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公開番号2025011526
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113698
出願日2023-07-11
発明の名称情報処理システムおよびプログラム
出願人富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
代理人個人,個人
主分類H04N 1/00 20060101AFI20250117BHJP(電気通信技術)
要約【課題】画像処理装置にセットされた原稿の情報がリモート端末を介して漏洩することを抑制する。
【解決手段】画像処理装置10の制御部11では、事象判定部103が画像処理装置10に対する直接操作を開始する事象が生じたと判定すると、生成部104が識別情報を生成し、表示制御部106が識別情報を表示させる制御を行い、識別情報の読み取りを行った端末以外の端末からの画像処理装置10に対するリモート操作を操作制限部108が制限する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
1または複数のプロセッサを備え、
前記1または複数のプロセッサは、
画像処理装置に対する直接操作を開始する事象が生じると、予め定められた識別情報を当該画像処理装置に表示させ、
前記識別情報の読み取りを行った端末以外の端末からの前記画像処理装置に対するリモート操作を制限することを特徴とする、
情報処理システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記1または複数のプロセッサは、
前記識別情報として、前記画像処理装置に関する情報と、認証のための情報とを対応付けた情報を当該画像処理装置に表示させ、
前記識別情報の読み取りを行った端末のうち、前記認証のための情報に基づき認証された端末以外の端末からの前記画像処理装置に対するリモート操作を制限することを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記1または複数のプロセッサは、前記画像処理装置に表示されるごとに前記認証のための情報が更新されるワンタイムの前記識別情報を当該画像処理装置に表示させることを特徴とする、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記1または複数のプロセッサは、前記識別情報の読み取りを行った端末のうち、未使用の前記認証のための情報に基づき認証された端末以外の端末からの前記画像処理装置に対するリモート操作を制限することを特徴とする、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記1または複数のプロセッサは、前記識別情報が前記画像処理装置に表示された後、予め定められた条件を満たすと、前記認証のための情報が更新された当該識別情報を当該画像処理装置にて切替表示させることを特徴とする、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記条件が、前記識別情報の読み取りを行った端末から指示されたジョブが実行されたことであることを特徴とする、
請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記条件が、前記識別情報の読み取りを行った他の端末から認証の要求が行われたことであることを特徴とする、
請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記1または複数のプロセッサは、前記画像処理装置に前記識別情報が表示された後、前記直接操作が完了した場合、または当該直接操作が開始されなかった場合には、当該識別情報の読み取りを行った端末からの当該画像処理装置に対するリモート操作を制限することを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記1または複数のプロセッサは、前記画像処理装置から人間が離れると、前記直接操作が完了した、または当該直接操作が開始されなかったと判定することを特徴とする、
請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記1または複数のプロセッサは、前記画像処理装置から原稿が取り除かれると、前記直接操作が完了した、または当該直接操作が開始されなかったと判定することを特徴とする、
請求項8に記載の情報処理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよびプログラムに関する。
続きを表示(約 6,000 文字)【背景技術】
【0002】
文書の印刷や読み取り等を可能にするいわゆる複合機等の画像処理装置にリモート端末を接続させ、画像処理装置をリモート操作できるようにする技術が知られている(例えば、特許文献1)。このような技術は、画像処理装置にセットされた原稿の読み取りを行わせるための操作と、読み取った原稿の情報を取得するための操作とをリモート端末から行うことを可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-207875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ただし、リモート端末からのリモート操作による原稿の読み取りを無条件に認めると、リモート操作を行う者が誰であるかにかかわらず、画像処理装置にセットされた原稿の情報をリモート端末にて取得できるようになる。この場合、画像処理装置にセットされた原稿の情報がリモート端末を介して漏洩するおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、画像処理装置にセットされた原稿の情報がリモート端末を介して漏洩することを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載された発明は、1または複数のプロセッサを備え、前記1または複数のプロセッサは、画像処理装置に対する直接操作を開始する事象が生じると、予め定められた識別情報を当該画像処理装置に表示させ、前記識別情報の読み取りを行った端末以外の端末からの前記画像処理装置に対するリモート操作を制限することを特徴とする、情報処理システムである。
