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公開番号2025019947
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123876
出願日2023-07-28
発明の名称衣類処理機
出願人リンナイ株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 39/14 20060101AFI20250131BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】衣類処理機における扉の閉状態を確実に保持しつつ、使用者が扉を閉める操作を簡略化する。
【解決手段】キャッチ機構として、扉側に突出爪10を設け、本体側のキャッチケース内に、突出爪の進入方向に直交する固定軸24で回動可能に回動部材23を軸支する。回動部材の一方の端部には、突出爪の先端が当接する当接部23bと、突出爪に押されて回動部材が回転するのに伴い、突出爪の被係合部10bに係合する係合部23cとを備える。また、圧縮状態で設置されるバネ部材25の一端がキャッチケース22bに支持され、他端が回動部材の他方の端部23dに支持される。そして、回動部材の回転位置が、バネ部材の伸張による付勢力が回動部材に作用する作用線上に固定軸が位置する特定回転位置となるのを境に、バネ部材の付勢力の作用による回動部材の回転方向は、突出爪を当接部が押し返す排斥方向と、係合部が突出爪を引き込む受容方向とに反転する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
衣類を収容するドラムを本体に内蔵し、該本体の前面に開口したドラム入口を扉で開閉可能であり、該扉の左右何れかの端部がヒンジ機構によって前記本体に対して回動可能に軸支されると共に、該ヒンジ機構とは反対側の左右何れかの端部に、前記本体に対して前記扉を閉状態に保持するためのキャッチ機構を備えた衣類処理機において、
前記キャッチ機構は、
前記扉側に設けられ、該扉の閉状態で前記本体と対向する面から突出した突出爪と、
前記本体側に設けられ、前記扉が閉じるのに伴って前記突出爪が挿入されるキャッチケースと、
前記キャッチケースに内蔵され、前記突出爪の進入方向に直交する固定軸で回動可能に軸支された回動部材と、
前記回動部材の一方の端部に形成されて、前記キャッチケースに進入する前記突出爪の先端が当接する当接部と、
前記回動部材の前記当接部と同じ側の端部に形成されて、該当接部に当接した前記突出爪に押されて該回動部材が回転するのに伴い、該突出爪に形成された被係合部と係合する係合部と、
圧縮状態で設置されて、一端が前記キャッチケースに支持されると共に、他端が前記回動部材の前記固定軸を挟んで前記当接部とは反対側の他方の端部に支持されたバネ部材と
を備え、
前記回動部材の回転位置が、前記バネ部材の伸張による付勢力が該回動部材に作用する作用線上に前記固定軸が位置する特定回転位置となるのを境にして、前記バネ部材の付勢力の作用による前記回動部材の回転方向は、前記キャッチケースに進入する前記突出爪を前記当接部が押し返す排斥方向と、前記係合部が前記被係合部に係合して前記突出爪を前記キャッチケースに引き込む受容方向とに反転する
ことを特徴とする衣類処理機。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
請求項1に記載の衣類処理機において、
前記回動部材の回転位置は、前記当接部に当接した前記突出爪の前記キャッチケースへの進入量と対応していると共に、前記扉が閉まり切ると、該突出爪は最大進入量に達し、
前記特定回転位置は、前記突出爪が前記当接部に当接してから前記最大進入量の半分に達するまでの間の特定進入量と対応している
ことを特徴とする衣類処理機。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の衣類処理機において、
前記突出爪に押されて前記回動部材が回転する前の初期回転位置における前記当接部は、該突出爪の進入方向に対して直行する平面になっている
ことを特徴とする衣類処理機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類を収容するドラムを本体に内蔵し、該本体の前面に開口したドラム入口を扉で開閉可能な衣類処理機に関し、詳しくは、扉の閉状態を保持する機構に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
洗濯機や衣類乾燥機などの衣類処理機では、衣類を収容するドラムを本体に内蔵しており、本体の前面に開口したドラム入口を扉で開閉するものが多く存在する。例えば、特許文献1に記載の衣類乾燥機における扉は、左右何れかの端部がヒンジ機構によって本体に対して回動可能に軸支されており、本体の前方側に回転させて開くようになっている。また、閉じた扉がひとりでに開かないようにするため、ヒンジ機構とは反対側の左右何れかの端部に、本体に対して扉を閉状態に保持する機構(ラッチ機構)を備えている。
【0003】
