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公開番号2025009569
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112663
出願日2023-07-07
発明の名称射出ノズルの回転位置の位置決め方法、および射出ノズル
出願人株式会社日本製鋼所
代理人個人,個人
主分類B29C 45/20 20060101AFI20250110BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】射出ノズルを加熱シリンダに対して適切な回転位置にして取り付ける位置決め方法を提供する。
【解決手段】射出ノズル(5)は、これを加熱シリンダ(19)に取り付けている取付固定部材(28)を緩めると回転が許容され、締め付けると回転が規制されて固定される。射出ノズル(5)の胴部(36)の外周面に軸方向に延びる切欠き部(43)を形成する。加熱シリンダ(19)に射出ノズル(5)を固定するとき、位置決め部材(57)を加熱シリンダ(19)に対する相対的な移動を規制した状態で設け、位置決め部材を(57)切欠き部(43)に対してスライド自在に係合する。取付固定部材(28)を締め付ける。
【選択図】図6C
特許請求の範囲【請求項1】
加熱シリンダの先端に所定の取付固定部材によって取り付けられる射出ノズルについて前記加熱シリンダに対する回転位置を位置決めする方法であって、
前記射出ノズルは、後端部において拡径したフランジ部を備え、前記加熱シリンダに対して前記取付固定部材を緩めると前記加熱シリンダに対して回転が許容され、締め付けると前記フランジ部が前記取付固定部材により前記加熱シリンダの先端に押しつけられ回転が規制された状態で固定されるようになっており、
前記射出ノズルの胴部の外周面に軸方向に延びる切欠き部を形成しておき、
前記加熱シリンダに前記射出ノズルを固定するとき、所定の位置決め部材を前記加熱シリンダに対する相対的な移動を規制した状態で設け、前記位置決め部材を前記切欠き部に対してスライド自在に係合して前記射出ノズルの回転を規制しておき、前記加熱シリンダに対して前記取付固定部材を締め付けるようにする、射出ノズルの回転位置の位置決め方法。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記切欠き部は前記胴部において軸方向に延びる溝部であり、前記位置決め部材は先端が前記溝部に挿入されるピンである、請求項1に記載の射出ノズルの回転位置の位置決め方法。
【請求項3】
前記切欠き部は前記胴部において直径方向の両端に形成された平行な一対の平面部からなり、前記位置決め部材は前記一対の平面部を挟み込んで接する一対のガイド部材である、請求項1に記載の射出ノズルの回転位置の位置決め方法。
【請求項4】
前記射出ノズルはニードル弁とアクチュエータとを備えたシャットオフノズルになっており、前記胴部において外周面から内部の射出流路に達するニードル孔があけられ、該ニードル孔に対して前記ニードル弁が挿入され、前記アクチュエータにより前記ニードル弁が駆動されると前記射出流路が開閉するようになっており、
前記切欠き部は前記胴部の円周方向において前記ニードル孔と同じ側に形成しておき、
前記加熱シリンダに前記射出ノズルを固定するとき、前記射出ノズルから前記ニードル弁を取外し、前記アクチュエータが取り付けられている部材に前記位置決め部材を固定するようにする、請求項1または2に記載の射出ノズルの回転位置の位置決め方法。
【請求項5】
前記射出ノズルはニードル弁とアクチュエータとを備えたシャットオフノズルになっており、前記胴部において外周面から内部の射出流路に達するニードル孔があけられ、該ニードル孔に対して前記ニードル弁が挿入され、前記アクチュエータにより前記ニードル弁が駆動されると前記射出流路が開閉するようになっており、
前記切欠き部は前記胴部の円周方向において前記ニードル孔から所定のズレ角度だけずらした位置に形成しておき、
前記位置決め部材は前記アクチュエータに対して前記ズレ角度だけずらして設けるようにする、請求項1または2に記載の射出ノズルの回転位置の位置決め方法。
【請求項6】
加熱シリンダの先端に所定の取付固定部材によって取り付けられる射出ノズルであって、
前記射出ノズルは、後端部において拡径したフランジ部を備え、前記加熱シリンダに対して前記取付固定部材を緩めると前記加熱シリンダに対して回転が許容され、締め付けると前記フランジ部が前記取付固定部材により前記加熱シリンダの先端に押しつけられ回転が規制された状態で固定されるようになっており、
前記射出ノズルの胴部の外周面には軸方向に延びる切欠き部が形成されており、
前記射出ノズルは、前記加熱シリンダに対する前記射出ノズルの回転位置を位置決めする位置決め治具を備え、
前記位置決め治具は、前記射出ノズルを前記加熱シリンダに固定するとき、前記加熱シリンダに対して固定されている固定部材に一時的に取り付けられ、前記位置決め治具に設けられている位置決め部材が前記切欠き部に係合して前記射出ノズルの回転位置が位置決めされるようになっている、射出ノズル。
【請求項7】
前記切欠き部は前記胴部において軸方向に延びる溝部であり、前記位置決め部材は先端が前記溝部に挿入されるピンである、請求項6に記載の射出ノズル。
【請求項8】
前記切欠き部は前記胴部において直径方向の両端に形成された平行な一対の平面部からなり、前記位置決め部材は前記一対の平面部を挟み込んで接する一対のガイド部材である、請求項6に記載の射出ノズル。
【請求項9】
前記射出ノズルはニードル弁とアクチュエータとを備えたシャットオフノズルになっており、前記胴部において外周面から内部の射出流路に達するニードル孔があけられ、該ニードル孔に対して前記ニードル弁が挿入され、前記アクチュエータにより前記ニードル弁が駆動されると前記射出流路が開閉するようになっており、
前記切欠き部は前記胴部の円周方向において前記ニードル孔と同じ側に形成されており、
