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公開番号2025011845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114207
出願日2023-07-12
発明の名称道路交通情報生成装置、道路交通情報生成方法、道路交通情報生成プログラム
出願人パシフィックコンサルタンツ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G08G 1/00 20060101AFI20250117BHJP(信号)
要約【課題】より実用的な道路交通情報を生成する。
【解決手段】本発明の道路交通情報生成装置は、少なくともプローブ情報取得部、ウインカー情報加工部、横方向分析部を備える。プローブ情報取得部は、進行方向ごとに、道路を長さ方向に区切った区間であるリンクごとに、所定時間ごとの車両のウインカーに関するウインカー情報を含むプローブ情報を取得する。ウインカー情報加工部は、リンクにおけるウインカー情報が示す同じ方向のウインカーの数が第1所定値以上の場合に、あらかじめ定めた数の上流側のリンクにおけるウインカー情報が示す同じ方向のウインカーの数を加算して当該リンクの移動合計とし、それ以外の場合は当該リンクの同じ方向のウインカーの数を移動合計とする。横方向分析部は、リンクの右方向と左方向の移動合計の差の絶対値が第2所定値より大きい場合に、移動合計が少ない方向の横方向異常と判断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
進行方向ごとに、道路を長さ方向に区切った区間であるリンクごとに、所定時間ごとの車両のウインカーに関するウインカー情報を含むプローブ情報を取得するプローブ情報取得部と、
リンクにおけるウインカー情報が示す同じ方向のウインカーの数が第1所定値以上の場合に、あらかじめ定めた数の上流側のリンクにおけるウインカー情報が示す同じ方向のウインカーの数を加算して当該リンクの移動合計とし、それ以外の場合は当該リンクの同じ方向のウインカーの数を移動合計とするウインカー情報加工部と、
リンクの右方向と左方向の移動合計の差の絶対値が第2所定値より大きい場合に、移動合計が少ない方向の横方向異常と判断する横方向分析部と、
を備える道路交通情報生成装置。
続きを表示(約 3,000 文字)【請求項2】
請求項1記載の道路交通情報生成装置であって、
前記プローブ情報は、前記リンクごとに、前記所定時間ごとの車両の速度に関する速度情報も含んでおり、
下流側に複数のリンクが分岐として存在するリンクおよび当該リンクの上流側の第1所定数のリンクを、前記分岐の分岐部判定リンクとして記録する記録部と、
リンクごとかつ所定時間ごとに、前記速度情報に基づいて速度正常、車線別速度異常、全車線速度異常を判断する速度分析部と、
分岐部判定リンクではないリンクが横方向異常ではなく、かつ上流側のリンクが横方向異常であり、車線別速度異常もしくは全車線速度異常である場合に、2つのリンクの境界付近に避走点が存在すると判断する第1避走点分析部も備える
ことを特徴とする道路交通情報生成装置。
【請求項3】
請求項2記載の道路交通情報生成装置であって、
前記横方向分析部は、分岐部判定リンクではないリンクの右方向と左方向の移動合計の差の絶対値が第2所定値より大きい第3所定値より大きい場合に、移動合計が少ない方向への横方向大異常と判断し、
上流側の第2所定数のリンクが同じ方向の横方向大異常のリンクであり、当該リンクは横方向大異常ではない場合に、当該リンクと上流側のリンクとの境界付近に避走点が存在すると判断する、また、上流側の第2所定数のリンクが同じ方向の横方向大異常のリンクであり、当該リンクは上流側とは逆方法の横方向大異常であり、当該リンクの下流側のリンクは横方向大異常ではない場合に、当該リンクと上流側のリンクとの境界付近に避走点が存在すると判断する第2避走点分析部も備える
ことを特徴とする道路交通情報生成装置。
【請求項4】
進行方向ごとに、道路を長さ方向に区切った区間であるリンクごとに、所定時間ごとの車両のウインカーに関するウインカー情報を含むプローブ情報を取得するプローブ情報取得部と、
リンクにおけるウインカー情報が示す同じ方向のウインカーの数が第1所定値以上の場合に、あらかじめ定めた数の上流側のリンクにおけるウインカー情報が示す同じ方向のウインカーの数を加算して当該リンクの移動合計とし、それ以外の場合は当該リンクの同じ方向のウインカーの数を移動合計とするウインカー情報加工部と、
分岐部判定リンクではないリンクの右方向と左方向の移動合計の差の絶対値が第3所定値より大きい場合に、移動合計が少ない方向の横方向大異常と判断する横方向分析部と、
