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公開番号
2025010485
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-21
出願番号
2024072772,2023112028
出願日
2024-04-26,2023-07-07
発明の名称
包装フィルム、包装袋及び包装製品
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/32 20060101AFI20250110BHJP(積層体)
要約
【課題】包装フィルム全体に占めるポリオレフィン系樹脂の比率の低下を抑制しつつ、優れたガスバリア性を有することが可能な包装フィルム、包装袋及び包装製品を提供すること。
【解決手段】ガスバリアフィルム、ガスバリアフィルム、接着層及びシーラント層をこの順に備え、ガスバリアフィルムが、基材層及び蒸着層を有し、基材層が、ポリオレフィン系樹脂を含むポリオレフィン系基材層と、耐熱層とを有し、耐熱層が、180℃以上の融点を有する高融点樹脂を含み、接着層が、ポリオレフィン系接着性樹脂を含む接着性樹脂組成物を、ガスバリアフィルムに溶融押出で貼り合わせることによって得られ、シーラント層がポリオレフィン系樹脂を含む、包装フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ガスバリアフィルム、接着層及びシーラント層をこの順に備え、
前記ガスバリアフィルムが、基材層及び蒸着層を有し、
前記基材層が、ポリオレフィン系樹脂を含むポリオレフィン系基材層及び耐熱層を有し、
前記耐熱層が、180℃以上の融点を有する高融点樹脂を含み、
前記接着層が、ポリオレフィン系接着性樹脂を含む接着性樹脂組成物を、前記ガスバリアフィルムに溶融押出で貼り合わせることによって得られ、
前記シーラント層がポリオレフィン系樹脂を含む、包装フィルム。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記耐熱層が、前記ポリオレフィン系基材層の前記蒸着層側に設けられている、請求項1に記載の包装フィルム。
【請求項3】
前記ポリオレフィン系基材層が延伸フィルムである、請求項1に記載の包装フィルム。
【請求項4】
前記耐熱層の前記高融点樹脂がポリアミド樹脂を含む、請求項1に記載の包装フィルム。
【請求項5】
前記耐熱層が、185℃以上の融点を有する高融点樹脂を含む、請求項1に記載の包装フィルム。
【請求項6】
前記ガスバリアフィルムの厚さに占める前記耐熱層の厚さの比率が50%以下である、請求項1に記載の包装フィルム。
【請求項7】
前記ガスバリアフィルムが、前記蒸着層と前記基材層との間に、ポリウレタン樹脂を含むアンカーコート層をさらに備える、請求項1に記載の包装フィルム。
【請求項8】
前記ガスバリアフィルムが、前記蒸着層と前記ポリオレフィン系接着性樹脂層との間に、前記蒸着層を被覆する被覆層をさらに備える、請求項1に記載の包装フィルム。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の包装フィルムを備える包装袋。
【請求項10】
請求項9に記載の包装袋と、前記包装袋内に収容される内容物とを備える包装製品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、包装フィルム、包装袋及び包装製品に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、マテリアルリサイクルを容易にする観点から、包装フィルムのモノマテリアル化が進められている。一方、包装フィルムには、ガスバリア性等の機能を保持することも求められる。
これに対し、ポリオレフィン系樹脂を含むポリオレフィン系基材層に蒸着によりガスバリア層を設けてなるガスバリアフィルムと、ポリオレフィン系樹脂を含むポリオレフィン系シーラント層とを、非ポリオレフィン系樹脂を形成し得る接着剤を用いるドライラミネートで貼り合わせた包装フィルムが考えられる。
しかし、このような包装フィルムでは、非ポリオレフィン系樹脂を形成し得る接着剤が用いられるため、包装フィルムのマテリアルリサイクルで得られる再生樹脂の品質が低下する。
