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公開番号2025010510
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-21
出願番号2024108498
出願日2024-07-04
発明の名称縮小ヘッダ信号情報試験システムおよび方法
出願人株式会社アドバンテスト
代理人弁理士法人RYUKA国際特許事務所
主分類H04L 27/26 20060101AFI20250110BHJP(電気通信技術)
要約【課題】試験システムにおける異なるタイプの試験手順の効率的かつ効果的な柔軟な実装を容易にする方法及び信号処理試験システムを提供する。
【解決手段】信号処理試験方法は、ヘッダ包含モード、縮小ヘッダトレーニングモードおよび縮小ヘッダモードの間で信号処理モードを選択する段階と、信号処理モードの選択結果に従って信号処理情報決定処理を実行する段階と、信号処理情報決定処理の結果に従って変調/復調関連処理を実行する段階と、を備える。縮小ヘッダモードでは、通信信号に対して処理が実行され、ヘッダ情報が通信信号自体において最初は容易に利用可能ではなく、復調パラメータ情報が通信信号内の他の情報から有利に導出/開発/外挿される。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
縮小ヘッダ通信信号処理試験方法であって、
信号内のサイクリックプレフィックスの自己相関を実行する段階、ここで、前記信号は、通信プロトコルに従って構成される;
前記自己相関の結果に基づいて前記信号内のシンボルの開始タイミングを識別する段階、ここで、前記シンボルは、前記通信プロトコルにより定義され、直交周波数分割変調(OFDM)シンボルを含む;
前記自己相関の結果に基づいて初期粗周波数エラー訂正を決定する段階;
前記信号のためにビンのセットを設定する段階、ここで、前記ビンのセットは、パイロットビンおよびデータビンを含み、ここで、前記ビンのセットは、前記信号に関連付けられたサブキャリアのセットに対応し、前記パイロットビンは、前記サブキャリアのセット内のパイロットサブキャリアに対応し、前記データビンは、前記サブキャリアのセット内のデータサブキャリアに対応する;
前記通信プロトコルにより定義される前記パイロットサブキャリアの定義に従って前記パイロットビンの識別情報を抽出する段階;
前記パイロットビンおよび前記データビンの理想的なコンスタレーション値および理想的なシンボル値を設定する段階;および
前記パイロットビンおよび前記データビンの前記理想的なコンスタレーション値および前記理想的なシンボル値の結果に基づいて他の復調パラメータ値を決定する段階
を備える、方法。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記信号は、プリアンブルトレーニング参照シンボルがないペイロードデータを含むループ信号である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
識別する前記段階は、
前記自己相関の結果に対してピーク検索機能を実行する段階;および
前記ピーク検索機能の結果を前記シンボルの前記開始タイミングのインジケーションに関連付ける段階
を有する、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記通信プロトコルは、IEEE802.11系無線ネットワーク通信プロトコル/規格のうちの1つに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記信号は、物理層ヘッダ情報がないプロトコルデータユニットの物理層ペイロード部分を含み、ここで、プロトコルデータユニットの前記物理層ペイロード部分の構成は、そうでなければ、IEEE802.11系無線ネットワークプロトコル/規格のうちの1つに対応する通信プロトコル規格の構成仕様に準拠する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記パイロットビンの理想的なコンスタレーション値および理想的なシンボル値を設定する前記段階は、
粗周波数エラーの決定を完了する段階;
前記粗周波数エラーを補償する段階;
前記信号内の理想的なパイロットトーン値を取得する段階、ここで、前記理想的なパイロットトーン値は、前記パイロットビンおよび対応する前記パイロットサブキャリアの前記理想的なコンスタレーション値および前記理想的なシンボル値を含む;
aFrequencyEstimationModeについて「LowSNR」をユーザが選択したかどうかを判断する段階、そうである場合、周波数エラーの再推定が適切である;
前記判断の結果が肯定的である場合、前記信号内のパイロットトーンおよび/またはデータビン値を用いて、微調整周波数エラーの前記再推定を実行する段階;
前記微調整周波数エラーを前記信号に適用する段階;および
前記理想的なパイロットトーン値を戻す段階、ここで、前記理想的なパイロットトーン値は、前記パイロットビンおよび対応する前記パイロットサブキャリアの前記理想的なコンスタレーション値および前記理想的なシンボル値を含む
