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公開番号2025011955
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114430
出願日2023-07-12
発明の名称銅切削屑の一体化方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類B23K 20/12 20060101AFI20250117BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】稼働エネルギーを低減でき、また、銅純度の低下による電気抵抗値の悪化を回避できる銅切削屑の一体化方法を提供すること。
【解決手段】銅切削屑の一体化方法は、凹部を有するダイに銅切削屑101を散らしつつ載置する載置工程(S11)と、ダイ102の凹部に載置された銅切削屑に、回転可能な円柱状回転ツール103を押し当てると共に、円柱状回転ツール103を回転させることにより、銅切削屑を銅の軟化温度以上に加熱すると共に、ダイ102の凹部内で円柱状回転ツール103により撹拌し、銅切削屑を一体化させる一体化工程(S12)と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
凹部を有するダイに銅切削屑を散らしつつ載置する載置工程と、
前記ダイの凹部に載置された前記銅切削屑に、回転可能な円柱状回転ツールを押し当てると共に、前記円柱状回転ツールを回転させることにより、前記銅切削屑を銅の軟化温度以上に加熱すると共に、前記ダイの凹部内で前記円柱状回転ツールにより撹拌し、前記銅切削屑を一体化させる一体化工程と、を備える銅切削屑の一体化方法。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
銅切削屑をシュレッダーに収集し、収集した前記銅切削屑をシュレッダーにかけて粒度調節する粒度調節工程を備え、
前記粒度調節工程の後に、粒度調整された前記銅切削屑をダイの凹部に移し、ポンチで銅切削屑を圧縮する予備圧縮する予備圧縮行程を備え、
前記予備圧縮行程の後に、前記一体化工程を実行し、
前記一体化工程の後に、前記ダイから、一体化された前記銅切削屑を取り出す、取り出し工程を備える、請求項1に記載の銅切削屑の一体化方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は銅切削屑の一体化方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
現状のモータ製造ラインでは、コイル被覆を剥離する際に少なからぬ量の銅切削屑が発生する。この銅切削屑は、溶解精錬されることにより銅製品に戻る。特許文献1には、銅合金の切削屑に銅よりも融点が低い合金成分を包含し圧縮固化させたブリケットを、熔湯中に沈めて熔解する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-173142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のような溶解精錬には、大きな稼働エネルギーが必要で二酸化炭素排出量が大きいという問題、及び溶解の際に酸素が混入し、銅純度の低下により電気抵抗値が悪化するという問題がある。
【0005】
特に銅の融点は1100℃であり、溶解精錬で銅を溶湯温度にするには、稼働エネルギーが大きくなり、銅が酸化しやすくなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態の銅切削屑の一体化方法は、凹部を有するダイに銅切削屑を散らしつつ載置する載置工程と、前記ダイの凹部に載置された前記銅切削屑に、回転可能な円柱状回転ツールを押し当てると共に、前記円柱状回転ツールを回転させることにより、前記銅切削屑を銅の軟化温度以上に加熱すると共に、前記ダイの凹部内で前記円柱状回転ツールにより撹拌し、前記銅切削屑を一体化させる一体化工程と、を備えるようにした。
【0007】
一実施形態の銅切削屑の一体化方法は、銅切削屑をシュレッダーに収集し、収集した前記銅切削屑をシュレッダーにかけて粒度調節する粒度調節工程を備え、前記粒度調節工程の後に、粒度調整された前記銅切削屑をダイの凹部に移し、ポンチで銅切削屑を圧縮する予備圧縮する予備圧縮行程を備え、前記予備圧縮行程の後に、前記一体化工程を実行し、前記一体化工程の後に、前記ダイから、一体化された前記銅切削屑を取り出す、取り出し工程を備えるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本開示の銅切削屑の一体化方法によれば、稼働エネルギーを低減できる。また、銅純度の低下による電気抵抗値の悪化を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1にかかる銅切削屑の一体化方法の一例を示すフローチャート及び略図である。
実施の形態1にかかる銅切削屑の一体化方法を説明する略図である。
精錬工程エネルギーの比較を示す棒グラフである。
実施の形態2にかかる銅切削屑の一体化方法の一例を示すフローチャート及び略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態1にかかる銅切削屑の一体化方法の一例を示すフローチャート及び略図である。
(【0011】以降は省略されています)

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