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公開番号2025010044
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024105311
出願日2024-06-28
発明の名称転写式熱硬化性樹脂シート、転写式熱硬化性樹脂シートの塗装方法、車両、及び車両部材
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/42 20060101AFI20250109BHJP(積層体)
要約【課題】埃や傷等で塗料層を傷つけることなく、塗料層を硬化することが可能な転写式熱硬化性樹脂シートを提供することを課題とする。
【解決手段】熱硬化性樹脂組成物からなる塗料層と、転写層と、を備える転写式熱硬化性樹脂シートであって、前記熱硬化性樹脂組成物は、ブロックイソシアネートを含み、前記転写層の透気度が、ガーレー試験機法で5~30000秒である、転写式熱硬化性樹脂シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
熱硬化性樹脂組成物からなる塗料層と、転写層とを備える転写式熱硬化性樹脂シートであって、
前記熱硬化性樹脂組成物は、ブロックイソシアネート及びメラミン系化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含み、
前記転写層の透気度が、ガーレー試験機法で5秒以上30000秒以下である、転写式熱硬化性樹脂シート。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記転写層の透気度が、ガーレー試験機法で5秒以上10000秒以下である、請求項1に記載の転写式熱硬化性樹脂シート。
【請求項3】
前記転写層の透気度が、ガーレー試験機法で5秒以上5000秒以下である、請求項1又は2に記載の転写式熱硬化性樹脂シート。
【請求項4】
前記熱硬化性樹脂組成物が(メタ)アクリルポリオールを含む、請求項1又は2に記載の転写式熱硬化性樹脂シート。
【請求項5】
前記転写層が、ポリプロピレン樹脂又はポリエチレン樹脂を含む、請求項1又は2に記載の転写式熱硬化性樹脂シート。
【請求項6】
前記転写層表面の平均孔径が、1μm以下である、請求項1又は2に記載の転写式熱硬化性樹脂シート。
【請求項7】
被塗装物に塗装を施す塗装方法であって、
ブロックイソシアネート及びメラミン系化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含む熱硬化性樹脂組成物からなる塗料層と、ガーレー試験機法で透気度が5~30000秒である転写層と、を備える転写式熱硬化性樹脂シートを、被塗装物に貼り付ける第1工程と、
前記転写層を前記塗料層に積層した状態で前記転写式熱硬化性樹脂シートを加熱硬化する第2工程と、を備える塗装方法。
【請求項8】
前記第2工程後、前記転写層を塗料層から剥離する第3工程と、
前記第3工程後、前記塗料層を、さらに加熱硬化する第4工程と、を備える、請求項7に記載の塗装方法。
【請求項9】
前記第2工程において、転写式熱硬化性樹脂シートを、前記塗料層の鉛筆硬度が6B以上になるまで加熱硬化する、請求項8に記載の塗装方法。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の転写式熱硬化性樹脂シートによって塗装された車両。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転写式熱硬化性樹脂シート、転写式熱硬化性樹脂シートの塗装方法、並びに、転写式熱硬化性樹脂シートによって塗装された車両及び車両部材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
家具や鋼板、車両のボディーなどには、意匠性や耐久性の観点から塗装や装飾が施される。装飾は、例えば、加飾フィルムなどのフィルムを用いて行われることが知られている。加飾フィルムは、一般的に、加飾用の樹脂層(塗料層)を保護するための保護層や、樹脂層を対象物に転写する際に基材となる転写層などが設けられることが多い。例えば、特許文献1では、転写層となる支持層上に加飾用の熱硬化性被覆用シートが積層され、熱硬化性被覆用シートは、支持層上に積層されたまま対象物に貼り合わされている。
【0003】
また、特許文献2には、支持体シートと、該支持体シートに支持された、直径が0.3mm以上0.7mm以下の貫通孔が複数設けられた転写層とを備える塗装フィルムが開示されている。特許文献1において、転写層は、対象物表面に転写されて装飾層となるものである。また、貫通孔は、対象物表面と転写層との間に巻き込まれた気泡を、転写層(装飾層)と支持体シートとの間に導く気泡抜き孔として使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第2688105号公報
特許第6821695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、加飾フィルムを構成する塗料層は、熱硬化性樹脂組成物から形成されるものであり、上記のように対象物に貼り合わされた後、加熱して硬化されることが多い。また、加飾フィルムを構成する塗料層には、硬化剤としてブロックイソシアネートなどの硬化加熱時にガスが発生するものが使用されることがある。その場合、発生したガスを塗料層から抜くために、加熱前に転写層を剥離する必要がある。
【0006】
しかしながら、硬化前に転写層を剥離すると、未硬化の塗料層が加飾フィルムの背面側に露出するため、加熱中に埃などの異物が付着したり、塗料層に物が接触した際に傷が付いたりするおそれがあり、外観不良を起こしやすいという問題があった。
【0007】
上記問題に対処するための手段として、転写層を塗料層に貼り付けた状態で、塗料層を加熱硬化することが考えられる。しかしながら、従来の転写層を貼り付けた状態で加熱した場合、塗料層のブロックイソシアネートなどの硬化剤が反応した際に発生するガスが抜けずに、塗料層が十分に硬化しないおそれがある。例えば、特許文献1に開示される熱硬化性シートを使用すると、支持層に孔が設けられておらず、加熱時にガスを抜くことが困難であるため、十分な硬化ができないという問題が発生する。
【0008】
一方で、特許文献2に開示される塗装フィルムは、孔が設けられるが、装飾層と被着体の間の気泡を抜くために、0.3mm以上の孔が装飾層に設けられるにすぎない。
【0009】
そこで、本発明は、埃などの異物の付着や傷付きで塗料層の外観を損なうことなく、塗料層を硬化することが可能な転写式熱硬化性樹脂シートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、鋭意検討の結果、転写式熱硬化性樹脂シートを構成する転写層の、ガーレー試験機法で測定される透気度を、5秒以上30000秒以下に調整したことにより、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[11]を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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