を有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記パイロットビンおよび前記データビンの理想的なコンスタレーション値および理想的なシンボル値を設定する前記段階は、
理想的なパイロットトーンコンスタレーション値に基づいて前記パイロットビン内の前記パイロットサブキャリアのイコライザ値を決定する段階;および
理想的なデータトーンコンスタレーション値に基づいてデータビン位置における前記データサブキャリアのイコライザ値を決定する段階
を有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記パイロットビンの前記イコライザ値および前記データビンの前記イコライザ値は、それぞれのチャネル応答値の逆数である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記データビンのイコライザ値の前記決定は、前記パイロットビンの前記イコライザ値の間の補間を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記パイロットビンおよび前記データビンの理想的なコンスタレーション値および理想的なシンボル値を設定する段階は、
前記パイロットビンのうちの1つを選択し、現パイロットビンのラベルを前記パイロットビンのうちの前記1つへ割り当てる段階;
前記現パイロットビンの理想値を抽出する段階、ここで、前記現パイロットビンの前記理想値を抽出する段階は、二位相シフトキーイング(BPSK)分析に基づいている;
前記現パイロットビンの前記理想値および前記現パイロットビンの既知のキャプチャ値に基づくパイロットイコライザ値を抽出する段階;
前記パイロットイコライザ値をイコライザリストに挿入する段階;
前記現パイロットビンに隣接する、前記データビンのうちの1つを選択し、前記データビンのうちの前記1つを現データビンのラベルへ割り当てる段階;
現イコライザ値のラベルを前記パイロットイコライザ値へ割り当てる段階;
前記現イコライザ値を前記現データビンに適用する段階;
前記現データビンの理想的なコンスタレーション値を抽出する段階;
前記現データビンの前記理想的なコンスタレーション値および既知のキャプチャ値に基づく新しいイコライザ値を抽出する段階;
前記新しいイコライザ値を前記イコライザリストに挿入する段階;
前記ビンのセット内の次のビンが前記パイロットビンのうちの別の1つであるかどうかを判断する段階;
前記判断が肯定的である場合、現パイロットビンの前記ラベルを前記パイロットビンのうちの前記別の1つへ再割り当てする段階;
前記ビンのセット内の次のビンが前記データビンのうちの別の1つであるかどうかを判断する段階;
前記ビンのセット内の前記次のビンが前記データビンのうちの別の1つである場合、前記次のビンが帯域幅縁部ビンであるかどうかを確認する段階;
前記確認が否定的である場合、前記新しいイコライザ値を前記次のビンに適用する段階;
前記確認が肯定的である場合、強化型イコライザ処理を実行する段階;
現ビンの反復が最後のビンに対応しているかどうかを判断する段階;
平均化等化処理を実行する段階;および
現データビンラベル再割り当て処理を実行する段階
を有する、
請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本願は、2023年7月7日に出願された、「信号のヘッダレス復調のための技術」と題する仮出願第63/512,605号(代理人整理番号:ATSY-0138-00.00US)の利益および優先権を主張する。当該仮出願は、参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,800 文字)【0002】
本開示の実施形態は、信号処理および電子試験の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
電子システムおよびデバイスは、近代社会の発展に向けて大きな貢献をしてきたと共に、様々なビジネス、科学、教育および娯楽の用途において、情報の分析および通信における生産性の向上およびコストの低減を容易にしてきた。より多くの情報を通信するための要求が増し続けていることに対処すべく、新しい通信デバイスおよび通信プロトコルが実装されている。情報を伝達する信号の適切な伝送および処理(例えば、変調、復調等)は、電子デバイス間の正確な情報通信のために不可欠である。より大量の情報が通信され、新しい通信プロトコルが開発されるにつれ、情報通信に適切に関与するというコンポーネントの能力を試験するのにより多くの時間およびリソースを要していたので、試験システムおよび試験動作全体の生産性が下がると共にコストが多くなっていた。
【0004】
