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公開番号2025010397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024193286
出願日2024-10-16
発明の名称緑色野菜の変色・退色防止剤
出願人太平化学産業株式会社
代理人
主分類A23B 7/153 20060101AFI20250109BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】緑色野菜の変色・退色防止剤および、緑色野菜の変色・退色防止剤を含む食品を提供すること。
【解決手段】食酢、リン酸マグネシウム、シクロデキストリン、還元糖、アスコルビン酸およびその塩類、塩化ナトリウムを含有し、この溶液のpHが5.0以下に制御されている、緑色野菜の変色・退色防止剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
食酢、リン酸マグネシウム、還元糖を含有することを特徴とする緑色野菜の変色・退色防止剤。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
食酢、リン酸マグネシウム、シクロデキストリンを含有することを特徴とする緑色野菜の変色・退色防止剤。
【請求項3】
請求項2に記載の緑色野菜の変色・退色防止剤に、還元糖を含有することを特徴とする緑色野菜の変色・退色防止剤。
【請求項4】
請求項1~3に記載の緑色野菜の変色・退色防止剤に、アスコルビン酸およびその塩類を含有することを特徴とする緑色野菜の変色・退色防止剤。
【請求項5】
請求項1~4に記載の緑色野菜の変色・退色防止剤に、塩化ナトリウムを含有することを特徴とする緑色野菜の変色・退色防止剤。
【請求項6】
シクロデキストリンがβ―シクロデキストリンである請求項2~5に記載の緑色野菜の変色・退色防止剤。
【請求項7】
アスコルビン酸およびその塩類がアスコルビン酸ナトリウムである請求項4~6に記載の緑色野菜の変色・退色防止剤。
【請求項8】
リン酸マグネシウムがリン酸三マグネシウムである請求項1~7に記載の緑色野菜の変色・退色防止剤。
【請求項9】
溶液にしたときのpHが5.0以下である請求項1~8に記載の緑色野菜の変色・退色防止剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、緑色野菜の変色・退色防止剤に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
緑色野菜は見た目の鮮やかさだけではなく、その味わいや栄養価の高さから需要の高い食品である。緑色野菜はサラダとして食べるだけではなく、加熱や調味液への浸漬など様々な調理方法で加工されることが多く、なかでも野菜を塩やお酢等を含む調味液に漬け込んでつくる漬物や酢漬けは、健康効果が期待できることや、保存性、嗜好性の良さ等から需要の高い食品である。しかし、漬物や、酢漬けは微生物の繁殖を抑制するため、pHが酸性(pH5.0以下)に調整されたものが多く(非特許文献1)、これは緑色野菜に含まれているクロロフィルが分解し、変色を示すpH域(非特許文献2)である。また、クロロフィルは光照射や温度でも分解することが知られている。よって緑色野菜を漬物や酢漬けのように加工する場合、pHや光等で変色をしてしまうため、タール色素などの合成着色料が使用されることがあるが、鮮やかな緑色を完全に保持できないことや、健康面への影響等の問題があることから、野菜に含まれるクロロフィルを保持する技術は様々提案されている。
【0003】
特許文献1には、L-アスコルビン酸およびリン酸三マグネシウムを有効成分として、クロロフィルを安定化させる技術が開示されている。しかしこの方法では、リン酸三マグネシウムを溶かすためにL-アスコルビン酸を多く使用する必要があり、アスコルビン酸添加による味質、コスト面への影響がでる等の問題がある。
【0004】
特許文献2には、マグネシウムを供給する方法として、マグネシウム含有化合物、アスコルビン酸類および/またはその塩、およびα―リポ酸および/またはその複合体を含有し、水溶液のpHが7.5~9.5であるクロロフィルを安定させる品質保持剤が開示されている。しかし、この方法ではpHの幅が7.5~9.5であり、pHが酸性(特にpH5.0以下)の食品の使用に向いていない。
【0005】
特許文献3にはマグネシウムイオンまたは亜鉛イオンまたはスズイオンおよびアスコルビン酸イオンまたはエリソルビン酸イオンを含む溶液に青果物を浸漬させる青果保存剤が開示されている。しかしこの方法では、スズや亜鉛の過剰摂取による健康面への影響等に問題がある。
【0006】
特許文献4には、リン酸二マグネシウムを有効成分としてクロロフィルを安定化させる技術が開示されている。しかしこの方法では、pHが5.0未満で使用する場合は変色防止効果を発揮しない。
【先行技術文献】
【0007】
特開2022-50468
特開平11-196764
特許4583169
特開平7-46972
Lahellec,C.et al.:Growth effect of sorbate and selected antioxidates on toxigenic strains of Staphylococcus aureus.J.Food Prot.Vol.44,pp531-534
守康則、北久美子、宮崎節子、クロロフィルの安定性に関する研究、家政学雑誌、1964年、第15巻、第1号、p2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような従来の技術では、他の金属塩や有効成分の添加により味質や健康、コストに影響がでること、低いpH(特にpH5.0以下)での使用ができないこと等の問題があった。このような背景から、菌の繁殖が抑制されるpH(特に5.0以下)で使用可能で、味質、健康、コスト面に影響がでにくい緑色野菜の変色・退色防止剤が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の緑色野菜の変色・退色防止剤は、食酢およびリン酸マグネシウムに、シクロデキストリン、還元糖、アスコルビン酸およびその塩類、塩化ナトリウムからなる群より選択される1種以上を含有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、食品の味質への影響が少なく、クロロフィルの分解が起こりやすいpH5.0以下でも緑色野菜の変色・退色を防止することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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