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公開番号2025011611
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113821
出願日2023-07-11
発明の名称リサイクルシステム、リサイクル方法、記憶媒体
出願人住友重機械工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B29B 17/00 20060101AFI20250117BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】リサイクル品の品質を安定化できるリサイクルシステム等を提供する。
【解決手段】リサイクルシステムは、リサイクル対象の重合体を含むPETフレーク等の固体材料の品質を所定の品質判定基準に基づいて判定する品質判定部710と、固体材料を、品質判定基準より品質が高いと判定された高品質材料と、品質判定基準より品質が低いと判定された低品質材料と、に選別する材料選別部720と、高品質材料にメカニカルリサイクル処理を施すメカニカルリサイクル装置900と、低品質材料にケミカルリサイクル処理を施すケミカルリサイクル装置100と、を備える。ケミカルリサイクル装置100は、低品質材料を解重合反応によって解重合体に分解する解重合反応槽300と、解重合体から異物を除去する異物除去装置340~360と、解重合体を重合反応によって重合体に合成する重合反応槽400と、重合体の重合度を高める重合促進装置500と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
リサイクル対象の重合体を含む固体材料の品質を所定の品質判定基準に基づいて判定する品質判定部と、
前記固体材料を、前記品質判定基準より品質が高いと判定された高品質材料と、前記品質判定基準より品質が低いと判定された低品質材料と、に選別する材料選別部と、
前記高品質材料にメカニカルリサイクル処理を施すメカニカルリサイクル装置と、
前記低品質材料にケミカルリサイクル処理を施すケミカルリサイクル装置と、
を備えるリサイクルシステム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記ケミカルリサイクル装置は、前記低品質材料を解重合反応によって解重合体に分解する解重合反応槽と、当該解重合反応槽の後段に設けられて前記解重合体から異物を除去する異物除去装置と、当該異物除去装置の後段に設けられて前記解重合体を重合反応によって前記重合体に合成する重合反応槽と、当該重合反応槽の後段に設けられて前記重合体の重合度を高める重合促進装置と、を備える、請求項1に記載のリサイクルシステム。
【請求項3】
前記メカニカルリサイクル装置は、前記ケミカルリサイクル装置と前記重合促進装置を共用して前記高品質材料の重合度を高める、請求項2に記載のリサイクルシステム。
【請求項4】
前記メカニカルリサイクル装置および前記ケミカルリサイクル装置の後段に設けられ、前記メカニカルリサイクル処理が施された前記高品質材料および前記ケミカルリサイクル処理が施された前記低品質材料を混合状態で成形機に供給する重合体供給部を備える、請求項1から3のいずれかに記載のリサイクルシステム。
【請求項5】
前記材料選別部と前記メカニカルリサイクル装置の間には、前記高品質材料を解重合反応によって解重合体に部分的に分解する高品質材料部分解重合部が設けられ、
前記高品質材料部分解重合部で得られる固体分は、前記メカニカルリサイクル装置に供給され、
前記高品質材料部分解重合部で得られる液体分は、前記ケミカルリサイクル装置に供給される、
請求項1から3のいずれかに記載のリサイクルシステム。
【請求項6】
前記材料選別部と前記ケミカルリサイクル装置の間には、前記低品質材料を解重合反応によって解重合体に部分的に分解する低品質材料部分解重合部が設けられ、
前記低品質材料部分解重合部で得られる固体分は、前記ケミカルリサイクル装置に供給される、
請求項1から3のいずれかに記載のリサイクルシステム。
【請求項7】
前記重合体は、ポリエチレンテレフタラートである、請求項1から3のいずれかに記載のリサイクルシステム。
【請求項8】
リサイクル対象の固体材料の品質を所定の品質判定基準に基づいて判定することと、
前記固体材料を、前記品質判定基準より品質が高いと判定された高品質材料と、前記品質判定基準より品質が低いと判定された低品質材料と、に選別することと、
前記高品質材料にメカニカルリサイクル処理を施すことと、
前記低品質材料にケミカルリサイクル処理を施すことと、
をコンピュータを通じて実行するリサイクル方法。
【請求項9】
リサイクル対象の固体材料の品質を所定の品質判定基準に基づいて判定することと、