また、通信コンポーネントおよびプロトコルが発展および変化しているので、正確な信号伝送および処理を保証するための試験は、複雑で問題を抱えたものになる傾向がある。変化している通信プロトコル要件に従来の様式で対処すると、試験パターンがより複雑化することにつながり(例えば、個別には、パターンが大きくなり、集合的には、これらのパターンのうちのより多くが必要になる等)、結果として、試験時間の望ましくない長期化をもたらすことが多い。情報および新しい通信プロトコル要件の量の増加に対処するために、試験に関連付けられたより多くの電子リソース(例えば、試験スキャンチェーンコンポーネント、波生成コンポーネント、追加の情報記憶容量等)も従来、必要とされている。しかしながら、集積回路におけるメモリ空間および他のリソースは、典型的には限定されており、このことが、結果として、通常な動作(例えば、ミッションモード動作、非試験動作、エンドユース動作等)および機能へ向けたリソースの割り当ての集中を招く。しかしながら、この限定された空間を頻度が比較的低い試験動作のための試験リソースへ割り当てて当該試験リソース専用のものにすることは、コストがかかって非効率的になる、および/またはリソースの望ましくない割り当てになる傾向がある。例えば自動試験システム(ATE)等により被試験デバイス(DUT)内で新しい通信プロトコルの実装を適切に試験するために適切な時間およびリソースを提供することは従来、非実用的および/または不可能である。
【発明の概要】
【0005】
本開示の提示される実施形態により、試験システムにおける異なるタイプの試験手順の柔軟な実装が容易になる。本明細書において説明される実施形態により、コンポーネントをサポートするリソースが限られている通信システムおよび方法のコンポーネントベースでの効率的かつ効果的な試験が可能になる。実際には、本開示の実施形態は、通常の動作のために通信デバイスにより必要とされない追加の電子的リソースを追加することなく通信デバイスが十分に試験されることにより、デバイス製造主体のためにコスト節約を提供することが可能になる。
【0006】
いくつかの実施形態において、縮小ヘッダ通信信号処理試験方法は、信号内のサイクリックプレフィックスの自己相関を実行する段階、ここで、前記信号は、通信プロトコルに従って構成される;前記自己相関の結果に基づいて前記信号内のシンボルの開始タイミングを識別する段階、ここで、前記シンボルは、前記通信プロトコルにより定義され、直交周波数分割変調(OFDM)シンボルを含む、を備える。前記方法は前記自己相関の結果に基づいて初期粗周波数エラー訂正を決定する段階;前記信号のためにビンのセットを設定する段階、ここで、前記ビンのセットは、パイロットビンおよびデータビンを含み、ここで、さらに、前記ビンのセットは、前記信号に関連付けられたサブキャリアのセットに対応し、前記パイロットビンは、前記サブキャリアのセット内の対応するパイロットサブキャリアを含み、前記データビンは、前記サブキャリアのセット内のデータサブキャリアに対応する、をさらに備える。前記方法は、前記通信プロトコルにより定義される前記パイロットサブキャリアの定義に従って前記パイロットビンの識別情報を抽出する段階;前記パイロットビンおよび前記データビンの理想的なコンスタレーション値および理想的なシンボル値を設定する段階;および前記パイロットビンおよび前記データビンの前記理想的なコンスタレーション値および前記理想的なシンボル値の結果に基づいて他の復調パラメータ値を決定する段階をさらに備える。
【0007】
他の実施形態において、信号処理試験システムは、複数の被試験デバイス(DUT)と結合するように構成されたロードボード;前記複数のDUTの試験を指示するように構成されたコントローラ、ここで、前記コントローラは、複数の試験モードの間で選択するように動作可能な試験モード選択モジュールを有し、ここで、前記複数の試験モードのうちの1つは、信号に適用される縮小ヘッダ通信信号試験処理に関連付けられている;および前記コントローラの制御下で前記複数のDUTを試験するように構成された試験電子機器を備える。前記試験電子機器は、前記ロードボードへ結合されており、ここで、前記試験電子機器は、復調動作に関連付けられた情報を集めるように動作可能な復調情報決定モジュール、ここで、前記復調動作は、前記信号のペイロード部分内の情報に基づいて信号処理情報を決定することを含む;および前記復調情報決定モジュールから受信される情報に基づいて復調動作を実行するように動作可能な復調モジュールを有する。
【0008】
他の実施形態において、信号処理試験方法は、ヘッダ包含モード、縮小ヘッダトレーニングモードおよび縮小ヘッダモードの間で信号処理モードを選択する段階;信号処理モードを選択する前記段階の結果に従って信号処理情報決定処理を実行する段階;および前記信号処理情報決定処理の結果に従って変調/復調関連処理を実行する段階を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本明細書に組み込まれて本明細書の一部を形成する添付図面は、本開示の原理の例示的な図示のために含まれており、本開示を添付図面に示される特定の実装に限定するようには意図されていない。これらの図面は、特に別段の指示がない限り、原寸に比例してはいない。
【0010】
本開示の実施形態による例示的な試験環境またはシステムのブロック図である。
(【0011】以降は省略されています)

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