TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025080660
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2023193956
出願日2023-11-14
発明の名称回転治具
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B23K 37/047 20060101AFI20250519BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】揚重機械を用いることなく交差板を回転させることができ、作業時間の短縮と作業負担の軽減を図ることが可能な回転治具を提供する。
【解決手段】回転治具10は、基材板BS1と、基材板BS1に交差するように基材板BS1の両面に端面で接合される第一直交板BS2及び第二直交板BS3と、を有するブレースシートBSを、回転可能に支持する。回転治具10は、第一直交板BS2及び第二直交板BS3の両面側に配設されて、ブレースシートBSを保持する四本の保持軸部材11と、四本の保持軸部材11の両端部において四本の保持軸部材11を連結し、四本の保持軸部材11の軸方向と同一方向に延びる回転軸15を有する一組の回転軸部材12と、一組の架台STの各々に配設されて、前記一組の回転軸部材12を回転可能に支持する一組の支持部材16と、を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
基材板と、前記基材板に交差するように前記基材板の一方の面及び他方の面に端面で接合された第一直交板及び第二直交板と、を有する交差板を、回転可能に支持するために用いられる回転治具であって、
前記第一直交板の前記端面、及び前記第二直交板の前記端面に沿って延びるように前記第一直交板及び前記第二直交板の各々の両面側に配設されて、前記交差板を保持する四本の保持軸部材と、
前記四本の保持軸部材の両端部において前記四本の保持軸部材を連結し、前記四本の保持軸部材の軸方向と同一方向に延びる回転軸を有する一組の回転軸部材と、
一組の架台の各々に配設されて、前記一組の回転軸部材を回転可能に支持する一組の支持部材と、を備えることを特徴とする回転治具。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記回転軸部材は、前記保持軸部材を着脱可能に連結する連結具と、前記保持軸部材を着脱する際に操作される着脱操作具と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の回転治具。
【請求項3】
前記保持軸部材は、断面円形形状を有する保持軸本体を有していることを特徴とする請求項1に記載の回転治具。
【請求項4】
前記回転治具は、前記回転軸部材に形成された第一係合部、及び前記支持部材に形成された第二係合部と係合し、前記回転軸部材の前記支持部材に対する回転位置を固定する回転位置固定部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の回転治具。
【請求項5】
前記回転位置固定部材は、前記基材板が水平面に対して所定の傾斜角を有する角度で前記回転軸部材の回転位置を固定することを特徴とする請求項4に記載の回転治具。
【請求項6】
前記回転軸の中心は、前記四本の保持軸部材の軸心の中心に位置し、
前記支持部材は、前記回転軸の軸方向に延びるV字溝を有していることを特徴とする請求項1に記載の回転治具。
【請求項7】
前記支持部材には、前記回転軸が挿通される回転軸孔が形成され、
前記V字溝には、前記回転軸孔から前記回転軸の脱落を規制する脱落規制具が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の回転治具。
【請求項8】
前記支持部材は、前記回転軸を挿入可能な内輪を有する転がり軸受を有していることを特徴とする請求項1に記載の回転治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転治具に関し、特に、平板材同士が互いに交差するように接合された交差板を回転させるために用いられる回転治具に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、柱及び梁を骨組みとする鉄骨構造物の柱梁接合部には、骨組みの変形を抑制し、建築物の強度を向上させる目的で、ブレースシートと呼ばれる補強部材が利用されている。ブレースシートは、母材である基材板と、基材板に対して交差するように墨肉溶接され、端面において基材板と接合される一対の直交板と、を有する交差板である。
【0003】
上記の隅肉溶接は、基材板と直交板の接合端面に沿って両側から行う必要がある。そのため、一対の直交板を基材板に溶接固定するために、合計四回の溶接作業を行わなければならず、溶接作業の時間短縮と負担軽減が望まれていた。