請求項2に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記識別情報として、前記画像処理装置に関する情報と、認証のための情報とを対応付けた情報を当該画像処理装置に表示させ、前記識別情報の読み取りを行った端末のうち、前記認証のための情報に基づき認証された端末以外の端末からの前記画像処理装置に対するリモート操作を制限することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記画像処理装置に表示されるごとに前記認証のための情報が更新されるワンタイムの前記識別情報を当該画像処理装置に表示させることを特徴とする、請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記識別情報の読み取りを行った端末のうち、未使用の前記認証のための情報に基づき認証された端末以外の端末からの前記画像処理装置に対するリモート操作を制限することを特徴とする、請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項5に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記識別情報が前記画像処理装置に表示された後、予め定められた条件を満たすと、前記認証のための情報が更新された当該識別情報を当該画像処理装置にて切替表示させることを特徴とする、請求項4に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載された発明は、前記条件が、前記識別情報の読み取りを行った端末から指示されたジョブが実行されたことであることを特徴とする、請求項5に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載された発明は、前記条件が、前記識別情報の読み取りを行った他の端末から認証の要求が行われたことであることを特徴とする、請求項5に記載の情報処理システムである。
請求項8に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記画像処理装置に前記識別情報が表示された後、前記直接操作が完了した場合、または当該直接操作が開始されなかった場合には、当該識別情報の読み取りを行った端末からの当該画像処理装置に対するリモート操作を制限することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項9に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記画像処理装置から人間が離れると、前記直接操作が完了した、または当該直接操作が開始されなかったと判定することを特徴とする、請求項8に記載の情報処理システムである。
請求項10に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記画像処理装置から原稿が取り除かれると、前記直接操作が完了した、または当該直接操作が開始されなかったと判定することを特徴とする、請求項8に記載の情報処理システムである。
請求項11に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記画像処理装置に物体が接近すると、前記直接操作が開始されると判定することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項12に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記画像処理装置に人間が接近すると、前記直接操作が開始されると判定することを特徴とする、請求項11に記載の情報処理システムである。
請求項13に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記画像処理装置に原稿がセットされると、前記直接操作が開始されると判定することを特徴とする、請求項11に記載の情報処理システムである。
請求項14に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記識別情報の読み取りを行った端末から指示されたジョブを前記画像処理装置が実行できない場合には、その旨を当該端末に表示させることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項15に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記ジョブを前記画像処理装置が実行できるようにするための情報と、当該ジョブ以外のジョブであって当該画像処理装置が実行できるジョブに関する情報との少なくとも一方を前記端末に表示させることを特徴とする、請求項14に記載の情報処理システムである。
請求項16に記載された発明は、コンピュータに、画像処理装置に対する直接操作を開始する事象が生じると、予め定められた識別情報を当該画像処理装置に表示させる機能と、前記識別情報の読み取りを行った端末以外の端末からの前記画像処理装置に対するリモート操作を制限する機能と、を実現させるプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の本発明によれば、画像処理装置に対する直接操作を開始する事象が生じると、予め定められた識別情報が画像処理装置に表示される。そして、その識別情報の読み取りを行った端末以外の端末からの画像処理装置に対するリモート操作が制限される。これにより、画像処理装置にセットされた原稿の情報が、画像処理装置にリモート接続された端末を介して漏洩することを抑制できる。
請求項2の本発明によれば、画像処理装置に関する情報と、認証のための情報とが対応付けられた識別情報が画像処理装置に表示される。そして、画像処理装置に表示された識別情報を読み取ることで画像処理装置に接続しようとする端末に対し、認証のための情報に基づく認証が行われる。これにより、画像処理装置に表示された識別情報を端末に読み取らせることで、画像処理装置の利用にかかる認証が可能となる。
請求項3の本発明によれば、ワンタイムの識別情報が画像処理装置に表示される。これにより、画像処理装置に表示された識別情報を端末に読み取らせることで、画像処理装置の利用にかかるいわゆるワンタイム認証が可能となる。
請求項4の本発明によれば、識別情報の読み取りを行った端末のうち、未使用の認証のための情報に基づき認証された端末以外の端末からのリモート操作が制限される。これにより、一度使用された識別情報の重複使用を防ぐことができる。
