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公開番号2024152189
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066232
出願日2023-04-14
発明の名称検査装置
出願人日東精工株式会社
代理人
主分類B23P 19/06 20060101AFI20241018BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】自動締結装置の動作確認を行う検査装置を提供する。
【解決手段】
所定の頭付き棒状部材Sと嵌合可能な締結工具82を回転駆動させるツールユニット84と、このツールユニット84を少なくとも前記締結工具82の軸線方向に往復移動させる位置制御ユニット86とを備えた自動締結装置80の動作確認するため、前記締結工具82の延長線上に検査孔334を分割形成する一対の検査ゲージ333,333と、この検査ゲージ333,333を互いに接近、離反させる第一の開閉駆動源32と、前記頭付き棒状部材Sの脚部が前記検査孔334に挿通されたかを検出する姿勢確認センサ34とを備えたことを特徴とする検査装置10による。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
頭部および脚部を有する頭付き棒状部材と係合可能な締結工具を有するツールユニットと、このツールユニットを少なくとも前記締結工具の軸線方向に往復移動させる位置制御ユニットとを備えた自動締結装置の動作確認を行う検査装置において、
前記締結工具の延長線上に前記頭付き棒状部材の脚部が貫通可能な検査孔が形成された検査ゲージと、前記頭付き棒状部材の脚部が前記検査孔を貫通したかを検出する姿勢確認センサとを有することを特徴とする検査装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記検査ゲージは、前記検査孔を分割し、互いに接近離反可能な一対で構成され、
これら検査ゲージを互いに接近離反させる第一の開閉駆動源を有することを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記検査ゲージの上方には、前記締結工具が検査ゲージの直前に到達したことを検出する起動センサを備えており、前記第一の開閉駆動源は、起動センサからの信号に基づき前記検査ゲージを接近離反させていることを特徴とする請求項2に記載の検査装置。
【請求項4】
前記検査ゲージの下方には、前記検査孔の下端開口部から突出した頭付き棒状部材の脚部を保持し、互いに接近離反可能な一対の保持部材が設けられており、この保持部材は、第二の開閉駆動源の駆動を受けて、互い接近離反するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
【請求項5】
前記保持部材の対抗面には、凹凸溝が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の検査装置。
【請求項6】
前記第二の開閉駆動源は、姿勢確認センサからの信号に基づき前記保持部材を接近離反させていることを特徴とする請求項5に記載の検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動締結装置の検査を行う検査装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1および特許文献2に示されるようにねじの頭部と嵌合可能なドライバビットおよびこのドライバビットを回転させる回転駆動源を備えたツールユニットと、ツールユニットを移動させる位置制御ユニットを備えた自動締結装置が周知となっている。特許文献1に記載の自動締結装置は、部品供給装置から圧送されたねじを前記ドライバビットの移動経路上にねじを保持するチャックユニットを備えており、昇降動作のみでねじを締結するよう構成されている。一方、特許文献2に記載の自動締結装置は、ねじを吸着保持可能なスクリューガイドを備えているとともに、前記位置制御ユニットが所定のねじを供給する供給位置とねじを締結する締結位置との間を往復可能に構成されており、ねじを供給位置から締結位置まで搬送後、締結作業を行うよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-176405号公報
国際公開番号2020-008602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような自動締結装置は、多数の部品を組み合わせて製造されている。そのため、設計通りに作成された自動締結装置であっても各種部品の寸法公差等の影響を受けて、正常に動作せず、様々な締結異常が発生することがあった。また、このような自動締結装置は、長時間連続して動作するものであるため、動作確認も長時間連続して数千回単位で行う必要があり、人力で動作確認を行うと作業者の負担が大きい等の問題を抱えていた。
【0005】