このように扉を閉状態に保持する機構としては、様々なタイプがあり、扉側に閉状態で本体と対向する面から突出した突出爪を備えると共に、本体側に突出爪が挿入されるキャッチケースを備えたキャッチ機構が知られている。こうしたキャッチ機構では、キャッチケースの内部に、突出爪を挟持するための一対の挟持部が搭載されたものがあり、バネによって一対の挟持部が互い近づく方向に付勢されている(例えば、特許文献2)。また、突出爪には、一対の挟持部が嵌り込む両面一対の凹部が形成されている。扉を閉じるのに伴い、突出爪がバネの付勢力に抗して一対の挟持部の間を押し広げながら間へと進入していき、突出爪の一対の凹部に一対の挟持部が嵌り込むことにより、扉を閉状態に保持することが可能である。一方、扉を開ける際は、突出爪がバネの付勢力に抗して一対の挟持部の間を押し広げながら間から引き抜かれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-7827号公報
特開2000-192713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述のような構成のキャッチ機構を採用した衣類処理機では、使用者が扉を閉める際に突出爪が一対の挟持部の間に進入するのに伴い、必要な操作力(押す力)が徐々に増して扉が閉まり切る直前に操作力のピークがあると共に、突出爪の一対の凹部に一対の挟持部が嵌り込むまで扉を押し切らなければならず、使用者にとって扉を閉める操作が煩わしく感じられることがあるという問題があった。
【0006】
この発明は、従来の技術における上述した課題に対応してなされたものであり、衣類処理機における扉の閉状態を確実に保持しつつ、使用者が扉を閉める操作を簡略化することが可能な技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の衣類処理機は次の構成を採用した。すなわち、
衣類を収容するドラムを本体に内蔵し、該本体の前面に開口したドラム入口を扉で開閉可能であり、該扉の左右何れかの端部がヒンジ機構によって前記本体に対して回動可能に軸支されると共に、該ヒンジ機構とは反対側の左右何れかの端部に、前記本体に対して前記扉を閉状態に保持するためのキャッチ機構を備えた衣類処理機において、
前記キャッチ機構は、
前記扉側に設けられ、該扉の閉状態で前記本体と対向する面から突出した突出爪と、
前記本体側に設けられ、前記扉が閉じるのに伴って前記突出爪が挿入されるキャッチケースと、
前記キャッチケースに内蔵され、前記突出爪の進入方向に直交する固定軸で回動可能に軸支された回動部材と、
前記回動部材の一方の端部に形成されて、前記キャッチケースに進入する前記突出爪の先端が当接する当接部と、
前記回動部材の前記当接部と同じ側の端部に形成されて、該当接部に当接した前記突出爪に押されて該回動部材が回転するのに伴い、該突出爪に形成された被係合部と係合する係合部と、
圧縮状態で設置されて、一端が前記キャッチケースに支持されると共に、他端が前記回動部材の前記固定軸を挟んで前記当接部とは反対側の他方の端部に支持されたバネ部材と
を備え、
前記回動部材の回転位置が、前記バネ部材の伸張による付勢力が該回動部材に作用する作用線上に前記固定軸が位置する特定回転位置となるのを境にして、前記バネ部材の付勢力の作用による前記回動部材の回転方向は、前記キャッチケースに進入する前記突出爪を前記当接部が押し返す排斥方向と、前記係合部が前記被係合部に係合して前記突出爪を前記キャッチケースに引き込む受容方向とに反転する
ことを特徴とする。
【0008】
このような本発明の衣類処理機では、使用者が扉を閉める際は、回動部材の排斥方向の回転トルクに抗して突出爪を進入させるために、回動部材の回転位置が特定回転位置を超えるまで扉に押す力を加えれば、バネ部材の付勢力の作用による回動部材の回転方向が排斥方向から受容方向に反転し、その後は回動部材の受容方向の回転トルクで突出爪と共に扉が自動的に引き込まれるので、使用者が扉を押し切らなくても、扉を確実に閉めることができる。そして、扉が閉まり切った状態でも、回動部材の受容方向の回転トルクで扉を引き込み続けることから、扉の閉状態を確実に保持することが可能となる。一方、使用者が扉を開ける際は、回動部材の受容方向の回転トルクに抗して突出爪を引き戻すために、回動部材の回転位置が特定回転位置を超えて戻るまで扉に引く力を加えれば、バネ部材の付勢力の作用による回動部材の回転方向が受容方向から排斥方向へと再び反転し、その後は回動部材の排斥方向の回転トルクで突出爪と共に扉が自動的に押し返される。このように使用者が扉を閉める操作だけでなく、開ける操作についても簡略化することができる。
【0009】
上述した本発明の衣類処理機では、次のようにしてもよい。まず、回動部材の回転位置が、当接部に当接した突出爪のキャッチケースへの進入量と対応していると共に、扉が閉まり切ると、突出爪は最大進入量に達する。そして、回動部材の特定回転位置は、突出爪が当接部に当接してから最大進入量の半分に達するまでの間の特定進入量と対応している。
【0010】
このような構成の衣類処理機では、使用者が扉を閉める際に、突出爪が回動部材の当接部に当接してから扉が閉まり切るまでのストローク(最大進入量)のうち、扉に押す力を加えるのは前半の特定進入量まででよいため、後半まで扉に押す力を加え続ける必要がある場合に比べて、扉を閉める操作感を向上させることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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