前記固体材料を、前記品質判定基準より品質が高いと判定された高品質材料と、前記品質判定基準より品質が低いと判定された低品質材料と、に選別することと、
前記高品質材料にメカニカルリサイクル処理を施すことと、
前記低品質材料にケミカルリサイクル処理を施すことと、
をコンピュータを通じて実行させるリサイクルプログラムを記憶している記憶媒体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示はリサイクルシステム等に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ペット(PET:ポリエチレンテレフタラート)ボトルのリサイクルのために、当該PETボトルの粉砕等によって新たなPETボトルの原材料となるPETフレークを製造する方法が開示されている。具体的には、粉砕したPETボトルを加熱溶融した後に、固相重合等によってPETフレークを得るメカニカルリサイクルや、粉砕したPETボトルを解重合反応によってビス(2-ヒドロキシエチル)テレフタレート(BHET)等の中間体または解重合体に分解した後に、再重合反応によってPETフレークを得るケミカルリサイクルが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-153176号公報
特開2022-27158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のようなPETフレークやPETペレット(以下では簡略化してフレークやペレットとも表され、PETを原材料としないフレークやペレットも包括的に表す)の品質は、その原材料であるPETボトル等の品質に依存する。このように品質がばらつきうるフレークやペレットに対して、同じリサイクル処理(メカニカルリサイクル処理またはケミカルリサイクル処理)を施しても、品質が不安定なPETボトル等ができてしまう。
【0005】
本開示はこうした状況に鑑みてなされたものであり、リサイクル品の品質を安定化できるリサイクルシステム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示のある態様のリサイクルシステムは、リサイクル対象の重合体を含む固体材料の品質を所定の品質判定基準に基づいて判定する品質判定部と、固体材料を、品質判定基準より品質が高いと判定された高品質材料と、品質判定基準より品質が低いと判定された低品質材料と、に選別する材料選別部と、高品質材料にメカニカルリサイクル処理を施すメカニカルリサイクル装置と、低品質材料にケミカルリサイクル処理を施すケミカルリサイクル装置と、を備える。
【0007】
本態様では、固体材料が品質判定基準に基づいて高品質材料と低品質材料に選別される。高品質材料は、品質改善効果は低いが装置が簡素なメカニカルリサイクル処理によって効率的にリサイクルされ、低品質材料は、品質改善効果が高いケミカルリサイクル処理によって品質が高められながらリサイクルされる。このように、本態様によれば、固体材料の品質に応じた適切なリサイクル処理(メカニカルリサイクル処理またはケミカルリサイクル処理)を適用することで、リサイクル品の品質を安定化できる。
【0008】
本開示の別の態様は、リサイクル方法である。この方法は、リサイクル対象の固体材料の品質を所定の品質判定基準に基づいて判定することと、固体材料を、品質判定基準より品質が高いと判定された高品質材料と、品質判定基準より品質が低いと判定された低品質材料と、に選別することと、高品質材料にメカニカルリサイクル処理を施すことと、低品質材料にケミカルリサイクル処理を施すことと、をコンピュータを通じて実行する。
【0009】
本開示の更に別の態様は、記憶媒体である。この記憶媒体は、リサイクル対象の固体材料の品質を所定の品質判定基準に基づいて判定することと、固体材料を、品質判定基準より品質が高いと判定された高品質材料と、品質判定基準より品質が低いと判定された低品質材料と、に選別することと、高品質材料にメカニカルリサイクル処理を施すことと、低品質材料にケミカルリサイクル処理を施すことと、をコンピュータを通じて実行させるリサイクルプログラムを記憶している。
【0010】
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、これらの表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラム等に変換したものも、本開示に包含される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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