そのため、本発明は、機械的に自動締結装置の動作を確認できる検査装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために本発明は、頭部および脚部を有する頭付き棒状部材と係合可能な締結工具を有するツールユニットと、このツールユニットを少なくとも前記締結工具の軸線方向に往復移動させる位置制御ユニットとを備えた自動締結装置の動作確認を行う検査装置において、前記締結工具の延長線上に前記頭付き棒状部材の脚部が貫通可能な検査孔が形成された検査ゲージと、前記頭付き棒状部材の脚部が前記検査孔を貫通したかを検出する姿勢確認センサとを有することを特徴とする。なお、前記検査ゲージは、前記検査孔を分割し、互いに接近離反可能な一対で構成され、これら検査ゲージを互いに接近離反させる第一の開閉駆動源を有することが好ましい。また、前記検査ゲージの上方には、前記締結工具が検査ゲージの直前に到達したことを検出する起動センサを備えており、前記第一の開閉駆動源は、起動センサからの信号に基づき前記検査ゲージを接近離反させていることが好ましい。さらに、前記検査ゲージの下方には、前記検査孔の下端開口部から突出した頭付き棒状部材の脚部を保持し、互いに接近離反可能な一対の保持部材が設けられており、この保持部材は、第二の開閉駆動源の駆動を受けて、互い接近離反するように構成されていることが好ましい。また、前記保持部材の対抗面には、凹凸溝が形成されていることが好ましい。さらに、前記第二の開閉駆動源は、姿勢確認センサからの信号に基づき前記保持部材を接近離反させていることが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の自動締結装置は、ねじを締結する締結工具の延長線上に検査孔を設け、当該検査孔にねじが挿通されたかどうかを姿勢確認センサが検出する構成のため、作業者が目視で検査するよりも容易かつ確実にねじ締め機の動作に異常がないかを検査できるという利点を有する。なお、前記検査孔を形成する一対の検査ゲージが開閉駆動源の駆動を受けて接近離反することで検査孔に挿入されたねじを下方に落下させることができるため、作業者等が挿通されたねじを抜く必要がなく、自動でねじが検査孔から脱却される。これらにより、数千回単位での動作確認を自動で行うことできるため、ねじ締め機の動作不良を容易に発見できる等の利点も有する。また、前記検査ゲージの上方には、締結工具が検査ゲージの直前に到達したことを検出する起動センサを備えており、前記第一の開閉駆動源は、起動センサからの信号に基づき前記保持部材を接近離反させるため、検査後に自動締結装置が復帰動作を行うと、第一の開閉駆動源が作動してねじを検査孔から排除できる。このように起動センサからの信号を基に動作するため、自動締結装置の制御言語に関係なく検査することが可能等の利点も有る。さらに、前記検査ゲージの下方に検査孔の下端開口部から突出したねじの脚部を保持する保持部材を有するため、ねじの表面に油等が付着していてもねじが締結工具から容易に離反できる。これにより、検査後、自動締結装置が復帰動作を行った際、ねじが締結工具に付着して自動締結装置の初期位置まで連れ戻されることが防止できる等の利点もある。また、前記保持部材の対抗面に凹凸溝が形成されており、保持部材とねじとの接触面が減少することにより、検査後、ねじを円滑に落下させることができる等の利点がある。さらに、前記第二の開閉駆動源が前記姿勢確認センサからの信号に基づき前記保持部材の開閉駆動を制御していることにより、前記検査孔にねじが挿通されると、即座に当該ねじの脚部を挟持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係る検査装置および被検査対象の自動締結装置の構造を示す概略図である。
本発明に係る検査装置の構造を示す正面図である。
本発明に係る検査装置の構造を示す平面図である。
本発明に係る検査装置の構造を示す要部拡大一部切欠断面平面図である。
図2のA-A線断面図である。
図5のB部拡大断面図で、(a)は起動センサの検出光が遮断された状態を示す断面図であり、(b)はねじが正常に検査孔に挿通された状態を示す断面図である。
図5のB部拡大断面図で、(c)は図6の(b)の状態から次の状態に移行した状態を示す断面図であり、(d)は(c)の状態から次の状態に移行した状態を示す断面図である。
図5のB部拡大断面図で、(e)はねじが検査孔に到達する前に脱落した状態を示す断面図であり、(f)は傾斜したねじが検査孔周辺に衝突した状態を示す断面図である。
本発明に係る検査装置の他の実施形態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。図1ないし図5において10は、ねじSを締結するために用いられる自動締結装置80の検査を行う検査装置10である。この検査装置10は、フレーム20と、このフレーム20の内部に固定される検査ユニット30と、この検査ユニット30の動作を制御する制御ユニット40とから構成されている。
【0010】
前記フレーム20は、図3に示すように水平方向に広がる基台上に立設された4本の鉛直部材21と、この4本の鉛直部材21の上端部に固定される天板22とから構成されている。この天板22には、所定の大きさの空隙221が削設されており、当該天板22の下面には、この空隙221を挟むように一対の支持板231,232が固定されている。また、天板22には、前記支持板231,232と平行な方向に伸びる一対の貫通孔222、222が前記空隙221を挟むように形成されている。これら貫通孔222、222は、同一直線上に位置するよう構成されており、前記空隙221と離反する側の開口部には、一対の第一の光学センサ24(以下、起動センサ24という)が設けられている。この起動センサ24は、一方の投光部から投光された検出光241を他方の受光部が検出可能に構成されており、前記検出光241が前記貫通孔222、222および空隙221を通過して他方まで到達可能に構成されておる。なお、前記貫通孔222、222は、前記検出光241が後述する検査孔334の延長線と交差し、図3に示すようにスクリューガイド83が当該検出光241を遮断できるよう位置設定されている。また、前記天板22の側面には、前記起動センサ24が天板22の側方に突出しないよう当該起動センサ24の設置箇所に凹溝223、223が形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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