そのため、再生樹脂の品質低下を抑制するために、非ポリオレフィン系樹脂を形成し得る接着剤に代えて、無水マレイン酸グラフト重合ポリプロピレンなどのポリオレフィン系の接着性樹脂を含む接着性樹脂組成物を接着層として用いた積層体が知られている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-049679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1に記載された積層体は、積層体全体に占めるポリオレフィン系樹脂の比率を高くすることができるものの、ガスバリア性の点で未だ改善の余地を有していた。
【0005】
本開示は上記課題に鑑みてなされたものであり、包装フィルム全体に占めるポリオレフィン系樹脂の比率の低下を抑制しつつ、優れたガスバリア性を有することが可能な包装フィルム、包装袋及び包装製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本開示の一側面は、ガスバリアフィルム、接着層及びシーラント層をこの順に備え、前記ガスバリアフィルムが、基材層及び蒸着層を有し、前記基材層が、ポリオレフィン系樹脂を含むポリオレフィン系基材層と、耐熱層とを有し、前記耐熱層が、180℃以上の融点を有する高融点樹脂を含み、前記接着層が、ポリオレフィン系接着性樹脂を含む接着性樹脂組成物を、前記ガスバリアフィルムに溶融押出で貼り合わせることによって得られ、前記シーラント層がポリオレフィン系樹脂を含む、包装フィルムを提供する。
上記包装フィルムによれば、包装フィルム全体に占めるポリオレフィン系樹脂の比率の低下を抑制しつつ、優れたガスバリア性を有することが可能となる。
【0007】
上記効果が得られる理由については、以下のとおりではないかと本開示の発明者らは推測する。
すなわち、ポリオレフィン系接着性樹脂を含む接着性樹脂組成物がガスバリアフィルムに溶融押出で貼り合わされる際に、接着性樹脂組成物の熱が蒸着層を介して基材層に伝えられる。ポリオレフィン系接着性樹脂組成物は、ガスバリアフィルムに接触した時点では高温であるが、その後は、冷却ロールで冷却されて低温になる。これに伴って、ポリオレフィン系基材層が膨張後に収縮しようとする。このとき、基材層に含まれる、180℃以上の融点を有する高融点樹脂を含む耐熱層により、ポリオレフィン系基材層の熱による膨張が抑えられるため、冷却による収縮も抑制され、結果として、割れやすい蒸着層が伸縮されることが抑制される。その結果、包装フィルムが優れたガスバリア性を有することが可能となる。
また、基材層は、ポリオレフィン系基材層以外に耐熱層を有し、耐熱層は、180℃以上の融点を有する高融点樹脂を含むため、薄くても効果的にポリオレフィン系基材層の膨張及び収縮を抑制できる。このため、包装フィルム全体に占めるポリオレフィン系樹脂の比率の低下を抑制することができる。
【0008】
上記包装フィルムにおいて、前記耐熱層が、前記ポリオレフィン系基材層の前記蒸着層側に設けられることが好ましい。
この場合、蒸着層とポリオレフィン系基材層との間に耐熱層が配置されるため、接着性樹脂組成物が、ガスバリアフィルムに溶融押出で貼り合わされて接着層とされた後に、ポリオレフィン系基材層が膨張及び収縮しようとしても、耐熱層の膨張及び収縮が十分に抑制されるため、割れやすい蒸着層が伸縮されることがより抑制され、包装フィルムがより優れたガスバリア性を有することが可能となる。
【0009】
上記包装フィルムにおいて、前記ポリオレフィン系基材層が延伸フィルムであることが好ましい。
この場合、基材層に含まれるポリオレフィン系基材層及び耐熱層の結晶性が向上し、融点を上げることができるため、シーラント層と基材層との間の融点差を大きくすることができ、包装フィルムのヒートシール時に基材層が溶融することを抑制しやすくなる。
【0010】
上記包装フィルムにおいて、前記耐熱層の前記高融点樹脂はポリアミド樹脂を含むことが好ましい。
ポリアミド樹脂の融点は高いため、接着性樹脂組成物が、ガスバリアフィルムに溶融押出で貼り合わされた後にポリオレフィン系基材層が膨張及び収縮しようとしても、耐熱層の膨張及び収縮がより十分に抑制され、割れやすい蒸着層が伸縮されることがより一層抑制され、包装フィルムがより一層優れたガスバリア性を有することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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