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公開番号2025011913
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114330
出願日2023-07-12
発明の名称浸漬式ワイヤ放電加工機
出願人西部電機株式会社
代理人個人,個人
主分類B23H 7/02 20060101AFI20250117BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】加工槽の移動を精密にしてワークの加工精度を向上する浸漬式ワイヤ放電加工機を提供すること。
【解決手段】放電加工の位置合わせのために下方に連設した揺動機構2を介して縦横方向に揺動可能に構成した加工槽3と、加工槽3内に対向配置してその間にワイヤ電極Eを張架した上下のワイヤヘッド52,53を有する放電加工機構5と、放電加工機構5の下ワイヤヘッド53を支持するために加工槽3に挿通した加工機支持パイプと、加工槽3に加工液Lを供給する加工液供給パイプ7とを有する浸漬式ワイヤ放電加工機において、加工液供給パイプ7を加工機支持パイプに連結して加工槽3への加工液Lの供給を加工機支持パイプの先端開口部62から行うように構成したものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
放電加工の位置合わせのために下方に連設した揺動機構を介して縦横方向に揺動可能に構成した加工槽と、
前記加工槽内に対向配置してその間にワイヤ電極を張架した上下のワイヤヘッドを有する放電加工機構と、
前記放電加工機構の前記下ワイヤヘッドを支持するために前記加工槽に挿通した加工機支持パイプと、
前記加工槽に加工液を供給する加工液供給パイプと
を有する浸漬式ワイヤ放電加工機において、
前記加工液供給パイプを前記加工機支持パイプに連結して前記加工槽への前記加工液の供給を前記加工機支持パイプの先端開口部から行うように構成したことを特徴とする浸漬式ワイヤ放電加工機。
続きを表示(約 88 文字)【請求項2】
前記加工液供給パイプは前記加工槽に挿通した前記加工機支持パイプの基端部に固定して構成したことを特徴とする請求項1に記載の浸漬式ワイヤ放電加工機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加工槽に収容したワークを加工液中で放電加工する浸漬式ワイヤ放電加工機に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、加工液に浸漬した被加工物(以下、「ワーク」という。)をワイヤ電極により所定の形状に成形する放電加工機として浸漬式ワイヤ放電加工機(以下、「ワイヤ放電加工機」という)が知られている。浸漬式ワイヤ放電加工機において、ワークは、ワイヤ電極との間に生起される放電作用により加工される。ワークは、ワーク取付金具によって加工槽内に設置したワーク支持台に固定され、加工槽とともにワイヤ電極に対して相対移動可能に構成されている。このような構成のワイヤ放電加工機は、加工槽内に固定したワイヤ電極に対して加工槽とともにワークを移動させることにより極めて精密な加工を行うことができる。
【0003】
ワイヤ放電加工において、ワークおよびワイヤ電極の間に放電現象が生起された場合、ワークおよびワイヤ電極が数千度の熱に曝されるため、細径の金属線で構成されたワイヤ電極が破断する虞がある。このため、ワイヤ放電加工は、ワイヤ電極を冷却するために、加工槽に貯留した加工液にワークおよびワイヤ電極を浸漬した態様で実施される。このように、ワイヤ放電加工では、ワークおよびワイヤ電極を浸漬するために大量の加工液を加工槽内に貯留する必要があった。
【0004】
特許文献1には、ワークおよび加工液を収容する加工槽の側壁に加工液を供給可能な供給口を設けた構成が開示されている。この放電加工機では、供給口に加工液供給管を連結することにより、短時間で大量の加工液を加工槽に供給可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-216130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された構成によれば、ワークと一体に移動する加工槽に加工液を供給する加工液供給管を連結し、加工槽の移動に追従して加工液供給管が移動することから、加工液供給管により加工槽の動きが阻害され、ワークの加工精度を低下させる虞があった。
【0007】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、加工槽の移動を精密にしてワークの加工精度を向上することができる浸漬式ワイヤ放電加工機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る浸漬式ワイヤ放電加工機は、放電加工の位置合わせのために下方に連設した揺動機構を介して縦横方向に揺動可能に構成した加工槽と、前記加工槽内に対向配置してその間にワイヤ電極を張架した上下のワイヤヘッドを有する放電加工機構と、前記放電加工機構の前記下ワイヤヘッドを支持するために前記加工槽に挿通した加工機支持パイプと、前記加工槽に加工液を供給する加工液供給パイプとを有する浸漬式ワイヤ放電加工機において、前記加工液供給パイプを前記加工機支持パイプに連結して前記加工槽への前記加工液の供給を前記加工機支持パイプの先端開口部から行うように構成した、ものである。
【0009】
本発明の他の態様に係る浸漬式ワイヤ放電加工機は、前記加工液供給パイプは前記加工槽に挿通した前記加工機支持パイプの基端部に固定して構成した、ものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る浸漬式ワイヤ放電加工機によれば、放電加工の位置合わせのために下方に連設した揺動機構を介して縦横方向に揺動可能に構成した加工槽と、前記加工槽内に対向配置してその間にワイヤ電極を張架した上下のワイヤヘッドを有する放電加工機構と、前記放電加工機構の前記下ワイヤヘッドを支持するために前記加工槽に挿通した加工機支持パイプと、前記加工槽に加工液を供給する加工液供給パイプとを有するワイヤ放電加工機において、前記加工液供給パイプを前記加工機支持パイプに連結して前記加工槽への前記加工液の供給を前記加工機支持パイプの先端開口部から行うように構成したことから、加工液供給パイプから独立した態様で加工槽を移動させることができる。すなわち、加工槽が加工液供給パイプに阻害されることなく移動可能な構成とすることにより、放電加工時における加工槽の移動精度を向上してワークの加工精度を向上することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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