TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025011393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113482
出願日2023-07-11
発明の名称壁紙
出願人スリーエイ株式会社
代理人個人
主分類D06N 7/00 20060101AFI20250117BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】紙成分が混在した塩化ビニルをリサイクルして壁紙を生成する場合における耐光性の低下を抑制できるようにする
【解決手段】紙製の基材1と、当該基材1の上に形成された塩化ビニル樹脂層2とを備え、塩化ビニル樹脂層2は、使用済みの壁紙から基材1の一部を分離してリサイクルされたリサイクル塩化ビニルと、酸化チタンとを含み、リサイクル塩化ビニルに対する酸化チタンの含有比率を10重量%以上とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
紙製の基材と、
上記基材の上に形成された塩化ビニル樹脂層とを備え、
上記塩化ビニル樹脂層は、使用済みの壁紙から上記基材の一部を分離してリサイクルされたリサイクル塩化ビニルと、酸化チタンとを含み、上記リサイクル塩化ビニルに対する上記酸化チタンの含有比率が10重量%以上である
ことを特徴とする壁紙。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
上記塩化ビニル樹脂層は、着色隠ぺい材を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の壁紙。
【請求項3】
上記塩化ビニル樹脂層の上に形成された白色コーティング層を更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の壁紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は壁紙に関し、特に、使用済みの壁紙から紙成分を取り除いてリサイクルされた塩化ビニルを利用して構成される壁紙に用いて好適なものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、住宅等の壁に張り付ける壁装材としては、塩化ビニル樹脂層を基材上に積層した塩化ビニル製壁紙が広く用いられている。図6に示すように、従来の壁紙100は、裏打ち紙と呼ばれる紙製の基材101上に塩化ビニル樹脂層102を形成し、この塩化ビニル樹脂層102の上に印刷、フィルムラミネートなどにより化粧層を設け、あるいは、塩化ビニル樹脂層102を発泡させるとともにエンボス加工を施すなどして凹凸模様を設けている。
【0003】
裏打ち紙101は、いったん壁に張り付けた壁紙100を張り替え等のために剥がす際に、壁面を傷つけないようにするために設けられる。すなわち、壁から壁紙100を剥がそうとすると、裏打ち紙101が薄くめくれて剥がされることにより、壁面が傷まないようにすることができる。古い壁紙100を剥がした後の壁面には裏打ち紙101の断面が薄く残っており、この上に新しい壁紙100を張り付けることになる。
【0004】
この種の壁紙100は、塩化ビニルに可塑剤を配合し、これを100~250℃にて熱することによって溶解し、溶けた塩化ビニルを裏打ち紙101に塗布して製造する。これにより、裏打ち紙101の紙繊維の中に塩化ビニルが浸透し、裏打ち紙101の上に塩化ビニル樹脂層102が一体不可分となって形成される。
【0005】
塩化ビニルは、加工がしやすく経年劣化しにくいという特徴を持つことから、多くの製品に用いられ、壁張用壁紙の材料としても多く利用されてきた。ところが、塩化ビニルは燃やすとダイオキシンを発生し、また二酸化炭素も大量に発生するという欠点を有する。そのため、塩化ビニルを焼却処分せずに、リサイクルに回すことが望まれている。
【0006】
しかしながら、塩化ビニル製壁紙の場合、剥がした壁紙100は塩化ビニル樹脂層102に裏打ち紙101の断面が張り付いた状態となっている。塩化ビニルは紙繊維の中に染み込んでいるため、染みた塩化ビニルを裏打ち紙101から分離させることは極めて困難であった。そのため、近年において地球の環境問題が大きく叫ばれる中、不要となった塩化ビニル製壁紙は、産業廃棄物としてゴミになるだけという問題があった。
【0007】
このような問題に対し、リサイクルを可能とした壁紙が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の壁紙は、紙製の基材の上に、当該基材と塩化ビニルとの複合材料から成る塩ビ紙層を形成することによって構成される。塩ビ紙層の複合材料は、剥がした使用済みの壁紙を溶解することによって作成されたものである。このように構成することにより、壁から剥がした壁紙をそのまま複合材料として用いるようにリサイクルに回すことができ、大きなコストをかけずに地球の環境問題を解決することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第3917137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
近年ではさらに開発が進み、壁から剥がした壁紙100(塩化ビニル樹脂層102に裏打ち紙101の断面が張り付いた状態のもの)を対象に、紙と塩化ビニルとを分離する技術が提供されている。この技術を用いれば、壁から剥がした壁紙100から更に裏打ち紙101の断面の大部分を取り除き、紙成分の混在率が低下した塩化ビニル(混在率は多くても5%程度)をリサイクルに回すことが可能となる。
【0010】
しかしながら、分離した塩化ビニルの中に僅かながらも紙成分が残っている場合、それをリサイクルして壁紙を生成すると、壁紙の耐光性が損なわれてしまう。耐光性とは、経時的に受ける光によって壁紙が退色することに対する抵抗性を意味する。すなわち、紙成分が混在した塩化ビニルをリサイクルして壁紙を生成すると、リサイクルではない壁紙に比べて耐光性が低下してしまうという問題があった。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

スリーエイ株式会社
壁紙
2日前
アキレス株式会社
合成皮革
9日前
アキレス株式会社
合成皮革
9日前
アキレス株式会社
加飾シート
9日前
澤田株式会社
製糸方法
1か月前
個人
クッション体
1か月前
スリーエイ株式会社
壁紙
2日前
個人
ハンガータイプの洗濯バサミ
6日前
セーレン株式会社
合成皮革
6日前
リンナイ株式会社
衣類乾燥機
1か月前
株式会社フードリボン
果肉除去装置
2か月前
リンナイ株式会社
衣類乾燥機
1か月前
日本バイリーン株式会社
難燃性繊維シート
3か月前
リンナイ株式会社
乾燥装置
2か月前
株式会社カネカ
異常検出システム
1か月前
リンナイ株式会社
衣類乾燥機
1か月前
シャープ株式会社
撹拌翼及び洗濯機
3か月前
シャープ株式会社
撹拌翼及び洗濯機
3か月前
花王株式会社
繊維製品処理剤組成物
6日前
リンナイ株式会社
衣類乾燥機
1か月前
シャープ株式会社
洗濯機
2日前
シャープ株式会社
洗濯機
1か月前
シャープ株式会社
洗濯機
1か月前
日清紡テキスタイル株式会社
繊維構造物の染色方法
1か月前
シャープ株式会社
洗濯機
2か月前
シャープ株式会社
洗濯機
1か月前
株式会社ARTS
吊支具
2か月前
シャープ株式会社
洗濯機
2か月前
シャープ株式会社
洗濯機
2か月前
シャープ株式会社
洗濯機
2か月前
シャープ株式会社
洗濯機
2か月前
シャープ株式会社
洗濯機
2日前
シャープ株式会社
洗濯機
1か月前
東ソー株式会社
合成皮革用ペースト塩化ビニル系樹脂
6日前
セイコーエプソン株式会社
洗濯機
9日前
東芝ライフスタイル株式会社
洗濯機
1か月前
続きを見る