上流側の第2所定数のリンクが同じ方向の横方向大異常のリンクであり、当該リンクは横方向大異常ではない場合に、当該リンクと上流側のリンクとの境界付近に避走点が存在すると判断する、また、上流側の第2所定数のリンクが同じ方向の横方向大異常のリンクであり、当該リンクは上流側とは逆方法の横方向大異常であり、当該リンクの下流側のリンクは横方向大異常ではない場合に、当該リンクと上流側のリンクとの境界付近に避走点が存在すると判断する第2避走点分析部と、
を備える道路交通情報生成装置。
【請求項5】
請求項2記載の道路交通情報生成装置であって、
前記第1避走点分析部は、分岐部判定リンクではないリンクが横方向異常ではなく、隣接する上流側のリンクが横方向異常でなく、車線別速度異常もしくは全車線速度異常であり、もう一つ上流側のリンクが横方向異常の場合に、当該リンクと隣接する上流側のリンクの境界付近に避走点が存在すると判断する
ことを特徴とする道路交通情報生成装置。
【請求項6】
請求項2記載の道路交通情報生成装置であって、
前記第1避走点分析部は、分岐部判定リンクではないリンクが速度正常であり、横方向異常のときに、上流側の第3所定数以内のリンクに車線別速度異常のリンクが存在し、かつ、車線別速度異常が連続して存在する範囲内に横方向異常が存在しない場合は、上流側の最初の車線別速度異常のリンクの下流側付近に避走点が存在すると判断する
ことを特徴とする道路交通情報生成装置。
【請求項7】
請求項2記載の道路交通情報生成装置であって、
前記第1避走点分析部は、分岐部判定リンクではないリンクが速度正常であり、横方向異常のときに、下流側の第3所定数以内のリンクに車線別速度異常のリンクが存在し、かつ、車線別速度異常が連続して存在する範囲内に横方向異常が存在しない場合は、下流側の最初の車線別速度異常のリンクの上流側付近に避走点が存在すると判断する
ことを特徴とする道路交通情報生成装置。
【請求項8】
請求項2から7のいずれかに記載の道路交通情報生成装置であって、
分岐部判定リンクであるリンクが車線別速度異常もしくは全車線速度異常であり、前記複数のリンクのいずれかが速度正常である場合は、前記複数のリンクの速度分析の結果に基づいて分岐の渋滞情報を取得する分岐部渋滞分析部も備える
ことを特徴とする道路交通情報生成装置。
【請求項9】
請求項2記載の道路交通情報生成装置であって、
前記速度分析部は、
低速側からの所定の割合の車両である低速側判定車両の速度が低速しきい値より速い場合、速度正常と判断し、
前記低速側判定車両の速度が低速しきい値以下であり、高速側からの所定の割合の車両である高速側判定車両の速度が高速しきい値以上の場合、車線別速度異常と判断し、
前記低速側判定車両の速度が低速しきい値以下であり、前記高速側判定車両の速度が高速しきい値より遅い場合、全車線速度異常と判断する
ことを特徴とする道路交通情報生成装置。
【請求項10】
請求項2記載の道路交通情報生成装置であって、
前記速度分析部は、
判断対象の所定時間ごとに、
低速側からの所定の割合の車両である低速側判定車両の速度が低速しきい値より速い場合、暫定速度正常とし、
前記低速側判定車両の速度が低速しきい値以下であり、高速側からの所定の割合の車両である高速側判定車両の速度が高速しきい値以上の場合、暫定車線別速度異常とし、
前記低速側判定車両の速度が低速しきい値以下であり、前記高速側判定車両の速度が高速しきい値より遅い場合、暫定全車線速度異常とし、
暫定速度正常の場合は、速度正常と判断し、
暫定車線別速度異常の場合は、当該所定時間の直前の所定時間が暫定速度正常のときは速度正常と判断し、当該所定時間の直前の所定時間が暫定全車線速度異常のときは全車線速度異常と判断し、当該所定時間の直前の所定時間が暫定車線別速度異常のときは車線別速度異常と判断し、
暫定全車線速度異常の場合は、当該所定時間の直前の所定時間が暫定速度正常のときは速度正常と判断し、当該所定時間の直前の所定時間が暫定全車線速度異常または暫定車線別速度異常のときは全車線速度異常と判断する
ことを特徴とする道路交通情報生成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に関するプローブ情報に基づいて車線ごとの道路交通情報を生成する道路交通情報生成装置、道路交通情報生成方法、道路交通情報生成プログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
車両に関するプローブ情報に基づいた道路交通情報に関しては、非特許文献1および非特許文献2のp.53~60に示された“車両プローブによる車線別道路交通情報に係る技術開発”などが知られている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
パシフィックコンサルタンツ株式会社、“成果報告書”,2022年3月、[令和5年6月19日検索]、インターネット<https://www.sip-adus.go.jp/rd/rddata/rd05/208.pdf>.
