TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025011250
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2024179988,2021527174
出願日
2024-10-15,2019-11-11
発明の名称
免疫応答を調節するためのIRE1α-XBP1シグナル伝達経路バイオマーカーの使用
出願人
デイナ ファーバー キャンサー インスティチュート,インコーポレイテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
35/17 20250101AFI20250116BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】免疫応答を調節するためのIRE1α-XBP1シグナル伝達経路バイオマーカーの使用の提供。
【解決手段】本発明は、一部には、NK細胞免疫におけるIRE1α-XBP1-cMyc軸の特定に基づく。本発明は、IRE1α-XBP1経路を調節する薬剤を用いて免疫応答を調節する(例えば、上方制御するか、または下方制御する)ことから利益を受け得る状態を治療するための組成物および方法、または改変されたNK細胞を含む組成物を提供する。
【選択図】図4B
特許請求の範囲
【請求項1】
IRE1α-XBP1経路を上方制御するように改変されたナチュラルキラー(NK)細胞を含む組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2018年11月19日に出願された米国仮特許出願第62/769,265号、および2019年2月04日に出願された米国仮特許出願第62/800,706号の利益を主張し、上述の出願のそれぞれの全内容が、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 4,600 文字)
【0002】
政府の資金援助
本発明は、The National Institutes of Healthによって授与された助成金番号T32GM007739およびF30 AI136239-01A1に基づく政府の支援を受けて行われた。政府は本発明に一定の権利を有する。
【背景技術】
【0003】
NK細胞は、悪性腫瘍およびウイルス感染に対する宿主免疫の重要なメディエーターである(Caligiuri et al.(2008)Blood 112:461-469)。主要なNK細胞受容体の多様なリガンドおよび微小環境由来の炎症促進性サイトカインを含め、NK細胞の発達および機能の外因性調節因子が同定されてきたが(Cooper et al.(2009)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 106:1915-1919、Madera et al.(2016)J.Exp.Med.213:225-33、Zawislak et al.(2013)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 110:6967-6972、Sun et al.(2012)J.Exp.Med.209:947-954)、NK細胞がこれらのシグナルを重要なエフェクター機能へとどのように機械的に翻訳するのかについては、比較的ほとんど知られていない(Beaulieu et al.(2014)Nat.Immunol.15:546-553、Rapp et al.(2017)Sci.Immunol.2(18))。さらに、NK細胞の新たな特徴は、NK細胞がクローン増殖を受けて長期間続く記憶を生成する能力を含め、近年になって明らかになってきたが、これらの「養子」特性の根底にある分子機構は、さらなる特性決定を必要とする。NK細胞ベースのがん免疫療法(Morvan and Lanier(2016)Nat.Rev.Cancer 16:7-19、Vivier et al.(2012)Nat.Rev.Immunol.12:239-252)および致死性の感染症を制御するための新しいワクチン戦略を開発することへの新たな関心は、NK細胞媒介性免疫の新しい固有の調節因子を特定する緊急の必要性を強調するものである。
【0004】
ERストレスセンサーIRE1αおよびその基質転写因子XBP1の活性化(Yoshida et al.(2001)Cell 107:881-891、Lee et al.(2003)Mol.Cell.Biol.23:7448-7459)は、タンパク質合成、折り畳み、および分泌に対する高い需要と共に、構成的に対処しなければならない「専門的な」分泌細胞の特徴である(Hess et al.(2011)Gastroenterol.141:1463-1472、Lee et al.(2011)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 108:8885-8890、Lee et al.(2008)Science 320:1492-1496、Kaser et al.(2008)Cell 134:743-756)。この高度に進化的に保存されたシグナル伝達経路は、低酸素症、栄養素欠乏および低pHなどの外部刺激に応答して、腫瘍細胞(Chen et al.(2014)Nature 508:103-107)および骨髄由来抑制細胞(Condamine et al.(2014)J.Clin.Invest.124:2626-2639)、マクロファージ(Yan
et al.(2016)Cell Rep.16:2914-2927)、T細胞(Song et al.(2018)Nature 562:423-428)および樹状細胞(Cubillos-Ruiz et al.(2015)Cell 161:1527-1538)においても活性化された。しかしながら、NK細胞の機能が、IRE1α-XBP1シグナル伝達によって引き起こされるかどうか、また、そうである場合に、制御する特定の活性が何であるかは不明である。
【0005】
したがって、当該技術分野では、新たなNK細胞ベースの免疫療法を開発するためにNK細胞応答を制御する固有の経路を明らかにすることが非常に必要とされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Caligiuri et al.(2008)Blood 112:461-469
Cooper et al.(2009)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 106:1915-1919
Madera et al.(2016)J.Exp.Med.213:225-33
Zawislak et al.(2013)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 110:6967-6972
