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公開番号
2025012084
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114650
出願日
2023-07-12
発明の名称
サトウキビ濃縮ジュース
出願人
長興実業株式会社
代理人
弁理士法人たかはし国際特許事務所
主分類
A23L
2/38 20210101AFI20250117BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】サトウキビ特有の風味を保持し、雑味や濁りのないサトウキビ濃縮ジュースを提供することであり、保管・輸送中も変質せず、コストのかからない製品を提供することである。
【解決手段】サトウキビの搾汁液に対し、少なくとも、炭酸飽充と酵素処理をしてなるサトウキビ濃縮ジュースであって、
Brix値が30%以上70%以下であり、かつ、ICUMSA色価が200以上800以下であるサトウキビ濃縮ジュースであり、また、該サトウキビ濃縮ジュースを、殺菌し、バッグに無菌充填し、バッグ・イン・ボックス包装してなるサトウキビ濃縮ジュースのバッグ・イン・ボックス製品。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
サトウキビの搾汁液に対し、少なくとも、炭酸飽充と酵素処理をしてなるサトウキビ濃縮ジュースであって、
Brix値が30%以上70%以下であり、かつ、ICUMSA色価が200以上800以下であるサトウキビ濃縮ジュース。
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【請求項2】
前記酵素処理に使用する酵素がペクチナーゼを含有する酵素である請求項1に記載のサトウキビ濃縮ジュース。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のサトウキビ濃縮ジュースを、殺菌し、バッグに無菌充填し、バッグ・イン・ボックス包装してなるものであることを特徴とするサトウキビ濃縮ジュースのバッグ・イン・ボックス製品。
【請求項4】
少なくとも以下の工程(1)、(2)及び(3)を全て行うことによって、ICUMSA色価を200以上800以下に調整することを特徴とするサトウキビ濃縮ジュースの製造方法。
(1)サトウキビを原料として搾汁して搾汁液を得る搾汁工程
(2)工程(1)で得た搾汁液を炭酸飽充する炭酸飽充工程
(3)工程(2)で得た炭酸飽充後の搾汁液を酵素処理する酵素処理工程
【請求項5】
更に、以下の工程(4)を行うことによっても、ICUMSA色価200以上800以下に調整する請求項4に記載のサトウキビ濃縮ジュースの製造方法。
(4)工程(3)で得た酵素処理後の搾汁液を活性炭処理する活性炭処理工程
【請求項6】
更に、以下の工程(5)を行うことによって、Brix値を30%以上70%以下に調整する請求項4に記載のサトウキビ濃縮ジュースの製造方法。
(5)工程(3)で得た酵素処理後の搾汁液を減圧濃縮する濃縮工程
【請求項7】
更に、以下の工程(5)を行うことによって、Brix値を30%以上70%以下に調整する請求項5に記載のサトウキビ濃縮ジュースの製造方法。
(5)工程(4)で得た活性炭処理後の搾汁液を減圧濃縮する濃縮工程
【請求項8】
前記搾汁液に対してイオン交換樹脂による処理工程を行わない請求項4ないし請求項7に記載のサトウキビ濃縮ジュースの製造方法。
【請求項9】
請求項4ないし請求項7に記載のサトウキビ濃縮ジュースの製造方法を使用して得たサトウキビ濃縮ジュースを、殺菌し、バッグに無菌充填し、バッグ・イン・ボックス包装することを特徴とするサトウキビ濃縮ジュースのバッグ・イン・ボックス製品の製造方法。
【請求項10】
前記サトウキビ濃縮ジュースを冷凍する冷凍工程を行わない請求項9に記載のサトウキビ濃縮ジュースのバッグ・イン・ボックス製品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、サトウキビ濃縮ジュースに関し、更に詳しくは、サトウキビの搾汁液に対し、複数の特定の処理を行ってICUMSA色価を特定の範囲にすることで美味しくした、サトウキビ濃縮ジュース、及び、その製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
サトウキビは、ショ糖、ブドウ糖、果糖等の甘みのある糖類を含み、それらの含有率は、約12質量%~約17質量%である。また、サトウキビには、黒糖風味があり、更に、それ以外にも未知の独特の風味が存在している可能性がある。
【0003】
サトウキビには、人体に必要な他の物質も多く含んでいる。例えば、カルシウム、リン、鉄等のミネラル類;アスパラギン酸、グルタミン酸等の多種多様のアミノ酸類;ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC等のビタミン類;クエン酸等の有機酸;等が含まれている。
更に、サトウキビには、サトウキビ独特の風味を醸し出している物質(群)が存在する可能性がある。
【0004】
サトウキビを利用した技術としては、当然に、砂糖(ショ糖)の単離方法や精製方法がある。
それ以外の技術としては、サトウキビ又はその搾汁液の醗酵方法とそれに続く蒸留方法又は加工方法や、酒若しくはエタノールの製造方法に関するものが殆どであり、サトウキビ由来の、濃縮液、ジュース、シロップ等の液体の製造方法や、それらの旨味の創出・現出方法等に関する技術・発明は少ない。
【0005】
サトウキビの搾汁液であって、醗酵しない又はエタノールを生成させない技術として、例えば、特許文献1には、サトウキビの搾汁残渣からセルロースを取り除いて得た緑液から、糖を結晶化させて取り除き、その残液をスプレードライして、得られた粉末にアスコルビン酸を補充する、サトウキビを原料とした強壮食品の製造方法が記載されている。
【0006】
しかしながら、特許文献1では、ショ糖等の糖類を結晶化させて除いていることに加え、製造されるものは粉末であり、しかも外部からアスコルビン酸を補充しているので、製造されるものは、サトウキビ本来の風味(味と匂い)を有するものではなかった。
【0007】
特許文献2には、サトウキビ搾汁液ともろみ液とを混和することによってpHを低下させ、サトウキビ搾汁液の腐敗を抑制し保存性を高める方法が記載されており、更に、そこにクエン酸や焼酎を含有させ混和することによって、腐敗を更に抑制し保存性を更に高めることができるとしている。
【0008】
しかしながら、特許文献2では、外部からもろみ液を加えており、更にクエン酸や焼酎を加えており、技術(発明)の目的も、美味しい液を作ることではなく、サトウキビ搾汁液の腐敗を抑制するものであった。
【0009】
特許文献3には、サトウキビジュースに、豆類抽出液、麦類抽出液、又は、それらの両方、である抽出液を添加し、その反応液の上澄み液を得る、澄明化サトウキビジュースの製造方法が記載されている。
【0010】
しかしながら、特許文献3では、外部から豆類抽出液や麦類抽出液を加えており、技術(発明)の目的も、美味しい液を作ることではなく、糖以外の成分を効率よく除去することである。
すなわち、特許文献3に記載の技術は、サトウキビ独特の風味の原因物質(群)を、むしろ除去するものであり、サトウキビの(未知の)独特の風味を得ようとするものではなかった。
(【0011】以降は省略されています)
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