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、“SIP第2期「自動運転(システムとサービスの拡張),最終成果報告書(2018-2022)」”,2023年3月6日、[令和5年6月1日検索]、インターネット<https://www.sip-adus.go.jp/file/rd05/rd-result_all.pdf>.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術はプローブ情報の利用に関する実証実験などに関するものであり、実用化に向けた検討を進める必要があるという課題がある。
本発明は、このような状況に鑑みて行われたものであり、より実用的な道路交通情報を生成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の道路交通情報生成装置は、少なくともプローブ情報取得部、ウインカー情報加工部、横方向分析部を備える。プローブ情報取得部は、進行方向ごとに、道路を長さ方向に区切った区間であるリンクごとに、所定時間ごとの車両のウインカーに関するウインカー情報を含むプローブ情報を取得する。ウインカー情報加工部は、リンクにおけるウインカー情報が示す同じ方向のウインカーの数が第1所定値以上の場合に、あらかじめ定めた数の上流側のリンクにおけるウインカー情報が示す同じ方向のウインカーの数を加算して当該リンクの移動合計とし、それ以外の場合は当該リンクの同じ方向のウインカーの数を移動合計とする。横方向分析部は、リンクの右方向と左方向の移動合計の差の絶対値が第2所定値より大きい場合に、移動合計が少ない方向の横方向異常と判断する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の道路交通情報生成装置によれば、プローブ情報に含まれるウインカー情報を、ウインカーの数が多いときに上流側のウインカーの数と合算した移動合計を求める。したがって、事故、工事などが原因で生じている避けるべき点(避走点)を避けている車両の数を明確に認識できる。よって、より実用的な道路交通情報を生成できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例1の道路交通情報生成装置を含むシステムの機能構成例を示す図。
実施例1の道路交通情報生成装置の処理フロー例を示す図。
下流側に複数のリンクが分岐として存在する場合のイメージを示す図。
プローブ情報が示しているあるリンクにおける所定時間ごとの車両数の例を示す図。
ウインカーの数と横方向の異常の判断の例を示す図。
ブレーキ数とブレーキ合計の関係を示す図。
速度情報に基づいて速度正常、車線別速度異常、全車線速度異常を判断する方法のイメージを説明するための図。
コンピュータの機能構成例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
【実施例】
【0009】
図1に実施例1の道路交通情報生成装置を含むシステムの機能構成例を示す。図2に実施例1の道路交通情報生成装置の処理フロー例を示す。図1に示しているシステムは、道路交通情報生成装置100、ネットワーク900、プローブ情報提供装置810,820で構成される。道路交通情報生成装置100とプローブ情報提供装置810,820は、ネットワーク900を介して通信可能に接続されている。この図では、プローブ情報提供装置は2つだが、3つ以上のプローブ情報提供装置が存在しても構わない。
【0010】
道路交通情報生成装置100は、少なくともプローブ情報取得部110、ウインカー情報加工部120、横方向分析部140を備える。道路交通情報生成装置100は、速度分析部150、記録部190、第1避走点分析部210、第2避走点分析部220、分岐部渋滞分析部230、渋滞区間情報生成部240も備えればよい。また、道路交通情報生成装置100は、ブレーキ情報加工部130も備えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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