前記位置決め治具は、前記加熱シリンダに前記射出ノズルを固定するとき、前記射出ノズルから前記ニードル弁が取り外された状態にして、前記アクチュエータが取り付けられているブラケットを前記固定部材として取り付けられるようになっている、請求項6または7に記載の射出ノズル。
【請求項10】
前記射出ノズルはニードル弁とアクチュエータとを備えたシャットオフノズルになっており、前記胴部において外周面から内部の射出流路に達するニードル孔があけられ、該ニードル孔に対して前記ニードル弁が挿入され、前記アクチュエータにより前記ニードル弁が駆動されると前記射出流路が開閉するようになっており、
前記切欠き部は前記胴部の円周方向において前記ニードル孔から所定のズレ角度だけずれた位置に形成されており、
前記位置決め治具は、前記加熱シリンダに前記射出ノズルを固定するとき、前記アクチュエータが取り付けられているブラケットを前記固定部材として、前記アクチュエータに対して前記ズレ角度だけずらして設けるようになっている、請求項6または7に記載の射出ノズル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱シリンダに設けられる射出ノズルの加熱シリンダに対する回転位置の位置決め方法、および射出ノズル、射出装置、もしくは射出成形機に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
射出成形機の射出装置は、加熱シリンダと加熱シリンダに入れられているスクリュとを備え、加熱シリンダの先端に射出ノズルが設けられている。射出ノズルは、所定の取付固定部材によって加熱シリンダに取り付けられるようになっている。取付固定部材として、例えば特許文献1に記載されているような、押さえ部材つまりシリンダヘッドがある。射出ノズルはその後端部において拡径したフランジ部が形成されており、シリンダヘッドはこのフランジ部を加熱シリンダ側に押さえつけるようにして、射出ノズルを加熱シリンダに固定するようになっている。
【0003】
ところで特許文献1に記載の射出ノズルは、ニードル弁とニードル弁を駆動する駆動機構とからシャットオフノズルを構成している。つまり射出ノズルには、外周面から内部の樹脂流路に斜めに達するニードル孔があけられており、ニードル孔にニードル弁が進退自在に挿入され、ニードル弁の駆動によって射出流路が開閉するようになっている。このようなニードル弁を備えた射出ノズルはニードル孔とニードル弁とを整合させる必要があり、射出ノズルを加熱シリンダに対して適切な回転位置で固定する必要がある。そこで特許文献1に記載の射出ノズルにおいては、位置決めピンにより回転位置を位置決めしている。具体的には、射出ノズルのフランジ部にはピン穴が形成され、押さえ部材つまりシリンダヘッドにはピン挿入孔があけられている。そして位置決めピンがピン挿入孔を貫通しピン穴に挿入され、射出ノズルの回転位置が位置決めされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-30519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
位置決めピンを設けるようにすれば、加熱シリンダに対して射出ノズルを適切な回転位置に位置決めすることはできる。しかしながら、位置決めピンを設ける場合、射出ノズルのフランジ部等にピン穴をあける必要がある。ピン穴をあけるにはフランジ部に十分な幅が必要になる。フランジ部の幅が小さい場合には、ピン穴をあけることが困難になる問題がある。特に小型の射出成形機の場合、射出ノズルが比較的小さいので、ピン穴をあけることが難しい。
【0006】
本開示において、射出ノズルを加熱シリンダに対して適切な回転位置にして取り付けることができる位置決め方法を提供する。
【0007】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
射出ノズルは、後端部において拡径したフランジ部を備え、このフランジ部を押さえる取付固定部材によって加熱シリンダに取り付けられている。取付固定部材を緩めると、射出ノズルは加熱シリンダに対して回転が許容され、締め付けると回転が規制された状態になる。本開示では、射出ノズルの胴部の外周面に軸方向に延びる切欠き部を形成しておく。そして加熱シリンダに射出ノズルを固定するとき、所定の位置決め部材を加熱シリンダに対する相対的な移動を規制した状態で設ける。そして、位置決め部材を切欠き部に対してスライド自在に係合して、射出ノズルの回転を規制しておき、加熱シリンダに対して取付固定部材を締め付けるようにする。
【発明の効果】
【0009】
本開示は、射出ノズルを加熱シリンダに対して適切な回転位置で位置決めして取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施形態に係る射出成形機を示す正面図である。
第1の実施形態に係る射出装置の一部とシャットオフノズルとを示す正面断面図である。
第1の実施形態に係る射出ノズルの斜視図である。
第1の実施形態に係る取付固定部材の斜視図である。
第1の実施形態に係る位置決め治具の斜視図である。
第1の実施形態に係る射出装置の一部とシャットオフノズルとを示す正面断面図である。
第1の実施形態に係る射出装置の一部とシャットオフノズルと位置決め治具とを示す正面断面図である。
第1の実施形態に係る射出装置の一部とシャットオフノズルと位置決め治具とを示す正面断面図である。
比較例に係る射出装置の一部とシャットオフノズルとを示す正面断面図である。
第2の実施形態に係る射出装置の一部とシャットオフノズルと位置決め治具とを示す正面断面図である。
第3の実施形態に係る射出ノズルの斜視図である。
第3の実施形態に係る位置決め治具の斜視図である。
第1の実施形態の変形例1に係る射出装置の一部とシャットオフノズルの正面断面図である。
第1の実施形態の変形例2に係る射出装置の一部を示す正面断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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