のように上かごでのみサービス可能な階、または最下階のように下かごのみサービス可能な階がある。そのため、利用者によっては、上かごまたは下かごの一方でしか、行先階まで到達できないこともある。そのような利用者に対し、割当かごの同一号機別かごが先着し戸開した場合は、この先着したかごでは、その利用者の行先階への呼びを自動登録できないので、先着したかごに割当変更をすることができない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
懸吊装置
5か月前
ユニパルス株式会社
吊具
7か月前
ユニパルス株式会社
吊具
11か月前
ユニパルス株式会社
吊具
12か月前
個人
海上コンテナ昇降装置
1か月前
ユニパルス株式会社
荷役装置
26日前
ユニパルス株式会社
吊具装置
2か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
6か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
9か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
9か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
1か月前
株式会社豊田自動織機
産業車両
2か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
10か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
11日前
株式会社日本キャリア工業
昇降機
5か月前
ユニパルス株式会社
荷役助力装置
9か月前
株式会社北川鉄工所
吊荷制御方法
10か月前
個人
建築部材の吊り上げ装置
3か月前
フジテック株式会社
エレベータ
11か月前
株式会社豊田自動織機
フォークリフト
6か月前
株式会社大林組
養生方法
4か月前
大同特殊鋼株式会社
治具
10か月前
株式会社ニシキ
可変型吊り天秤
8か月前
フジテック株式会社
エレベータ
18日前
ブラザー工業株式会社
架台
7か月前
小野谷機工株式会社
ジャッキ装置
7か月前
白山工業株式会社
腕重量補償機構
3か月前
株式会社タダノ
高所作業車
3か月前
ウエダ産業株式会社
鋼板保持装置
6か月前
有限会社サエキ
玉掛用器具
1か月前
フジテック株式会社
乗客搬送装置
12か月前
株式会社キトー
吊具
4か月前
ブラザー工業株式会社
架台
7か月前
株式会社スギヤス
車両整備用リフト
2か月前
株式会社スギヤス
車両整備用リフト
2か月前
株式会社スギヤス
車両整備用リフト
2か月前
続きを見る