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公開番号2024143885
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056806
出願日2023-03-30
発明の名称コンタクトチップ
出願人個人
代理人個人
主分類B23K 9/26 20060101AFI20241003BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】溶接トーチにおいて、スパッタによる電気的な短絡を防止するとともに、容易にスパッタを除去することを可能とすること。
【解決手段】コンタクトチップ12は、内部に溶接ワイヤを通す筒状のチップボディ10と、チップボディ10の先端部を覆う筒状のノズル13と、を備える溶接トーチ1に取り付けられ、チップボディ10の先端部に取り付けられ、ノズル13に囲まれ、チップボディ10に通した溶接ワイヤWを貫通孔20aに通して先端部から突出させ、貫通孔20aが形成され、溶接ワイヤWに電気的に接続する略円柱状の本体20と、本体20の外面に巻き回された絶縁テープ22と、を備え、絶縁テープ22は、複数回巻き回されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内部に溶接ワイヤを通す筒状のチップボディと、前記チップボディの先端部を覆う筒状のノズルと、を備える溶接トーチに取り付けられるコンタクトチップであって、
前記チップボディの先端部に取り付けられ、前記ノズルに囲まれ、前記チップボディに通した前記溶接ワイヤを内部通路に通して先端部から突出させ、
前記内部通路が形成され、前記溶接ワイヤに電気的に接続する略円柱状の本体と、
前記本体の外面に形成された絶縁層と、を備え、
前記絶縁層は、互いに分離可能な複数層からなることを特徴とするコンタクトチップ。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記本体の先端に着脱自在に取り付けられ、前記溶接ワイヤが通る孔部を有する絶縁ヘッドを、更に備えることを特徴とする請求項1記載のコンタクトチップ。
【請求項3】
前記本体の直径は、前記チップボディの先端部の直径より小さく、前記本体の側面は、前記チップボディの先端部の側面に対して低い段差になっており、
前記絶縁層は、前記チップボディの先端部の側面と前記絶縁層の最外周面とが面一になるように、前記本体の側面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のコンタクトチップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に溶接ワイヤを通す筒状のチップボディと、前記チップボディの先端部を覆う筒状のノズルと、を備える溶接トーチに取り付けられるコンタクトチップに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術としては、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1に記載された、溶接トーチは、シールドガスを供給するオリフィス(ガス供給口)とノズルの先端開口とを仕切る仕切り手段と、供給されたシールドガスを仕切り手段を通して螺旋状に進行させつつノズルの先端開口に導くガス案内手段、を有する。仕切り手段は、断面テーパ形状をなすコンタクトチップの大径部(拡大部)から構成され、大径部は、飛散するスパッタの大きさよりも小さい隙間をノズル内周面との間に形成する大きさに設定されている。また、ガス案内手段は、コンタクトチップに形成されるとともにオリフィスに連通する螺旋状の溝を有し、この螺旋状の溝のねじれ角は、ノズルの先端開口からオリフィスを視認できない角度に設定してある。
【0003】
特許文献1に記載された溶接トーチによれば、ノズルの内部に侵入したスパッタは、ノズル内面とコンタクトチップとの間の空間を通って上昇しようとするが、仕切り手段により遮られ、シールドガスを供給するガス供給口までは到達しない。ガス供給口へのスパッタの付着を防止して、シールドガス供給量の不足を防止できる結果、ブローホールなどの溶接欠陥の発生を抑制することが可能となる。また、シールドガスは、先端開口に向けて螺旋状に進行するため、シールドガスの流れが滑らかになり、シールド効果を高めることができる。
【0004】
また、特許文献1には、コンタクトチップの表面に、セラミック溶射などにより電気絶縁性材料をコーティングして、電気絶縁層を形成することにより、コンタクトチップとノズルとの間の電気的な短絡が生じることを防止して溶接トーチの損傷を防ぐこと、について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-287036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来、ノズルの内部にスパッタが侵入して、コンタクトチップに付着した場合には、コンタクトチップとノズルとの間に電気的な短絡が生じるおそれがあるため、コンタクトチップを交換することで対処している。ここで、コンタクトチップ自体は比較的安価であるため、コンタクトチップの交換によるコスト的な負担を比較的小さく抑えることができる。しかし、コンタクトチップ表面に電気絶縁性材料をコーティングしたコンタクトチップを使用した場合、溶接作業中にコンタクトチップとノズルとの間に電気的な短絡が生じる可能性を低く抑えることができるが、その一方で、コンタクトチップにかかるコストが高くなるため、コンタクトチップの交換によるコスト的な負担が大きくなる。
【0007】
また、コンタクトチップの交換作業は、ノズルやコンタクトチップの取外しや再組み立てを必要とするため、作業員にとって比較的面倒な作業である。コンタクトチップにスパッタが付着した場合、コンタクトチップからスパッタを除去できなければ電気絶縁性材料がコーティングされているコンタクトチップであっても交換せざるを得ないが、コーティングを剥がすことでスパッタを除去できればコンタクトチップの再利用が可能になる。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決し、溶接トーチにおいて、スパッタによる電気的な短絡を防止するとともに、容易にスパッタを除去することを可能にしたコンタクトチップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、本発明は、次の構成を備えている。
【0010】
(1) 内部に溶接ワイヤを通す筒状のチップボディ(例えば、チップボディ10)と、前記チップボディの先端部を覆う筒状のノズル(例えば、ノズル13)と、を備える溶接トーチに取り付けられるコンタクトチップ(例えば、コンタクトチップ12)であって、
前記チップボディの先端部に取り付けられ、前記ノズルに囲まれ、前記チップボディに通した前記溶接ワイヤを内部通路(例えば、貫通孔20a)に通して先端部から突出させ、
前記内部通路が形成され、前記溶接ワイヤに電気的に接続する略円柱状の本体(例えば、本体20)と、
前記本体の外面に形成された絶縁層(例えば、絶縁テープ22)と、を備え、
前記絶縁層は、複数層形成されていることを特徴とするコンタクトチップ。
(【0011】以降は省略されています)

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