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公開番号2025011207
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2024177266,2023096944
出願日2024-10-09,2016-07-29
発明の名称植物における除草剤耐容性のための方法及び組成物
出願人モンサント テクノロジー エルエルシー
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12N 15/53 20060101AFI20250116BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】新規の除草剤不感受性プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼを提供する。
【解決手段】プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害除草剤への耐容性を付与するための新規の組み換えDNA分子及び遺伝子操作タンパク質を提供する。また本発明は、当該組み換えDNA分子を含有する、除草剤耐容性のトランスジェニック植物、種子、細胞、及び植物部分、ならびにこれらの使用方法も提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
配列番号1~20からなる群から選択されるポリペプチド配列に対し少なくとも85%
の配列同一性を有するタンパク質をコードする核酸配列に作用可能に連結した異種プロモ
ーターを含む組み換えDNA分子であって、前記タンパク質が除草剤不感受性プロトポル
フィリノーゲンオキシダーゼ活性を有する、前記組み換えDNA分子。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記核酸配列が、配列番号22~63からなる群から選択される、請求項1に記載の組
み換えDNA分子。
【請求項3】
前記タンパク質が、配列番号1~20からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、
請求項1に記載の組み換えDNA分子。
【請求項4】
前記異種プロモーターが植物細胞中で機能する、請求項1に記載の組み換えDNA分子

【請求項5】
前記核酸配列が、作用可能に連結したタンパク質を細胞内に局在化するように機能する
標的配列をコードするDNA分子に作用可能に連結している、請求項4に記載の組み換え
DNA分子。
【請求項6】
請求項1に記載の組み換えDNA分子を含む、DNAコンストラクト。
【請求項7】
前記組み換えDNAが、前記タンパク質を細胞内に局在化するように機能する標的配列
をコードする作用可能に連結したDNA分子を含む、請求項6に記載のDNAコンストラ
クト。
【請求項8】
前記タンパク質が前記細胞に除草剤耐容性を付与する、請求項7に記載のDNAコンス
トラクト。
【請求項9】
トランスジェニック植物、種子、または細胞のゲノム中に存在する、請求項6に記載の
DNAコンストラクト。
【請求項10】
配列番号1~20から選択される全長のアミノ酸配列に対する少なくとも85%の配列
同一性を備える組み換えポリペプチドであって、除草剤不感受性プロトポルフィリノーゲ
ンオキシダーゼ活性を有する、前記組み換えポリペプチド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2015年8月3日に出願された米国仮特許出願第62/200,428号
の優先権の利益を主張し、その開示内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,600 文字)【0002】
配列表の組み込み
69.4KB(MS-WINDOWSでの計測)の2016年7月27日に作成された
MONS383WO_ST25.txtという名称のファイルに含まれた配列表は、電子
申請により本明細書と共に出願され、参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
背景
発明の分野
本発明は、バイオテクノロジーの分野に関する。より具体的には、本発明は、プロトポ
ルフィリノーゲンオキシダーゼを阻害する除草剤への耐容性をもたらす酵素をコードする
、組み換えDNA分子に関する。
【背景技術】
【0004】
関連技術
農業作物生産ではしばしば、バイオテクノロジーの方法を用いて作られたトランスジェ
ニック形質が利用される。異種遺伝子(導入遺伝子としても知られる)は、トランスジェ
ニック形質を生成するために植物に導入することができる。植物での導入遺伝子の発現に
より、植物に除草剤耐容性などの形質が付与される。トランスジェニック除草剤耐容性形
質の例としては、グリホサート耐容性、グルホシネート耐容性、及びジカンバ耐容性が挙
げられる。一般的に使用されている除草剤への耐性を有する雑草種の増加に伴い、新たな
除草剤耐容性形質が当技術分野で必要とされている。特に目的となる除草剤としては、プ
ロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)を阻害する除草剤(PPO除草剤と称さ
れる)が挙げられる。PPO除草剤は様々な除草剤耐性雑草の防除を提供するため、これ
らの除草剤への耐容性を付与する形質は、1つ以上の他の除草剤耐容性(複数可)と組み
合わせた栽培体系においてとりわけ有用になる。
【0005】
プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼは、クロロフィル及びヘムの両生合成経路で機
能し、プロトポルフィリノーゲンIXをプロトポルフィリンIXに変換する。プロトポル
フィリンIX生成の後、クロロフィル及びヘム生合成経路は異なる金属イオン(ヘムは鉄
、クロロフィルはマグネシウム)を取り込んで分岐する。この経路のセグメントは原核生
