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公開番号2025024898
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129269
出願日2023-08-08
発明の名称水流帯電装置
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人
主分類D06B 1/04 20060101AFI20250214BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】新規の水の使用量を適切に低減できる水流帯電装置を提供する。
【解決手段】水流帯電装置10は、非導電性のシート90に対して水を供給することによってシート90を帯電させる装置である。水流帯電装置10は、シート90に向けて水を供給する供給部20、シート90に供給された水を供給部20へと循環させる循環流路30、及び循環流路30の途中に設けられて、水を冷却する冷却装置60を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
非導電性の対象物に対して水を供給することによって前記対象物を帯電させる水流帯電装置であって、
前記対象物に向けて水を供給する供給部と、
前記対象物に供給された水を前記供給部へと循環させる循環流路と、
前記循環流路の途中に設けられて前記水を冷却する冷却装置と、を備える、
水流帯電装置。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記循環流路に対して水道水を導入する導入部と、
前記循環流路の途中に設けられ、前記水に含まれるイオンをイオン交換によって取り除くイオン交換器と、を備える、
請求項1に記載の水流帯電装置。
【請求項3】
前記イオン交換器は、前記冷却装置よりも前記循環流路を流れる水の流れ方向の下流側に設けられている、
請求項2に記載の水流帯電装置。
【請求項4】
前記対象物は、不織布シートである、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の水流帯電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水流帯電装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、繊維状の材料により形成された非導電性のシートをエレクトレット化することでエレクトレット加工品を製造する製造装置が記載されている。
特許文献1に記載の製造装置は、シートの一側の面に向けて水を流しかける水付与手段と、シートを挟んで水付与手段とは反対側に配置されるとともに、シートの一側の面に流しかけられた水を吸引する吸引ノズルとを備える。シートに流しかけられた水は、吸引ノズルによって吸引されることにより、シートの内部を通ってシートの一側の面から他側の面へと移動する際に、シートとの間に作用する摩擦力によってシートを帯電させる。なお、吸引ノズルによって吸引された水は、製造装置の外部へと排水される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/062237号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1を含む従来の製造装置では、水道水などの新規の水が、水付与手段及び吸引ノズルを経て排水されるため、新規の水の使用量が多くなるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための水流帯電装置は、非導電性の対象物に対して水を供給することによって前記対象物を帯電させる水流帯電装置であって、前記対象物に向けて水を供給する供給部と、前記対象物に供給された水を前記供給部へと循環させる循環流路と、前記循環流路の途中に設けられて前記水を冷却する冷却装置と、を備える。
【0006】
同構成によれば、供給部から対象物に供給された水を、循環流路を通じて供給部へと循環させることで、水を再利用できる。これにより、新規の水の使用量を低減することができる。
【0007】
ところで、水が循環流路を流れる際に、循環流路を構成する配管からの受熱や、配管との間に作用する摩擦熱などによって水の温度が上昇する。水の温度が上昇することによって、供給部から供給される水の電気伝導度が高くなる。このため、帯電している対象物の電荷が水へと移動しやすくなることで、対象物の帯電度合が低下するおそれがある。
【0008】
この点、上記構成によれば、循環流路の途中に設けられた冷却装置によって、水を冷却することができる。このため、循環流路を流れる水の温度の上昇を抑制することができるので、水の電気伝導度が高くなることを抑制できる。これにより、帯電している対象物の電荷が水へと移動すること、ひいては対象物の帯電度合が低下することを抑制することができる。したがって、新規の水の使用量を適切に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施形態に係る水流帯電装置の概略構成を示す概略図である。
図2は、水の温度と水の電気伝導率との関係を示すグラフである。
図3は、不織布シートに供給される水の温度と不織布シートの集塵効率との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1~図3を参照して、水流帯電装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、水流帯電装置10は、非導電性のシート90に対して水を供給することによって、シート90を帯電させる装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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