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公開番号
2024121852
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023029047
出願日
2023-02-28
発明の名称
眼科装置
出願人
株式会社ニデック
代理人
主分類
A61B
3/107 20060101AFI20240902BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】 角膜に投影されるパターン指標の欠如をできるだけ少なくし、被検眼の眼特性の測定や撮影等の検眼をより適切に行う。
【解決手段】 被検眼の複数の眼特性を検眼する眼科装置は、第1検眼軸を介して、第1眼特性を検眼する第1検眼部と、第1検眼軸に対して偏位した位置に配置された第2検眼軸を介して、第1眼特性とは異なる第2眼特性を検眼する第2検眼部と、角膜形状を得るためのパターン指標を被検眼角膜へ投影するための指標投影器であって、その中心部に第1検眼部の検眼経路を確保するための中心開口窓が形成された指標投影器と、第2検眼軸を介した第2検眼部の検眼経路を指標投影器が遮らないように、中心開口窓が形成された指標投影器を移動する移動手段と、を備える。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
被検眼の複数の眼特性を検眼する眼科装置であって、
第1検眼軸を介して、第1眼特性を検眼する第1検眼部と、
前記第1検眼軸に対して偏位した位置に配置された第2検眼軸を介して、前記第1眼特性とは異なる第2眼特性を検眼する第2検眼部と、
角膜形状を得るためのパターン指標を被検眼角膜へ投影するための指標投影器であって、その中心部に前記第1検眼部の検眼経路を確保するための中心開口窓が形成された指標投影器と、
前記第2検眼軸を介した前記第2検眼部の検眼経路を前記指標投影器が遮らないように、前記中心開口窓が形成された前記指標投影器を移動する移動手段と、
を備えることを特徴とする眼科装置。
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【請求項2】
請求項1の眼科装置において、
前記指標投影器は、その一部に前記第2検眼部の検眼経路を遮らない大きさの切欠き部を有し、
前記移動手段は、前記第1検眼軸を中心に前記指標投影器を回転させることで、前記切欠き部を移動させることを特徴とする眼科装置。
【請求項3】
請求項2の眼科装置において、
前記第1検眼軸及び前記第2検眼軸の何れに対しても偏位した第3検眼軸を介して、被検眼を検眼する第3検眼部を備え、
前記移動手段は、前記指標投影器を回転させることで、前記第2検眼部による検眼時にはその検眼光路が前記指標投影器によって遮られないように前記切欠き部を移動させ、前記第3検眼部による検眼時には、その検眼経路が前記指標投影器によって遮られないように前記切欠き部を移動させることを特徴とする眼科装置。
【請求項4】
請求項3の眼科装置において、
前記第3検眼軸は、前記第2検眼部による検眼時の検眼経路を前記指標投影器が遮らないように前記切欠き部が移動された状態で、前記切欠き部より外れた前記指標投影器の領域に重なる位置関係に配置されていることを特徴とする眼科装置。
【請求項5】
請求項3又は4の何れかの眼科装置において、
前記切欠き部は、前記第2検眼部による検眼時に前記第2検眼部の検眼経路を確保した状態に移動された場合に、前記第3検眼部の検眼経路が前記指標投影器に遮られ、前記第3検眼部による検眼時に前記第3検眼部の検眼経路を確保した状態に移動された場合に、前記第2検眼部の検眼経路が前記指標投影器に遮られる大きさに形成されていることを特徴とする眼科装置。
【請求項6】
請求項3~5の何れかの眼科装置において、
前記第1検眼軸、前記第2検眼軸及び前記第3検眼軸の何れに対しても偏位した第4検眼軸を介して、被検眼を検眼する第4検眼部を備え、
前記移動手段は、前記指標投影器を回転させることで、前記第4検眼部による検眼時にはその検眼経路が前記指標投影器によって遮られないように前記切欠き部を移動させることを特徴とする眼科装置。
【請求項7】
請求項3~6の何れかの眼科装置において、
前記第3検眼部は、被検眼前眼部に投光された撮影光によって光切断された被検眼前眼部からの戻り光を受光して被検眼の前眼部断面画像を取得し、
前記第3検眼軸は、光切断された被検眼前眼部からの戻り光を受光する受光光学系の光軸であって、前記第1検眼軸に対して所定角度で傾斜した位置関係にあることを特徴とする眼科装置。
【請求項8】
請求項1~7の何れかの眼科装置において、
前記指標投影器により被検眼角膜に投影された前記パターン指標の投影画像を得る投影画像取得手段と、取得された前記指標投影画像を処理して角膜形状を得る処理手段と、を備え、
前記移動手段は、前記指標投影器の第1回転状態と、前記第1回転状態における前記切欠き部に前記パターン指標が位置する前記指標投影器の第2回転状態と、の少なくとも2回で前記指標投影器を回転させ、