特許文献1には、基材板に直交板を隅肉溶接することができる溶接ロボットが記載されている。溶接ロボットは、予め設定された溶接開始点と溶接終了点を結ぶ溶接ラインに沿って溶接トーチを駆動させることによって、溶接作業を自動的に行うことができる。そのため、溶接ロボットを活用することにより、溶接作業に係る作業負担を軽減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/171706号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された溶接ロボットによって、溶接作業が自動化され、作業者の負担を軽減することができるものの、更なる改善が望まれていた。具体的に説明すると、溶接作業は、ブレースシートを回転させて溶接ラインを所定の方向に向ける作業と、溶接ラインに対して隅肉溶接を行う作業と、を繰り返すことによって行われる。ここで、ブレースシートは、150kgから200kgに及ぶ重量物であるため、ブレースシートを回転させる際には、クレーン等の揚重機械が必要となる。その結果、合計四本の溶接ラインに対して溶接作業を行う場合、少なくとも三回、揚重機械を用いてブレースシートを回転させなければならず、作業時間の増加を招いていた。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、揚重機械を用いることなく交差板を回転させることができ、作業時間の短縮と作業負担の軽減を図ることが可能な回転治具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明の回転治具によれば、基材板と、前記基材板に交差するように前記基材板の一方の面及び他方の面に端面で接合された第一直交板及び第二直交板と、を有する交差板を、回転可能に支持するために用いられる回転治具であって、前記第一直交板の前記端面、及び前記第二直交板の前記端面に沿って延びるように前記第一直交板及び前記第二直交板の各々の両面側に配設されて、前記交差板を保持する四本の保持軸部材と、前記四本の保持軸部材の両端部において前記四本の保持軸部材を連結し、前記四本の保持軸部材の軸方向と同一方向に延びる回転軸を有する一組の回転軸部材と、一組の架台の各々に配設されて、前記一組の回転軸部材を回転可能に支持する一組の支持部材と、を備えることにより解決される。
【0008】
上記構成によれば、回転治具は、直交板の接合端面に沿って延びる四本の保持軸部材と、四本の保持軸部材を連結して回転させる回転軸を有する回転軸部材と、回転軸部材を支持する支持部材と、を備えている。そのため、交差板を、回転軸を中心に回転可能に支持することができる。これにより、揚重機械を用いることなく交差板を回転させることができ、作業時間の短縮と、作業負担の軽減を図ることが可能となる。
【0009】
また、前記回転軸部材は、前記保持軸部材を着脱可能に連結する連結具と、前記保持軸部材を着脱する際に操作される着脱操作具と、を有しているとよい。
上記構成によれば、保持軸部材は、回転軸部材に対して着脱可能に連結されて、着脱操作具を操作することによって簡単に着脱することができる。そのため、回転軸部材に保持軸部材を連結して交差板を回転可能に支持するとともに、回転軸部材から保持軸部材を取り外して溶接作業を行う際の作業性の向上を図ることが可能となる。
【0010】
また、前記保持軸部材は、断面円形形状を有する保持軸本体を有しているとよい。
上記構成によれば、溶接によって形成される厚肉部(溶接ビード)と保持軸部材が干渉することを防止することができる。これにより、保持軸部材によって交差板を安定して保持することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
タップ
1か月前
個人
加工機
1か月前
麗豊実業股フン有限公司
ラクトバチルス・パラカセイNB23菌株及びそれを筋肉量の増加や抗メタボリック症候群に用いる用途
1か月前
株式会社北川鉄工所
回転装置
22日前
日東精工株式会社
ねじ締め機
1か月前
株式会社不二越
ドリル
1か月前
株式会社不二越
ドリル
2か月前
日東精工株式会社
ねじ締め機
2か月前
日東精工株式会社
ねじ締め装置
3日前
株式会社FUJI
工作機械
7日前
日東精工株式会社
多軸ねじ締め機
2か月前
株式会社FUJI
工作機械
2か月前
株式会社ダイヘン
多層盛り溶接方法
2か月前
株式会社アンド
半田付け方法
1か月前
エフ・ピー・ツール株式会社
リーマ
2か月前
日進工具株式会社
エンドミル
2か月前
株式会社アンド
半田付け方法
1か月前
村田機械株式会社
レーザ加工機
1か月前
株式会社トヨコー
被膜除去方法
1か月前
村田機械株式会社
レーザ加工機
1か月前
トヨタ自動車株式会社
接合方法
2か月前
ブラザー工業株式会社
工作機械
2か月前
ブラザー工業株式会社
工作機械
2か月前
株式会社プロテリアル
金属箔の溶接方法
2か月前
トヨタ自動車株式会社
溶接ヘッド
22日前
ビアメカニクス株式会社
レーザ加工装置
2か月前
大肯精密株式会社
自動送り穿孔機
2か月前
トヨタ自動車株式会社
溶接マスク
3日前
株式会社コスメック
クランプ装置
3か月前
トヨタ自動車株式会社
溶接ヘッド
23日前
株式会社ダイヘン
溶接装置
2か月前
株式会社不二越
管用テーパタップ
2か月前
住友重機械工業株式会社
加工装置
今日
有限会社 ナプラ
ソルダペースト
今日
株式会社不二越
超硬合金製ドリル
2か月前
株式会社不二越
波形抽出装置
14日前
続きを見る