Sun et al.(2012)J.Exp.Med.209:947-954
Beaulieu et al.(2014)Nat.Immunol.15:546-553
Rapp et al.(2017)Sci.Immunol.2(18)
Morvan and Lanier(2016)Nat.Rev.Cancer 16:7-19
Vivier et al.(2012)Nat.Rev.Immunol.12:239-252
Yoshida et al.(2001)Cell 107:881-891
Lee et al.(2003)Mol.Cell.Biol.23:7448-7459
Hess et al.(2011)Gastroenterol.141:1463-1472
Lee et al.(2011)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 108:8885-8890
Lee et al.(2008)Science 320:1492-1496
Kaser et al.(2008)Cell 134:743-756
Chen et al.(2014)Nature 508:103-107
Condamine et al.(2014)J.Clin.Invest.124:2626-2639
Yan et al.(2016)Cell Rep.16:2914-2927
Song et al.(2018)Nature 562:423-428
Cubillos-Ruiz et al.(2015)Cell 161:1527-1538
【発明の概要】
【0007】
本発明は、少なくとも一部には、ERストレスセンサーイノシトール要求性酵素1(IRE1α)およびその基質転写因子Xボックス結合タンパク質1(XBP1)が、インビボでウイルス感染および腫瘍に対するNK細胞媒介性応答を大いに引き起こし、恒常性増殖を促進するという発見に基づいている。IRE1αおよびXBP1は、活性化マウスおよびヒトNK細胞の強固な肥大にとって重要であり、mTORシグナル伝達経路の下流に位置することが見出された。加えて、トランスクリプトームおよびクロマチン免疫沈降分析は、NK細胞増殖の下流での制御のためのXBP1の新規かつ直接的な下流標的としてのc-Mycを明らかにした。IRE1αの遺伝子除去または医薬による遮断は、c-Mycを下方制御し、一方、XBP1の過剰発現は、c-Mycの過剰活性化を引き起こした。c-Mycにハプロ不全を有するNK細胞は、IRE1αまたはXBP1欠損と同等の機能欠損を示した。c-Mycの遺伝子過剰発現は、IRE1α欠損NK細胞における増殖欠陥を大きく救済した。c-Mycに対する結合と一貫して、IRE1α/XBP1は、NK細胞における酸化リン酸化も促進する。この研究は、NK細胞免疫におけるIRE1α-XBP1-cMyc軸を特定し、感染およびがんに対する宿主保護に関する新しい洞察を提供する。
【0008】
一態様では、IRE1α-XBP1経路を上方制御するように改変されたナチュラルキラー(NK)細胞を含む組成物が提供される。
【0009】
本明細書に記載の本発明のいずれかの態様に適用され得る多数の実施形態がさらに提供される。例えば、一実施形態では、IRE1α-XBP1経路は、NK細胞における表1に列挙された少なくとも1つのバイオマーカーのコピー数、量、および/または活性を増加させることによって上方制御される。別の実施形態では、表1に列挙された少なくとも1つのバイオマーカーのコピー数、量、および/または活性は、NK細胞と、表1に列挙された少なくとも1つのバイオマーカーをコードする核酸分子もしくはその断片、表1に列挙された少なくとも1つのバイオマーカーのポリペプチドもしくはその断片、表1に列挙された少なくとも1つのバイオマーカーに結合する小分子、または炎症促進性サイトカインとを接触させることによって増加する。なお別の実施形態では、炎症促進性サイトカインは、IL-2、IL-15、IL-12および/またはIL-18である。さらに別の実施形態では、NK細胞は、XBP1からXBP1s転写物へのスプライジングを増加させた。別の実施形態では、XBP1標的遺伝子の発現は、NK細胞において上方制御される。なお別の実施形態では、XBP1標的遺伝子は、c-Mycであるか、またはHspa5、Dnajb9、Sec24d、Sec63、Hyou1、Sec61a、およびP4hbからなる群から選択されるカノニカルXBP1標的遺伝子である。さらに別の実施形態では、c-Myc標的遺伝子の発現は、NK細胞において上方制御される。別の実施形態では、酸化リン酸化(OXPHOS)は、NK細胞において上方制御される。なお別の実施形態では、NK細胞は、活性化NK細胞および/またはメモリーNK細胞であり、任意選択で、メモリーNK細胞は、サイトカイン誘導メモリー様NK細胞(CIML)である。さらに別の実施形態では、NK細胞は、Ly49H発現NK細胞またはCD56
bright
NK細胞である。別の実施形態では、NK細胞は、末梢血単核細胞(PBMC)または臍帯血(UCB)に由来する。なお別の実施形態では、組成物は、NK細胞株に由来する。
【0010】
別の態様では、免疫応答の上方制御から利益を受け得る状態を有する対象を治療する方法であって、対象に、治療有効量の本明細書に記載の組成物を投与することを含む、方法が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
歯茎みが品
11日前
個人
錠剤撒き器
5か月前
個人
歯の掃除具
2か月前
個人
身体牽引装置
3か月前
個人
導電香
4日前
個人
塗り薬塗り具
1か月前
個人
乗馬テラピー
3か月前
個人
クリップ
18日前
個人
健康器具
1か月前
個人
収納容器
1か月前
個人
染毛方法
2か月前
個人
片足歩行支援具
19日前
個人
発熱器具
2か月前
個人
磁器治療器
3か月前
個人
眼科診療車
26日前
株式会社コロナ
脱臭機
5か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
5か月前
個人
動体視力強化装置
3か月前
株式会社コーセー
美爪料
19日前
個人
除菌システム
19日前
株式会社コーセー
化粧料
19日前
東レ株式会社
下肢着用具
3か月前
個人
避難困難者救出台車
26日前
株式会社ナカニシ
生検針
3か月前
株式会社 MTG
浴用剤
5日前
東レ株式会社
吸収制御剤
2か月前
個人
血管硬化度算出方法
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
4か月前
株式会社MIC
陰茎補助具
1か月前
株式会社ニデック
眼科装置
11日前
個人
立位姿勢支持具
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
18日前
株式会社ファンケル
化粧料
2か月前
個人
唾液分泌促進具
3か月前
株式会社ファンケル
化粧料
3か月前
続きを見る
他の特許を見る