前記処理手段は、前記第1回転状態での指標投影画像と、前記第2回転状態での指標投影画像と、に基づいて前記切欠き部による前記パターン指標の欠損部分を補完処理して角膜形状を得ることを特徴とする眼科装置。
【請求項9】
請求項1の眼科装置において、
前記移動手段は、前記第1検眼軸と前記第2検眼軸の中心間の外側に設けられた回転軸を中心に前記指標投影器を回転させることで、前記第2検眼部による検眼時にはその検眼光路が前記指標投影器によって遮られない状態とすることを特徴とする眼科装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、被検眼の複数の眼特性を検眼する眼科装置に関する。
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【背景技術】
【0002】
被検眼の眼屈折力、眼圧、等の複数の眼特性を検眼(検査・測定・撮影)する複合型の眼科装置が知られている。さらに、被検眼の角膜形状の分布情報を広範囲に得るためのパターン指標を被検眼の角膜に投影する指標投影器を備える眼科装置が提案されている(特許文献1参照)。この装置は、指標投影器の中心を通る第1検眼軸と、これとは異なる第2検眼軸と、をそれぞれ通過させるための窓部が指標投影器に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019―208856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複合型の眼科装置に角膜形状を測定するための指標投影器を備えさせる構成においては、さらなる改良が望まれる。例えば、特許文献1では、指標投影器が固定的に配置されているため、より適切な角膜形状の測定や検眼結果が得られ難い。また、例えば、第1検眼軸及び第2検眼軸とは異なる第3検眼軸を介して被検眼を検眼する検眼部を設けた場合、それに対応する窓部を追加しないと、適切な検眼が行えない。
【0005】
本開示は、角膜に投影されるパターン指標の欠如をできるだけ少なくし、被検眼の眼特性の測定や撮影等の検眼をより適切に行える眼科装置を提供することを技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の眼科装置は、被検眼の複数の眼特性を検眼する眼科装置であって、第1検眼軸を介して、第1眼特性を検眼する第1検眼部と、前記第1検眼軸に対して偏位した位置に配置された第2検眼軸を介して、前記第1眼特性とは異なる第2眼特性を検眼する第2検眼部と、角膜形状を得るためのパターン指標を被検眼角膜へ投影するための指標投影器であって、その中心部に前記第1検眼部の検眼経路を確保するための中心開口窓が形成された指標投影器と、前記第2検眼軸を介した前記第2検眼部の検眼経路を前記指標投影器が遮らないように、前記中心開口窓が形成された前記指標投影器を移動する移動手段と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態の眼科装置の外観を説明する図である。
プラチドユニットを被検眼側から見た図である。
検眼ユニットにプラチドユニットが備えられた状態と、検眼ユニットからプラチドユニットが取り除かれた状態と、をそれぞれ被検眼側から見た図である。
検眼ユニットに配置される角膜形状測定部、各検眼部の光学系、制御系、等の構成要素を説明する図である。
プラチドユニットの切欠き部が移動された状態を示す図である。
第2実施例の眼科装置が備えるプラチドユニットの移動を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[概要]
以下、典型的な実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の<>にて分類された項目は、独立又は関連して利用されうる。
【0009】
例えば、眼科装置(例えば、眼科装置1)は、被検眼の複数の眼特性を検眼(検査、測定、撮影)する。例えば、眼科装置は、角膜形状を得るための指標投影器(例えば、プラチドユニット122)と、第1検眼部(例えば、検眼部2A)と、第2検眼部(例えば、検眼部2B)と、移動手段(例えば、移動部135)と、を備える。例えば、眼科装置は、角膜形状測定部(例えば、角膜形状測定部120)に備え、指標投影器は、角膜形状測定部に備えられる。
【0010】
さらに、眼科装置は、第3検眼部(例えば、検眼部2C)を追加的に備えていてもよい。さらに、眼科装置は、第4検眼部(例えば、検眼部2D)を追加的に備えていてもよい。例えば、眼科装置は、投影画像取得手段(例えば、制御部50)を備えていてもよい。例えば、眼科装置は、処理手段(例えば、制御部50)を備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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