請求項5の本発明によれば、識別情報が画像処理装置に表示された後、予め定められた条件を満たすと、認証のための情報が更新された識別情報が画像処理装置にて切替表示される。これにより、切替表示された識別情報の読み取りを行った端末からの画像処理装置のリモート操作が可能となる。
請求項6の本発明によれば、識別情報が画像処理装置に表示された後、識別情報の読み取りを行った端末から指示されたジョブが実行されると、認証のための情報が更新された識別情報が画像処理装置にて切替表示される。これにより、切替表示された識別情報の読み取りを行った端末からの画像処理装置のリモート操作が可能となる。
請求項7の本発明によれば、識別情報が画像処理装置に表示された後、識別情報の読み取りを行った他の端末から認証の要求が行われると、認証のための情報が更新された識別情報が画像処理装置にて切替表示される。これにより、切替表示された識別情報の読み取りを行った端末からの画像処理装置のリモート操作が可能となる。
請求項8の本発明によれば、画像処理装置に識別情報が表示された後、画像処理装置に対する直接操作が完了した場合、または画像処理装置に対する直接操作が開始されなかった場合には、識別情報の読み取りを行った端末からの画像処理装置に対するリモート操作が制限される。これにより、識別情報の読み取りを行った端末からのリモート操作による画像処理装置の独占使用状態が継続し続けることを抑制できる。
請求項9の本発明によれば、画像処理装置に識別情報が表示された後、画像処理装置から人間が離れると、画像処理装置に対する直接操作が完了した、または画像処理装置に対する直接操作が開始されなかったと判定される。これにより、画像処理装置が予め備えている人感センサ等による判定が可能となる。
請求項10の本発明によれば、画像処理装置に識別情報が表示された後、画像処理装置にセットされていた原稿が取り除かれると、画像処理装置に対する直接操作が完了し、または画像処理装置に対する直接操作が開始されなかったと判定される。これにより、画像処理装置が予め備えている近接センサ等による判定が可能となる。
請求項11の本発明によれば、画像処理装置に物体が接近すると、画像処理装置に対する直接操作が開始されると判定される。これにより、画像処理装置が予め備えている各種のセンサなどによる判定が可能となる。
請求項12の本発明によれば、画像処理装置に人間が接近すると、画像処理装置に対する直接操作が開始されると判定される。これにより、画像処理装置が予め備えている人感センサなどによる判定が可能となる。
請求項13の本発明によれば、画像処理装置に原稿がセットされると、画像処理装置に対する直接操作が開始されると判定される。これにより、画像処理装置が予め備えている近接センサなどによる判定が可能となる。
請求項14の本発明によれば、識別情報の読み取りを行った端末から指示されたジョブを画像処理装置が実行できない場合には、その旨が端末に表示される。これにより、端末からジョブを指示したユーザは、自分が指示したジョブが何らかの理由で実行できないことを知得できるので、対応を考えることができる。
請求項15の本発明によれば、識別情報の読み取りを行った端末から指示されたジョブを画像処理装置が実行できない場合、そのジョブを実行できるようにするための情報と、そのジョブ以外の実行可能なジョブに関する情報との少なくとも一方が端末に表示される。これにより、ジョブを指示したユーザは、実行できないジョブに対する対処法を知得できる。
請求項16の本発明によれば、画像処理装置に対する直接操作を開始する事象が生じると、予め定められた識別情報が画像処理装置に表示される。そして、その識別情報の読み取りを行った端末以外の端末からの画像処理装置に対するリモート操作が制限される。これにより、画像処理装置にセットされた原稿の情報が、画像処理装置にリモート接続された端末を介して漏洩することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施の形態が適用される情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
画像処理装置の制御部の機能構成の一例を示す図である。
ユーザ端末の制御部の機能構成の一例を示す図である。
画像処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。
ユーザ端末の処理の流れを示すフローチャートである。
画像処理装置とユーザ端末との各々に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
(A)は、画像処理装置が、ユーザにより指示されたジョブを実行できないときにユーザ端末に表示されるリモート操作画面の具体例を示す図である。(B)は、画像処理装置が表示した識別情報を切替表示する場合の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<情報処理システムの構成>
図1は、本実施の形態が適用される情報処理システム1の全体構成の一例を示す図である。
情報処理システム1は、画像処理装置10と、ユーザ端末30-1乃至30-n(nは1以上の整数値)とがネットワーク90を介して接続されることにより構成されている。ネットワーク90は、例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット等である。以下、ユーザ端末30-1乃至30-nの各々を個別に説明する必要がない場合には、これらをまとめて「ユーザ端末30」と呼ぶ。
【0010】
(画像処理装置)
画像処理装置10は、情報処理システム1を利用するユーザの入力操作に応じて各種の処理を行う情報処理装置である。例えば、画像処理装置10は、用紙等の媒体に画像を形成して出力する印刷処理、原稿の画像を用紙等の媒体に複写して出力する複写処理、用紙等に形成された画像を読み取る読取処理、ファクシミリにより原稿を送信するファックス処理などを行う。画像処理装置10としては、例えば、トナー像を用紙の印刷面に形成するいわゆる電子写真方式の複合機や、インクを用紙の印刷面に吐出するいわゆるインクジェット方式のプリンタ等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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