物及び真核生物にまたがって保存されており、原核生物及び真核生物にまたがって見いだ
される多くのPPO酵素は比較的類似している。一部の原核生物(例えば、ラン藻類)は
この経路をクロロフィル及びヘム生成に使用し、一方他の原核生物(例えば、Esche
richia coli)はこの経路をヘム生成に使用する。
【0006】
複数の原核生物及び真核生物から除草剤不感受性プロトポルフィリノーゲンオキシダー
ゼ(「iPPO」)が単離されている。構造に基づくと、次に挙げる、少なくとも3種の
異なるPPO酵素のサブクラスが存在すると考えられている:HemY(Hansson
and Hederstedt,“Cloning and characteriz
ation of the Bacillus subtilis hemEHY ge
ne cluster,which encodes protoheme IX bi
osynthetic enzymes”Journal of Bacteriolo
gy 174(24):8081-8093(1992))、HemG(Sasarma
n,et al.,“Mapping of a new hem gene in E
scherichia coli K12”Microbiology 113:297
-303(1979))、及びHemJ(Boynton,et al.,“Disco
very of a gene involved in a third bacte
rial protoporphyrinogen oxidase activity
through comparative genomic analysis an
d functional complementation”Applied and
Environmental Microbiology 77(14):4795-
4801(2011))。本発明は、HemGファミリーのメンバーである新規の組み換
えiPPOを提供する。20年にわたる研究及びこれまでに同定されたiPPOの数にも
かかわらず、組み換えiPPOを含むトランスジェニック作物植物はまだ商品化されてい
ない。強力な雑草防除プラットフォームは、部分的には、除草剤耐容性形質パッケージの
継続的な開発に依存している。そのため、iPPOを同定し利用してトランスジェニック
作物形質を創生することは農業の進歩を意味する。
【発明の概要】
【0007】
一態様において、本発明は、配列番号1~20から選択されるポリペプチド配列に対し
少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチドをコードする核酸配列に作用可能に
連結した異種プロモーターを含む組み換えDNA分子であって、当該ポリペプチドが除草
剤不感受性プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性を有する、組み換えDNA分子を
提供する。ある特定の実施形態では、当該ポリペプチドは、配列番号1~20の中から選
択されるポリペプチドに対し、少なくとも約85%の配列同一性、少なくとも約90%の
配列同一性、少なくとも95%の配列同一性、少なくとも96%の配列同一性、少なくと
も97%の配列同一性、少なくとも98%の配列同一性、または少なくとも99%の配列
同一性を有し、かつ除草剤不感受性プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性を有する
。一部の実施形態では、核酸配列が配列番号22~63からなる群から選択される組み換
えDNA分子が提供される。特定の実施形態では、当該組み換えDNA分子は、配列番号
1~20からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする。その
ため、本発明により、配列番号1~20の中から選択される全長のアミノ酸配列に対する
少なくとも85%の配列同一性を備える組み換えポリペプチドであって、除草剤不感受性
プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ活性を有する、組み換えポリペプチドが提供され
る。
【0008】
ある特定の実施形態では、異種プロモーター、例えば植物細胞中で機能するプロモータ
ーは、本発明のポリペプチド配列、例えば配列番号1~20から選択されるポリペプチド
配列に対し、少なくとも85%の配列同一性を有するポリペプチドをコードする核酸配列
に、作用可能に連結しており、当該ポリペプチドは除草剤不感受性プロトポルフィリノー
ゲンオキシダーゼ活性を有する。得られたこのようなDNA分子は、当該ポリペプチドを
細胞内に局在化するように機能する標的配列をさらに含むことができる。
【0009】
一態様において、本発明は、本発明の組み換えDNA分子を含むDNAコンストラクト
を提供する。一実施形態では、このようなDNAコンストラクトは、本発明の核酸配列へ
の作用可能な連結において、当該ポリペプチドを細胞内に局在化するように機能する標的
配列を含む。当該DNA分子は、トランスジェニック植物、種子、または細胞のゲノム中
に存在し得る。ある特定の実施形態では、当該ポリペプチドは、細胞、植物、種子、また
は植物部分に除草剤耐容性を付与する。
【0010】
本発明の別の態様では、本発明の組み換えDNA分子または本発明の組み換えポリペプ
チドを含むトランスジェニック植物、種子、細胞、または植物部分が提供される。そのた
め、当該トランスジェニック植物、種子、細胞、または植物部分は、少なくとも1種のP
PO除草剤への除草剤耐容性を備え、すなわちそれを示す。一部の実施形態では、当該ト
ランスジェニック植物、種子、細胞、または植物部分は、追加のトランスジェニック除草
剤耐容性形質を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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